冷蔵庫は「中身を減らすと省エネ」とよく言われますが、一方冷凍庫はどうなのでしょうか。本記事では冷凍庫にまつわる節電テクニックを紹介していきます。※画像:PIXTA 冷蔵庫は「中身を減らすと省エネ」とよく言われますが、冷凍庫については逆に「詰め込むほど電気代が安くなる」と耳にしたことはありませんか。実はこれ、冷凍庫の仕組みを考えると理にかなった節電テクニックなのです。詳しく解説していきます。
A. 目安は7〜9割程度、ぎっしり詰め込むのが理想です 実は冷凍庫は庫内が満杯に近いほど「食品同士が保冷剤の役割を果たす」ため、冷気が保たれやすくなります。ドアを開けても冷気が逃げにくく、コンプレッサーの稼働が減るため電気代の節約につながるのです。
一方、冷蔵庫は真逆で、詰め込み過ぎると冷気の循環が悪くなり効率が落ちてしまいます。冷蔵室は6〜7割程度、冷凍室はぎっしり、と覚えておきましょう。ただし冷凍庫も10割以上詰めるのはNGです。吹き出し口をふさいでしまうと冷却効率が落ちるため、冷気の通り道は必ず確保してください。隙間ができてしまう場合は、保冷剤や凍らせたペットボトル、氷を入れたポリ袋などで埋めると効果的です。
その他の冷凍庫節電テクニックは? その他に、電気代を抑える方法を紹介しましょう。
開閉回数と時間を減らす 冷凍庫はドアを開けるたびに冷気が逃げ、庫内温度を戻すために電力を消費します。何を取り出すか決めてから開ける習慣をつけましょう。
熱いものは冷ましてから入れる 温かい食品をそのまま入れてしまうと庫内温度が上昇し、周囲の食品も溶けかけて再凍結の電力ロスが発生します。粗熱を取ってから収納するのが基本です。
壁との隙間を確保する 冷蔵庫は本体の背面や側面に放熱スペースが必要です。左右5cm以上、上部10cm以上の隙間を空けると効率が上がります。
ドアパッキンの状態をチェック パッキンが劣化していると冷気が漏れ続けてしまいます。紙を挟んで軽く引き抜けるようなら交換のサインです。
霜取りをこまめに行う 直冷式の冷凍庫では、霜が厚くなると冷却効率が大幅に低下します。5mm以上の霜が付いたら早めに霜取りをしましょう。
冷凍庫は「ぎっしり詰めて7〜9割」が電気代節約の黄金比。冷蔵室とは真逆の考え方である点がポイントです。加えて、温度設定・開閉頻度・設置環境を見直すことで、さらに効率よく節電できます。家計にも環境にもやさしくなるちょっとした工夫をぜひ実践してみてください。
安蔵 靖志プロフィール 家電エバンジェリストであり、家電製品総合アドバイザー。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手がける。All About デジタル・家電ガイド。
(文:安蔵 靖志(デジタル・家電ガイド))