サッカー日本代表次期監督・大岩剛の思考|ロス五輪世代と描く「攻撃的スタイル」と徳川家康に通じる「俯瞰の目」【KICK OFF! J】

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2026年08月05日 15:24  TBS NEWS DIG

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TBS NEWS DIG

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2027年3月から森保一監督の後任としてサッカー日本代表(A代表)を率いることが決まり、現在はロサンゼルス五輪世代の監督を務める大岩剛氏(54)。将来的に両チームを兼任することになる重責を担う指揮官に、目指すスタイルや指導哲学、そして9月に迫るアジア大会への思いを聞いた。(聞き手:TBSテレビ「KICK OFF! J」齋藤慎太郎アナウンサー)

【写真をみる】大岩監督、戦国武将に例えるなら…

「名は体を表す」指揮官の素顔

齋藤: ご自身を一言で表すと、どんな言葉が当てはまりますか。

大岩: 名前の通りじゃないですか。「大岩剛」という硬そうな、その雰囲気がもうね、「名は体を表す」じゃないですけど。本当はそうではないんですけど。

齋藤:選手時代から強いセンターバックというイメージが。

大岩:そういうイメージがね。得をしたことがやっぱりあるので。

現役時代はセンターバックとして名古屋グランパスなどで活躍し、J1通算386試合に出場した大岩監督。指導者に転身してからは、2018年に鹿島アントラーズでアジア制覇を達成。さらに五輪世代の代表監督としても、2024年と26年のU-23アジアカップで優勝を果たした。

齋藤: 今回の監督就任の心境を教えてください。 

大岩: 当然重責であり、皆さんに注目されるような存在ではあると思う。(スタッフ含め)我々の力を100%、120%以上出して、見ている皆さんにしっかりと応援してもらえるようなグループ作りをできればいいかなと思っていますので、ぜひ応援してほしいなと思います。

理想とする「攻撃的スタイル」と恩師ベンゲルの教え

齋藤:まずはロス五輪世代をみていくことになると思いますが、どんなスタイルを作り上げていこうと思われていますか。

大岩: 攻守において、いろんなところで攻撃的に。ピッチの「前」でいろんなことをやるというスタイルでやってきましたので、そういうアグレッシブなところ(攻撃的なスタイル)が皆さんに伝わるといいなと思います。

2年前、パリ五輪の初戦、パラグアイ戦(5-0で日本が勝利)でも攻撃的なスタイルを見せていた大岩監督。この攻撃的な姿勢の背景には、ある名将の影響があるという。アーセナルの元監督として世界的に知られるアーセン・ベンゲル氏だ。1995年、大岩監督が名古屋でプロ1年目を迎えた時の恩師であった。

齋藤: ベンゲル監督から受けた指導を、今も覚えているそうですね。

大岩: 今になって思うのは、ベンゲル監督に実際に指導を受けたときは、ものすごくシンプルだったということですね。チーム全体に対してアプローチの仕方が上手かったなという感じがあって。(引退後に)私自身が何度もアーセナルに向かって、ご教授を受けて、それが今になって「ああいうことを言っていたんだな」と腑に落ちるというか。影響を受けていますね。

齋藤: 選手たちには今、シンプルに分かりやすく伝えることが多いですか。

大岩: そうですね、代表監督というのは(チームの活動)時間が短いですし、それを意識することは多々あります。

徳川家康の如く「俯瞰」して挑むアジア大会

己の指導で代表チームをまとめ上げ、勝利へと導く。その姿は、一国の主として天下取りを目指した戦国武将の姿にも重なる。自身を戦国武将に例えるなら誰かという質問に対し、大岩監督は「戦国武将はあまり知らない」と苦笑しつつも、3人の名前を例に挙げた。

大岩: 俗に有名どころでいくと、徳川家康とか織田信長とか豊臣秀吉とか。その3人の違いをよく比べるじゃないですか。あの中でいけば、徳川家康的な。少し攻撃的に行く(攻撃的な指導)よりも、ちょっと俯瞰して全体を見ながらという方が当てはまるのかなと思いますけどね。

自身を“徳川家康タイプ”と語る大岩監督。その家康ゆかりの名古屋城のお膝元で開催されるアジア大会へ挑む。

今回のメンバーは皆、ロス五輪世代の選手たちだ。海外組が4人、そしてJリーグからもこの世代の中心選手が集結している。前回2023年のアジア大会ではパリ世代を率いて決勝に進出したものの、1-2で韓国に敗れて準優勝に終わった。 

大岩: 決勝で負けるこの悔しさというのはね、体験した人でなければ持ち得ない感情というか。アジア大会での悔しさは、アジア大会で晴らしたいなと思っています。

齋藤: 今回は自国開催ということで、いろいろと背負うものが大きいと思います。そのあたりはいかがですか。

大岩: 当然、大きな声援が力になるし、逆に(周囲の)目がプレッシャーになる若い選手たちですので、そういうプレッシャーを自分の力に変えるという部分では、自国開催でのメリットというのは選手に伝えてプレーさせたいなと思います。

愛知・名古屋で開催されるアジア大会で、日本はグループAに入り、タイ、キルギス、香港と同組になった。9月16日に初戦の香港戦を迎える。地元ファンの前での雪辱へ向けて、大岩監督は静かに闘志を燃やしている。

◆アジア大会日本代表 日程

【グループA 】 

9月16日(水)
タイ vs キルギス(豊田スタジアム) 
日本 vs 香港(豊田スタジアム)

9月20日(日)
 香港 vs タイ(豊田スタジアム) キルギス vs 日本(豊田スタジアム)

9月23日(水・祝) 
日本 vs タイ(豊田スタジアム) 
キルギス vs 香港(ウェーブスタジアム刈谷)

(TBSテレビ「KICK OFF! J」2026年8月2日放送より)

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