「イオンモール熊本」の爆発事故に関する記者会見を終え、会場を後にする吉田昭夫イオン社長(手前)=29日午後、熊本市中央区 「爆発は想定しきれなかった」「予見できれば対策を打ちたい」。イオンモール熊本(嘉島町)の爆発事故を巡り、初めて記者会見を開いたイオンの吉田昭夫社長。利用客全員の避難完了後に店員が惨事に巻き込まれたことに声を詰まらせた。
イオン側によると、同施設は10年前の熊本地震でも被災し一時閉店したが、約3カ月後に再オープンした。過去にガスによる爆発事故は起きておらず、前回の地震以降、ガス管の点検も定期的に続けていた。それでも事故が起きたことに、吉田社長は「こんな事故を起こしたくない。予見できることがあればきちんと対策してお客さまを迎えるのがわれわれの精神です」と悔しさをにじませた。
会見では地震後の対応が適切だったかどうかも問われた。余震による二次被害を警戒し「いったん避難した人を施設内に入れない、というルールを設けていた」と説明。専門店も含め、年2回、防災訓練をしており、「(利用客の)避難は30分で完了できた」と振り返った。
爆発時、いったん避難した複数の店員が施設内に戻っていた可能性があることについて、「ルールから少し逸脱した行為になるとは思う。徹底できていなかったと言われれば、そうかもしれない」と声を落とした。