
どうしても相容れない家族と決別し、絶縁を選択する……そんな人は決して少なくないのかもしれませんね。ひょっとしたらみなさんの周りにもいるのではないでしょうか。
『親やきょうだいと絶縁してる方はいますか?』シンプルな質問をしてくれた投稿者さん。訳あって親やきょうだいと絶縁をしている方もいるでしょう。しかし連絡先をブロックし、引っ越しをして、せっかく静かな平穏を手に入れたとしても、心のどこかで「いつか親が亡くなったとき、どうなるんだろう?」「きょうだいとして連絡を取り合わないといけないときが来るかもしれない」と不安が消えないこともあるかもしれません。
今回は、血のつながりという「切っても切れない現実」とどのように折り合いをつけるか、そして自分が傷つかないための防衛策を講じるべきなのか……ママたちのシビアな体験談に耳を傾けてみましょう。
絶縁家族を悩ませる「相続」トラブル
『私と親が、兄から絶縁された。理由は兄が実家のお金をあてにした生活をしていて「遺産もいらないからお金を用立てしてくれ」と言われ、実母がお金を渡した。「財産は私に渡す」という遺言書を、兄の同意のうえで作って絶縁。なのにそれから10年以上経ち、都市開発で実家の土地が倍以上になったら、今度は「実家を売って投資で稼ぐから名義変更しろ」と言ってきた。「全部自分の物だから今すぐ名義変更しろ、法律なんて関係ない」みたいな感じだった』
『相続がね。たいした額じゃないのが一番もめるんだよね(笑)』
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ママたちの経験談を聞いてみると、お金に執着する親族が妄想を膨らませて、逆恨みしてくるケースもあるようです。さらに厄介なのは、実家などの不動産が残っている場合だとママたちは語ります。いくら関わりたくなくても手続きや話し合いで相手の同意が必要になれば、顔を突き合わさざるを得ないでしょう。話し合いを拒絶して何年も放置していては、負担だけがのしかかってくる状況にもなりかねません。「放っておけばそのうち消える問題」ではないからこそ、お金が関わる現実は非常に重く心にのしかかるのでしょうね。
たとえ縁を切っていても……
何十年も音信不通だったのに、思いがけない通知が届いたら……。正直なところ、ゾッとしてしまうのではないでしょうか。
『義父のおじさんが家族と縁を切ってたんだけど、遺骨引き取りの連絡がきて義父が取りに行ってた。50年ぐらい音信不通だったらしく、すでに義父も「誰だっけ?」みたいな感じで、よくわからない遺骨を手にして戸惑ってたよ』
『親やきょうだいに先立たれ、天涯孤独になった叔母はなんだかんだ知り合いに助けられて、最期は病院で亡くなったよ。埋葬は自治体がおこなって、お骨もたしか自治体が管理してる。大変だったのは叔母が住んでた家の大家さん。荷物がそのままだし、甥っ子や姪っ子が相続放棄したから片付けてくれる人もおらず、遺品処分に50万円以上かかったって』
『お互いが元気で生きてるなら絶縁維持できるけど、片方に身寄りがなく、健康状態が悪くなったり亡くなったりした場合は、誰かしらが連絡してくるよね。投稿者さんが言ってるのって、そういうことでしょ?』
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引き取りの手続きにサインするだけですむならまだしも、それ以上に新たな難題が降りかかる可能性もゼロではないということでしょう。ママたちが言う通り、故人と生前にほとんど縁がなかったり、故人の荷物が部屋に残されていたりすれば、問題はさらに複雑になってしまう可能性も否定できません。突然かかってくる一本の電話に心がかき乱されるストレスは、決して小さくないでしょう。
参考:厚生労働省「身寄りのない方が亡くなられた場合の 遺留金等の取扱いの手引」|p.7「3.遺体等の取扱い」
厄介な血縁から身を守るためには?
とはいえ可能であれば、できるうちに自衛策を講じておきたいものです。何かいい方法はあるのでしょうか?
『夫の母親が亡くなって葬儀で5年ぶりに再会。相変わらず話がまったく通じないから、弁護士に頼んで遺産について協議中。前から遺産については弁護士に依頼するつもりだった。それしか策がない』
『母親と絶縁してます。親戚経由で連絡がきますがスルー。念のため弁護士にも相談しました』どれだけこちらが「静かに暮らしたい」と願っても、そうはいかないタイミングもあるものでしょう。しかし相手に真っ向から立ち向かうのはエネルギーの無駄遣いになることも往々にしてあるのではないでしょうか。コメントを見る限り、ママたちは驚くほど冷静に「一歩引いた自衛策」を講じているようですね。感情のぶつかり合いを避けるために、あらかじめ事務的・法的な防波堤を作っておくことこそが、真の自衛ということなのでしょう。
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文・motte 編集・いけがみもえ イラスト・マメ美
