
プロ野球のオールスターゲームは、今年も数々のドラマを生んだ。中日・細川成也の2打席連続アーチとMVP獲得に球場が沸き立つ一方、同じ現役ドラフトをきっかけに新天地へ渡ったもう一人は、異国の地で厳しい現実が突き付けられていた。わずか数年で大きく分かれた2人の野球人生。その差は、プロの世界の厳しさを改めて感じさせるものとなった。
7月29日、富山市民球場で開催されたオールスターゲーム第2戦。全セの「3番・左翼」で先発出場した細川が圧巻の打撃を見せた。3回に全パ・高橋光成(西武)の149キロの直球を捉え、豪快な一発を放つと、1点を追う6回にはバックスクリーンに逆転2ラン。3安打3打点と大暴れで、文句なしのMVPに輝いた。
「細川は試合前のホームランダービーでも頂点に立ち、MVP賞金300万円とダービー賞金100万円に加え、副賞の『新型日産キックス』も獲得。2022年の第1回現役ドラフトでDeNAから移籍して以降、地道な努力でチームの主砲へ成長。現役ドラフト経験者として初の球宴MVP獲得で、ホームランダービーとのダブル達成も現行制度では史上初の快挙です」(スポーツ紙記者)
その一方で、対照的な歩みをたどっているのが、同年の現役ドラフトで楽天から巨人へ移籍したオコエ瑠偉だ。昨オフに巨人を自由契約となり、メキシカンリーグのモンテレイ・サルタンズへ入団したものの、公式戦での出場はわずか2試合で、6打数無安打、2三振の成績に終わった。5月1日付で自由契約となると、同月11日には同リーグのキンタナロー・タイガースへ加入。しかし、こちらも7試合で16打数2安打、打率.125と振るわず、わずか10日後に再び自由契約となった。
「細川はDeNAから中日への移籍を機にクリーンアップへ定着し、年俸1億円の大台に到達するまでに成長を遂げました。今や球団の看板打者となり、オールスターでも堂々たる活躍を見せています。対して、オコエは巨人在籍時の2025年5月に違法オンラインカジノ利用に伴う賭博容疑で書類送検される事態を引き起こし、秋のキャンプでは阿部慎之助監督の厳しい指導方針に対する確執も取り沙汰されたものでした。表向きは“海外挑戦の後押し”と発表されたものの、首脳陣との不和や規律面の課題を踏まえた実質的な戦力外だったと見られています」(スポーツ紙デスク)
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グラウンド外でのトラブルで
退団後、自身のSNSに「I do my own thing(自分らしくやる)」との言葉を残して海を渡ったオコエだったが、新天地での状況は依然として厳しい。
「標高が高く球が飛びやすい環境のメキシカンリーグでは、外国人枠の野手は圧倒的な長打力が求められています。そうした打者有利なリーグで、移籍した2球団ともに本塁打ゼロ、打率1割台前半に終わったのは致命的。NPB時代の度重なるトラブルや規律面での懸念もあるため、リスクを承知で獲得に手を挙げてくれる球団を見つけるのは難しいのでは……」(スポーツライター)
ネット上でも《オコエは走攻守の潜在能力が高かっただけに、グラウンド外でのトラブルでチャンスを逃していったのがもったいない》《阿部監督が退任した今の巨人なら出番があったかも。我慢して留まっていればまた違う展開があったのでは》といった声が上がっている。
5月11日を最後にSNSの更新も途絶えているオコエ。かつて甲子園を沸かせたスター選手は、球宴の主役となった“同期”の華々しい活躍をどこで、どんな思いで見つめているのだろうか。
週刊女性PRIME
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