高利回りなのに儲からない……賃貸管理のプロが見抜く「買ってはいけない収益物件」の共通点

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2026年07月30日 07:20  マイナビニュース

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不動産投資で多くの方が真っ先に注目する「利回り」。しかし投資家が利回りの高さを追う一方で、実際に物件を運営する管理会社が願うのは「リスクやトラブルを未然に防ぎ、安定した管理を行うこと」です。運用開始後に想定外の支出やトラブルが発生し、投資計画が狂うケースは後を絶ちません。今回は管理現場の視点から、数字に惑わされず「安定したキャッシュフローを生む物件」を見極めるポイントを解説します。

○賃貸管理のプロが教える「良い収益物件」3つの条件



安定稼働し、長期的な収益をもたらす「良い物件」には以下の共通点があります。

○生活の基本スペックが高い(退去防止)



最新設備より防音性や日当たりなど日々の「住みやすさ」が長期入居につながります。生活のストレスが少ない物件は退去率が低く、結果として空室リスクを抑えられます。

○修繕・交換の「汎用性」が高い(コスト抑制)



海外製の特殊な設備より、街の電気屋ですぐ手配できる「一般的なメーカー品」の方が修理が早く、ランニングコスト抑制に寄与します。

○入居者の「質」が安定している(リスク回避)



ゴミ置き場や駐輪場が綺麗に使われている物件は入居者のモラルが高い傾向にあります。住民トラブルが起きにくく、人的コストを軽減できます。

○高利回り物件に潜む「3つのリスク」



「高利回り=価格が安い」ことには何らかの理由が隠れていることがほとんどです。

○設備の老朽化(修繕費高騰と空室長期化)



築古物件は水回りの古さなどが敬遠され、空室が長期化しがちです。広告費の増加や家賃下落、度重なる故障による修繕費高騰の悪循環に陥る恐れがあります。

○運営リスク(滞納・トラブル対応)



空室を埋めようと審査基準を低くすると入居者の質が低下する懸念があります。家賃滞納や騒音トラブルが跳ね上がり、オーナーの負担や管理の手間が増大しかねません。

○権利・法規制リスク(再建築不可など)



再建築不可物件などは安価ですが、融資がつきにくく将来的な建て替えも極めて困難です。希望価格での取引が難しく、いざ手放す際、融資がネックとなり買手が付きにくくハードルが非常に高くなる可能性があります。

○管理会社が「敬遠したくなる」物件の特徴



プロの目から見て管理を避けたい物件の代表例に「自主管理が限界に達している中古物件」が挙げられます。



これは前オーナーが自ら管理を行っていたものの、対応が行き詰まって手放したケースです。こうした物件は過去の修繕履歴やトラブル対応記録が不明瞭なことが少なくありません。結果として、屋根の劣化・破損による雨漏りや配管劣化など、見えない「負の遺産」を引き継ぐ懸念があります。購入後に多額の修繕費用が発生するなど想定外のコストがかかる傾向があるため、現場からも敬遠されがちです。


○内見時に「管理の質」を見抜くポイント



内見時は必ず「共用部」も確認しましょう。掲示板に「騒音注意」などの強い警告文が多数あれば、現在進行形でトラブルが頻発している可能性が高いと言えます。また、ポスト周りにチラシが散乱しゴミ箱が溢れている物件は、日常清掃が行き届いていないと判断する目安になります。物件の良否も勿論、私の経験上、評判の悪い管理会社が長年管理している物件は、生活モラルが低く滞納リスクが高い物件の可能性が高いと言えます。

○まとめ:投資は「買った後」が本番



利回りはあくまで「期待値」に過ぎず、それを現実の利益として長期的に支えるには現場の管理力が鍵を握ります。



「高利回り=お宝物件」という先入観を捨て、隠れたリスクを客観視することが大切です。物件選びの段階から、信頼のある管理会社をパートナーとして巻き込み、現場の意見を聞くことが安定経営への最大の近道と言えるでしょう。

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