
ハーマンインターナショナルが手掛ける、JBLブランドのポータブルBluetoothスピーカーが「JBL GO 5」だ。JBLオンラインストアでの価格は7700円で、ボディーカラーは全9色をラインアップする。
JBLは日本国内において、「BCN AWARD」のワイヤレススピーカー部門で8年連続販売台数1位に輝くなど、ワイヤレススピーカー市場で高い支持を得ているブランドだ。その中でも「JBL GO」シリーズは、手のひらサイズながら本格的なサウンドを楽しめるエントリーモデルとして幅広い層に人気を集めてきた。
前モデルの「JBL GO 4」から約2年を経てのモデルチェンジとなるが、サイズ感やサウンド、使い勝手はどのように進化したのか、実機を試してみたのでレビューをお届けしよう。
●ボディーは小型化を見送り、「アンビエントエッジライト」を新搭載
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JBL GO 5のボディーサイズは約101(幅)×77.4(奥行き)×43(高さ)mmで、重さは約230g(実測で231.4g)と軽い。ただし、GO 4の約94(幅)×76(奥行き)×42(高さ)mm/約192g(同197.7g)と比べると一回り大きく、そして重くなった。
外観上で最も大きな変更点は、「JBL GO」シリーズとして初めて搭載されたアンビエントエッジライトだろう。スピーカー前面の外周にLEDを備えており、専用アプリから4つのライティングを切り替えられる。
単なる演出にとどまらず、電源のオン/オフやペアリング状態、バッテリー残量、Auracastの接続状況、ステレオペア状態などを視覚的に確認できるようになっている。
また、側面のストラップやファブリック素材といったデザインアイデンティティーは維持しつつ、ロゴには新しいコンターロゴが採用された。従来モデルのロゴは、文字が塗りつぶされた形だったが、新しいコンターロゴは文字通りコンター(アウトライン)のみとなっている。このロゴデザインは音抜けの改善にも寄与しているという。
インタフェースの配置は基本的に従来モデルを踏襲しており、右側面に充電用のUSB Type-Cポート、左側面に電源/Bluetooth/Auracastの各ボタン、天面にボリューム調整とメディアボタンを備える。
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Bluetoothのバージョンは、前モデルの5.3から6.0へとアップデートされた。対応プロファイルはA2DP 1.4/AVRCP 1.6、対応コーデックはSBC/AAC/LC3だ。
●USB Type-C接続でのロスレス再生やAirTouchなど注目の新機能が満載
本製品は、USB Type-C経由でのロスレスオーディオ再生に対応した。GO 4がBluetooth接続のみだったので、ここは大きな進化点だろう。最大24bit/48kHzの高品位な音源を再生可能で、Apple MusicやAmazon Music、Spotifyといったロスレス/ハイレゾ配信を楽しむユーザーにとっては大きなトピックといえる。
さらに、新機能としてAirTouchを搭載した。2台のGO 5を軽く触れ合わせるだけで、ペアリングして左右のステレオ再生が可能になるというものだ。従来のJBLスピーカーでは専用アプリやボタン操作でステレオペア設定を行う必要があったが、スピーカー同士を触れ合わせるだけで完了するAirTouchは非常に直感的で分かりやすい。
頻繁に利用する機能ではないと思うが、GO 5を持った友人らと集まった場合などには便利に使えそうだ。
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この他、Auracastにも対応しており、対応する複数のスピーカーに同時接続して、より広い空間にサウンドを届けることもできる。
専用アプリ「JBL Portable」にも引き続き対応しており、ファームウェアアップデートや7バンドのイコライザー設定、ステレオペア設定、Auracastを使ったマルチ再生設定などが行える。必須ではないが、本製品のポテンシャルを引き出すなら入れておいて損はないアプリだ。
加えて、6月に発売されたワイヤレスマイクシステム「JBL EasySing Mic Mini」などのオプションを接続することで、カラオケやスピーチといったシーンでの活用も広がる。
AIボーカルリムーバルにも対応するので、コンパクトな「GO 5+Mic Mini」で本格的なカラオケ体験ができるとアピールしており、今後の拡張性にも期待が持てる。
●出力は従来モデルから10%アップ バッテリーや防じん/防水性能もパワーアップ
スペックも着実に進化している。スピーカーユニットはGO 4と同じ45mm径のフルレンジドライバーとパッシブラジエーターの構成だが、アンプ部の強化とドライバーの改良により、出力は前モデルの4.2Wから4.8Wへと約10%向上した。
実際の音質に関しては、GO 4と同様に低音が強めで、中高音はやや弱めな印象だ。特に高音に関しては、伸びやかさを感じない。フルレンジドライバーとパッシブラジエーターという組み合わせなので、ここは仕方がないところだろう。じっくり音楽を聞くというよりも、BGMとして音楽を流すという用途に向いていそうだ。
バッテリーは最大約8時間の連続再生が可能で、「プレイタイムブースト」機能を有効にすれば最大約10時間まで延長できる。
プレイタイムブーストは周波数帯域ごとのエネルギーバランスを調整することで再生時間を延ばす仕組みで、専用アプリから切り替え可能だ。有効にするとイコライザーが無効になり、音がかなりフラットな印象になって正直物足りない。普段から有効にしておく必要はないと思うが、アウトドアなどで少しでも稼働時間を延ばしたい場合には有効だろう。
防じん/防水性能は、GO 4のIP67からIP68へと強化された。粉じんが内部に侵入せず、水深約1.5mの水中に最大30分間浸けても浸水しないと定義されており、ビーチやプールサイド、浴室など水場での利用でも安心感がある。
加えて耐衝撃設計も採用されているため、アウトドアやキャンプでも気兼ねなく使えるだろう。ただし、USBポート部分は開口したままなので、濡れた場合はよく水気を拭き取ってから充電するなど、従来同様の注意は必要だ。
●手のひらサイズでロスレス対応! EasySing Mic Miniとの連携も良好
JBL GO 5は、コンパクトなボディーを維持しながら、ロスレスオーディオ再生、AirTouchによる直感的なステレオペアリング、アンビエントエッジライトといった新機能を詰め込んだ、意欲的なモデルに仕上がっている。
ボディーサイズが従来モデルより一回り大きく、重量もやや増した点は、「手のひらに収まるコンパクトさ」を重視するユーザーにとっては気になるかもしれない。
一方で、エッジライトによる状態確認のしやすさ、出力とバッテリーの向上、IP68への防じん/防水強化など確実な進化もあり、普段使いから屋外利用まで、より幅広いシーンに対応できるようになった印象だ。
7700円という価格もエントリーモデルとしては引き続きリーズナブルで、スマートフォンの内蔵スピーカーからのステップアップを考えている人にはぴったりの1台といえる。別売のワイヤレスマイクであるEasySing Mic Miniなどの拡張性も含め、JBL GOシリーズの新しい方向性を示すモデルとして注目したい。
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