
フードデリバリーサービス「Rocket Now(ロケットナウ)」の配達員が、配送中の商品を無断で飲食したとされる動画がSNS上で拡散した。運営会社は公式アカウントを通じて声明を発表し、事実関係の調査を進めている。食の安全とプラットフォームの信頼を揺るがす本件について、事件の経緯とSNSの反応、問題の本質を詳細に整理する。
●SNSで拡散したつまみ食い動画 事のいきさつを整理
発端は8月16日にX上で拡散した短い動画だ。rocket now 配達中につまみ食いというテキストとともに、配達員とみられる人物が配送用の袋から商品を勝手に取り出して食べる様子が収められていた。食べた直後にうまっという言葉を発声し、同行者とハイタッチを交わす場面も確認できる。
事態を重く見た公式アカウントは翌8月17日午前11時3分に声明を投稿した。動画を認識しており、現在事実関係の確認を進めていると説明した。仮にドライバーが配送中の商品を無断で飲食、または窃取する行為があった場合、法令および利用約款に反するものであり、一切容認しないと強い姿勢を示した。事実関係が明らかになり次第、関係法令および利用約款に基づき厳正に対処すると発表した。現在、運営による当該配達員の特定と詳細な調査が続いている。
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●「怖い」「気持ち悪い」――不安と批判の声が殺到
SNS上では利用者からの強い批判と嫌悪感を示す声が次々と投稿された。「自分の体に入るものをどこの誰かも分からない人に運んでもらうのは怖い」という意見や、「パックを開けてつまみ食いするのは気持ち悪い」といった、食品の衛生面・安全性に対する不安を訴える意見が目立つ。たまに量が少ないと思う時はあるが確認しようがないと過去の体験へ疑念を抱くユーザーも現れた。
行為の身勝手さに対する非難も殺到した。「犯罪行為を堂々と配信する意図が理解できない」とモラル低下と承認欲求を疑問視する声が多く上がった。窃盗罪や横領罪にあたるのではないかと法的な責任を問う指摘も見られた。
一方で、真面目に業務に取り組む配達員への影響を懸念する声も存在する。「一部の心ない行動のせいで真面目な配達員がかわいそうな思いをする」という意見や、「(配達員が)そういう(不審な)目で見られるようになるのが悲しい」と同情が寄せられた。再発防止策として、「袋に開封防止のシルバーテープを貼るなど安心なパッキングを加盟店で徹底してほしい」と改善を求める意見も散見された。
●信頼を揺るがす構造的課題と法的責任 禁止事項は
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今回の事案はフードデリバリービジネスの根幹をなす信頼を損なう重大な問題といえる。配達員は運営会社のCP One Japanが定める規約に同意した上で業務を委託されている。
「ロケットナウ利用約款―ドライバー向け利用約款」の第7条では、「独立ドライバーは善良な管理者としての注意義務を尽くして配達業務を履行しなければならない」と定め、窃盗などの犯罪行為や不適切行為を明確に禁止している。第8条では違反した場合、直ちにアカウントの永久停止などの措置を実行できると規定している。さらに第22条に基づき、故意に物品を毀損(きそん)させた場合、配達員は損害を賠償する義務を負う。
窃盗罪に該当する可能性もある。この場合、法定刑は10年以下の拘禁刑、または50万円以下の罰金と定められており、未遂の場合でも処罰の対象となる。刑事罰に問われる可能性は高い。
根本的な対策が求められる今回の問題。本件についてITmedia Mobile(本誌)は運営元のCP One Japanに問い合わせており、回答が得られ次第、別記事にて報じるか、本記事への追記を行う予定だ。
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