ママスタ親が思い描いていた子どもの理想像と、実際の子どもの個性が違っていたら、みなさんはどうしますか。なかには「このまま自分の理想とかけ離れてしまうのでは」と不安になり、理想に近づいてほしいと、ついあれこれ口を出してしまう人もいるのではないでしょうか。ママスタコミュニティにもあるママからこんなお悩みが寄せられました。紹介します。
『娘は少し前までダンスを習っていましたが、やめてからダンス友達とは疎遠になり、最近は幼くてオタクっぽい子たちと仲良くなりました。娘は元々影響を受けやすく、服装も幼い雰囲気に戻りつつあります。他の子との接点も少ないようで、このまま成長したら絶対に後悔すると思います。偏見と言われるかもしれませんが、いろいろな子と接して、コミュニケーション力や対応力を身につけてほしいと思っています』
こちらは小学3年生の娘を持つ投稿者さんのお悩みです。娘さんは最近交友関係が変わっただけでなく、自分のことを「僕」「某(それがし)は〜」といった独特な話し方をするようになったとのこと。投稿者さんは「このまま成長したら絶対に後悔する」とまで心配しています。その後悔が投稿者さん自身のことなのか、それとも娘さんの将来を指しているのかわかりませんが、かなり心配しているのが見てとれますね。娘さんには明るく社交的に育ってほしいと願っていただけに、思い描いていた姿とのギャップに戸惑っているようですね。こちらのママのお悩みに、他のママはどんな反応を寄せてくれたのでしょうか。紹介します。
共感する?しない?
『娘が突然「僕」と言い始めたら戸惑う気持ちは分かる。オタクが悪いわけではないけれど、やっぱり普通が一番安心する』
『女の子だから、できればかわいらしい服装や話し方でいてほしいという親心はある』
『オタクだから幸せになれないとは思わないけれど、一般的な服装や話し方のほうが将来的には安心できるという気持ちは分からなくもない』
こちらは投稿者さんに共感するママたちのコメントです。娘さんにはかわいらしく育ってほしいという親心に理解を示す声も少数ながらありました。たしかに仲間内だけで通じる独特な話し方や雰囲気に「ほかの子との交流が減ってしまうのでは」と心配になる気持ちは分からなくもないですよね。ただ、投稿者さんの娘さんはまだ小学3年生。親は心配な気持ちを受け流すことも必要かもしれませんね。
親の価値観を押し付けている?
『娘さんがその世界で楽しく過ごしているなら、それでいいのでは? 何が問題なの?』
『偏見が強いと言われるかも、ではなく、かなり偏見が強いと思う』
『ダンスをしていた子が良くて、オタクっぽい子はダメと親が決めつけるのは違う』
『親ならまず今の娘さんを認めてあげて。世界を広げてほしいと願うのはいいけれど、今の友達を否定するのは違う』
一方、多くのコメントでは、投稿者さんの考え方に疑問を投げかける声が目立ちました。「交友関係を広げてほしい」という願い自体は理解できるものの、「オタクっぽい=良くない」と決めつける姿勢には違和感を覚えるママは多いようです。なかには「いろいろな人と付き合ってほしい」と願うのであれば、投稿者さん自身もオタク気質の子を含め、さまざまな価値観を受け入れる姿勢が必要ではないかという真っ当な意見も寄せられました。親の理想と子どもの価値観が異なるとき、親は真価が問われますよね。
まだ「オタクは悪」という価値観なの?
『昔はアニメが好きというだけで「オタクだと思われるからやめなさい」と言われる時代だった。でも今振り返ると、あまりにも視野の狭い考え方だったと思う』
『オタクと一口に言っても、アニメ、歴史、鉄道、ゲーム、音楽など興味の対象はさまざま。その「好き」を極めて仕事にしている人もたくさんいるよ』
『昔はITに詳しい人もオタクと言われたけれど、今は超大手に新卒で入って年収3000万円の管理職とかゴロゴロいるでしょうよ。どう転ぶか、未来なんてわからないよ』
さらに「オタク」という言葉に対する偏見そのものを指摘するコメントも寄せられました。「好きなことに熱中できる」「集中して取り組める」という資質は、将来さまざまな場面で強みになる可能性もあります。見た目や話し方だけで判断するのではなく、「何が好きなのか」「どんなことを楽しんでいるのか」に目を向けることも大切です。
子どもの価値観は何度も変わっていく
『感化されやすいタイプなら、クラス替えや進学などで環境が変われば、また違う友達の影響を受けて変わるもの。今は新しい価値観や文化に触れている時期なのかもしれない』
『投稿者さんは、わが子にはクラスの中心にいるような「陽キャ」に育ってほしいのかもしれない。でも、そうしたグループでも高学年になると人間関係のトラブルが起きることはある。まだ小学3年生なのだから、これからさまざまな人と出会い、交友関係も変わっていくはず。親が口を出すのは、いじめや他害など深刻な問題がある場合くらいでは』
こちらのママたちが指摘しているように、学生時代は興味や価値観、人間関係が大きく変化する時期。昨日まで普通に話していたのに、ある日突然「某(それがし)は〜」と言い始めることもあるお年頃ですから、過度に心配しなくてもいいのではないでしょうか。その意味では、小学3年生頃になると、それまで親の保護下にいた子どもが少しずつ自分の世界を広げていく時期ともいえます。そのため、親の理想と子どもの個性の違いに気づき、初めて戸惑う人も少なくないでしょう。
今回のケースは、親はスポーツを頑張ってほしいのに子どもはインドア派だったなどと同様、よくある悩みの一つとも言えるでしょう。ただ、今の友達が一生続くとは限りません。これからさまざまなコミュニティに出会い、子ども自身が自分らしくいられる居場所を見つけていくはずです。親は「こんな子に育ってほしい」という理想を抱くものですが、子どもは親とは別の一人の人間。少しずつ理想を手放し、意外な子どもの一面を見たら、「そう来たか」と驚き、笑いに変えつつ、子どもの個性や価値観を認めていくことも親が親として成長していく過程なのかもしれません。今回寄せられたママたちの声を参考に、子どもの可能性を自分の価値観で狭めずに、受け入れていってくださいね。
文・安藤永遠 編集・荻野実紀子 Ponko
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