ゼロから知り合う関係はもう無理! “距離感バグ男”に追われて気付いた「恋愛が続かない理由」

0

2026年07月29日 22:10  All About

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

All About

出会いのきっかけは増えても、ゼロから関係を築くのは難しいもの。相手を知りたい気持ちと距離感のバランスが図れずギクシャクすることも。恋愛下手を自認する32歳女性が“自分そのもの”だという男性に出会って気付いた「過去の過ち」とは。※画像:PIXTA
マッチングアプリ全盛の今、そこで知り合って交際に発展するケースも多い。だが実際にデートを重ねていく上での距離のとり方が難しいと感じている人も少なくないだろう。

バックボーンを知らないから

「例えば学生時代の友達とか、友達の紹介とか、職場関係で知り合った人とかなら、なんとなくバックボーンを知っているし、知ることも可能ですよね。だけどマチアプの場合、うそをつかれてもなかなか気付けない、隠されていても分からない。もちろん、こちらも最初から全て正直に何でも話すわけでもない。だから相手を知るのに時間がかかるような気がするんです」

婚活を始めて3年たつというマリナさん(32歳)は真剣な表情でそう言った。彼女は「恋愛に関してはコンプレックスだらけ」だそうだ。

「20代のころの恋愛はことごとく失敗、長続きもしませんでした。好きだとぐいぐい行ってしまって鬱陶しいと言われたこともあるし、世話を焼き過ぎて『母親みたいで気持ち悪い』と言われたことも。追わせなきゃダメと言われて連絡しなかったら、誠実じゃないと怒られたこともあります。恋愛における距離の縮め方が下手なんだと思うけど、そんなに理性が働くものではないですよね」

相手を質問攻めにしてしまう

好き過ぎると結婚には到達できないのかもしれない。そう考えたマリナさんは、29歳のときからマチアプや婚活パーティーを利用するようになった。

「ただ、私は相手のことが分からないままに付き合い続けることができないんですよ。だからつい、会うと質問攻めにしてしまう。でも、どういう人か知りたいじゃないですか」

ゆっくり関係を深めていこうと思えないのは、結婚を焦っているからかもしれないけどと彼女はつぶやいた。もちろん、相手の全てを知ることなど不可能だし、それも分かっているのだが、納得できないと先に進めないのがよくないところだと、マリナさんは自己分析をしてみせた。

逆のことをされてやっと気付いた

昨年、マチアプで気の合いそうな同世代男性と知り合った。音楽の趣味も好きな映画も似通っている。早速、会うことになった。

「最初のデートが楽しかったので、3日後にまた会いました。アバウトな割り勘の感覚も、育ってきた家庭環境もなんとなく似ていて、この人とならうまくいくかもと思っていたんです」

そこから彼がぐいぐいと攻めてきた。朝晩のメッセージ、昼休みには自分が今やっている仕事のこと、今日の午前中にはこんなことがあったという話、親から電話があったという件。気づいたら、メッセージは彼の日記になっていた。

「しかも彼は前のデートで話した内容などもよく覚えていて、それを蒸し返して『あのとき、こう言ったけど、あれは本音とは少し違っていたかも』と修正してくる。さらに、きみならどう思う? と。ただ、それって本来はどうでもいいような会話なんですよ。私は、そんな会話したっけと記憶を呼び起こすのが大変だったくらい。だんだん、なんだかこの人、妙に執着心が強いのかもと思うようになりました」

そして彼女はふと気づいたのだ。過去、自分はこうやって相手を追いつめていたのではないだろうかと。相手の気持ちを知りたいだけだったし、彼がしているのも同じことなのだろうと想像はできた。

だが、こうやって細かいところまで「あなたはどう思う? どう考える?」と言われ続けると、まるで責められているように感じてしまうものだと、彼女は逆の立場になって初めて分かった。

思い通りにならないと分かったら

「そんな性急に知ろうとしなくてもいいんじゃないかと。そういうことをしてきた私が言うのも変ですが、『もうちょっとゆっくり知り合わない?』と言ってしまいました。彼は、だって知りたいんだもんとふてくされて。その態度に、こういう人に限って結婚したとたん、私に興味をなくすかもしれない、あるいはものすごく束縛してくるかもしれないと感じました」

マリナさんはそれとなく彼と距離を置き始めた。最初は「どうして会えないの」としつこかった彼だが、2カ月もたたないうちに「オレ、好きな人ができたから。もう会えない。ごめんね」とあっさり別れを宣告してきた。

「執着心が強くなくてよかったけど、私のことが本気で好きだったわけでもないんだなと思いました。同時に、過去の私もそうだったのかもと反省しましたね。一時的にはまって集中したけど、相手の反応がイマイチだとあっさり引く。自分の思い通りにならないと分かったから。それは過去の私そのものでした」

そんな経験を経て、今は付き合って3カ月になる彼がいる。今回は、焦燥感なく、じっくりと関係を作っていけそうではあるが、「はたしてこれが正解かどうかは分からない」とマリナさんは苦笑した。
(文:亀山 早苗(フリーライター))

    ランキングライフスタイル

    前日のランキングへ

    ニュース設定