画像提供:マイナビニュース長生きする人は、生まれつき丈夫だから──そう思っていませんか。実は100歳を超えても元気に暮らす人たちには、ある共通点がありました。慶應義塾大学の研究で見えてきたのは、「体の炎症レベル」の違いです。『新版 最高の体調』(鈴木祐著/クロスメディア・パブリッシング)から、その理由を紹介します。
○長寿な人の共通点は、体の「炎症レベル」が低い
1997年、フランスのアルルで、ジャンヌ・カルマン氏が122歳で息を引き取りました。1875年に生まれた彼女は「世界一の長寿」としてギネスブックに認定された人物で、エッフェル塔の建設シーンまでクリアに記憶していたと言います。
なにより凄いのは、年を取っても彼女が脳と体のパフォーマンスを維持し続けた点です。
85歳でフェンシングを始め、100歳まで自転車でパリの町を走り抜け、114歳では女優として見事なセリフ回しを披露。1988年に行われたゴッホ生誕100周年のイベントでは、実際にゴッホに出会ったことがある唯一の人物としてインタビューを受けたところ、「彼は不潔で性格も悪かった」というブラックユーモアで周囲を沸かせました。
世界には、彼女のようなスーパー高齢者が少なからず存在します。
日本では、2017年に105歳で亡くなった日野原重明医師が有名でしょう。100歳を過ぎても現役の医師として診療を続け、テレビやラジオでもはっきりした口調で高齢化社会への提言を続ける氏の姿には、パフォーマンスの低下はまったく感じられませんでした。
いったい、カルマン氏や日野原医師のようなスーパー高齢者は、何が違うのでしょうか?単純に持って生まれた運の問題なのか、はたまた死ぬまで最高の状態をキープする魔法のテクニックでもあるのでしょうか?
2016年、慶応大学医学部のチームが、スーパー高齢者の秘密を探る研究を行いました。被験者は日本に住む85〜110才の高齢者1554人。血液検査で全員の肝機能や細胞の劣化といった老化の指標をチェックしたところ、スーパー高齢者たちの体には、ひとつだけ大きな違いがありました。一般的な高齢者とくらべて、体の炎症レベルが異様に低かったのです。
研究チームは言います。「この研究により、体内の炎症レベルを見れば老化のスピードが予測できることがわかった。これらのデータは、健康的に年を取るには『炎症対策』がもっとも大事であることを示している」
○『新版 最高の体調』(鈴木 祐/クロスメディア・パブリッシング)
「なぜ、いつも体が重いのか?」「なぜ、やる気が続かないのか?」鬱、肥満、集中力の欠如、慢性疲労、不眠……現代人を悩ませるさまざまな不調。これらはバラバラの問題ではなく、すべて「一本の線」でつながっています。世の中に溢れる自己啓発書や健康法は、表面的な「対症療法」に過ぎません。その場しのぎの対策では、不調の正体である「文明病」に対処することはできないのです。本書は、最新の科学的根拠に基づき、現代人が抱える諸問題の共通項をあぶり出します。総合的な視点から、さまざまな不調を網羅的に解決する「汎用的なフレームワーク」を提示。小手先のテクニックではなく、人間本来の機能を呼び覚ますための抜本的なアプローチを伝授します。「文明病」から脱却し、本来の自分を取り戻すための究極の一冊です。