1軍での先発マスクを目標に打撃を磨くオリックスの堀柊那(写真=北野正樹) オリックスの高卒3年目の堀柊那捕手が、1年ぶりの1軍での先発マスクを目標に、課題の打撃を磨いている。
「(1軍の)残り試合も50を切りましたから、今年もスタメンで使ってもらえるようにアピールをしたいですね」。いつも笑顔を絶やさない堀が、真剣な表情で答えたのは後半戦スタートを前にした2軍施設の舞洲だった。
堀は報徳学園(兵庫)から2023年ドラフト4位でオリックスに入団。ルーキー年はウエスタン・リーグで72試合に出場し、積極的な打撃で177打数45安打、20打点、打率.254と健闘した。2年目は1軍で3試合に出場し、初めて1軍の先発マスクを被った10月3日のソフトバンク戦(みずほPayPayドーム)では、東浜巨投手からプロ初安打も放った。
しかし、2軍戦では79試合で228打数49安打、13打点、打率.215と伸び悩み、打撃を向上させることが3年目の大きなテーマとなった。2軍戦の開幕直後は打率3割以上を残したが、3月25日の阪神戦(京セラドーム)での走塁で足を痛め、5月中旬まで戦列を離れることに。
この間、電気治療やウエートトレーニングなどのリハビリと並行して、打撃フォームも微修正。「開いている方が自分に合っている」と、左足を大きく3塁側に引いたオープンスタンスで構えるようにすると、右方向に強い打球が飛び始めた。「反対方向にしか飛ばないですけど、ヒットになってくれています。引っ張ろうとすると、引っかけてゴロになってしまうのでボールの内側を常に意識しています」といい、「タイミングを意識し始めてからよくなりました」と明かす。
長打力もついてきた。7月31日のソフトバンク戦(タマスタ筑後)では、公式戦初の本塁打を左翼に叩き込むなど、33安打のうち二塁打8本、本塁打1本で長打率は.404、出塁率と長打率を合わせたOPSは.746と、2年目(長打率.260、OPS.493)から大きく向上させた。
後半戦での目標は、1軍での先発マスク。今季、1軍には6月に慶弔休暇特例選手の代替選手として1日と、7月初旬に6日間だけ登録されたが、チーム事情もあり出場機会はなかった。
それでも、得たものは多かったという。再昇格直後の7月3日の西武戦(ほっともっと神戸)では、延長12回の末、4‐4で引き分けた熱闘をベンチで見届けた。「見て学ぶことは、すごくあります。いい時間を過ごさせていただきました」と、北海道からの当日移動の疲れた身体でもあきらめることなく死闘を繰り広げた先輩らのプレーを目に焼き付けた。今度は、Aクラス入りを目指すチームに戦力として貢献する番だ。
取材・文=北野正樹