
量販店で新品を買うよりもかなり安く購入できる場合があり、一見コストパフォーマンスを重視する人には魅力的な選択のように思えます。しかし、家電の専門家としての立場から言うと、個人的にはあまりおすすめできません。理由は単純で、保証が弱いからです。新品なら当然付いてくるメーカー保証や量販店の延長保証が、フリマアプリの個人間取引ではほとんどありません。
とはいえ、「絶対にやめた方がいい」とまでは言い切れません。「商品による」「納得できるなら」というのが正直な感想です。この記事では、メルカリで買ってもよい家電と、避けた方がよい家電について解説します。
メルカリで買ってもいい家電は?
デジタルガジェットやAV機器、ゲーム機などはメルカリとの相性がいいジャンルです。ある程度専門的な知識を持っていることが前提にはなりますが、Bluetoothスピーカーやヘッドホン・イヤホン、ゲーム機、カメラ・レンズ、PCモニターなどはメルカリでも比較的安心して購入できます。中古のイヤホンやヘッドホンは衛生面さえ気にならなければOK。これら製品に共通しているのは、機能が分かりやすく、電源を入れれば大体の状態がすぐ分かることです。また、音が出るか・映像が映るか・充電できるかといった動作確認が出品者、購入者ともに簡単なので、「届いたら壊れていた」というトラブルが起きにくく、送料もさほど高くなりません。
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メルカリで避けた方がいい家電は?
反対に、冷蔵庫やエアコン、大型テレビ、ドラム式洗濯機、食洗機などの大型で据え置きタイプの家電は、できれば避けるのが無難です。配送や設置自体が大変なうえ、届いた後にトラブルが発覚しても返品や処分が難しく、修理も高額になることがあります。大型家電は個人間取引にはあまり向いていないと言えます。さらに地雷率が高くて避けるべきなのが、バッテリーを搭載する家電です。コードレス掃除機やロボット掃除機、電動工具、古いノートPCは新品や新古品でないかぎりバッテリーが劣化しています。バッテリーの状態は見た目では分かりにくく、「買ってすぐにバッテリーがダメになった」という事例もよくあります。3年以上使われていたもの、長期間放置されていたものは特に要注意です。
また、バッテリー交換に高い費用がかかる場合もあります。スマートフォンのように、バッテリー状態が確認できる製品は必ず事前にチェックしましょう。
おすすめは「新品」や「新古品」
ジャンルを問わず比較的リスクが低くおすすめできるのは、新古品や数回しか使っていない美品、使わずに保管されていた不用品の出品です。これらはほとんど使用感がなく、経年によるトラブルも起きにくいと考えられます。逆に、外装に目立つ傷や汚れ、黄ばみがあるものや、年式が古い製品は、見えない部分でも消耗が進んでいる可能性が高いため避けた方が賢明です。
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使用頻度や期間も要チェック
購入の際は、購入日や使用期間、動作確認済みかどうか、傷の有無だけでなく故障歴の有無、リモコンや充電ケーブルなど付属品がそろっているかなどを確認しましょう。また、高額商品を購入する場合は、出品者の評価や過去の出品履歴、写真が十分に掲載されているか、説明文が不自然でないかも確認しておくことが大切です。スマートフォンやゲーム機などで、本体の写真がなく箱のみや公式画像だけの場合、詐欺の可能性があります。少しでも不審な点がある場合は購入を控えましょう。
個人出品よりリファービッシュ・ショップ出品が安心な理由は?
中古家電を狙うなら、個人出品よりも整備済み(リファービッシュ)やショップ出品の方が安心感があります。最近はメルカリShopsにも保証付き整備品が増えており、動作確認・クリーニング済みで、初期不良への対応や一定期間の保証が付いている商品も多いです。個人出品と比べると価格はやや上がりますが、その分リスクを下げられると考えれば悪い選択ではありません。金額と用途で使い分けるのがおすすめ
家電レビューをする立場から結論を言うと、数千円程度の家電やガジェットであればメルカリでの購入は十分「あり」です。しかし5万円を超える白物家電や毎日使う生活必需品的な家電は、長期保証が付く家電量販店や公式ストアで買う方が安心できます。また、ホームベーカリーやノンフライヤーなど「使うか分からないので試しに買いたい」といった家電を格安で購入する、黒にんにく作り用に安い炊飯器を買う、といったケースはよい活用例です。さらに、相場よりも大幅に安い商品で、明らかにお得な場合は選択肢になります。
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コヤマ タカヒロプロフィール
家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなどさまざまな媒体で執筆するライター。執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関するアドバイザーなども務める。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。All About デジタル・白物家電ガイド。(文:コヤマ タカヒロ(デジタル・白物家電ガイド))
