ロジケープ(撮影:山中博喜) 今週の日曜日は、札幌競馬場でキーンランドカップ(GIII・芝1200m)が行われます。
過去10年のキーンランドCでは、前走初角を6番手以内で通過した馬が7勝2着7回3着5回と活躍しています。昨年の2着馬ペアポルックス、同3着馬カルプスペルシュもこのデータに当てはまっていた馬でした。
過去10年のキーンランドCは札幌芝1200mが舞台。札幌の芝コースの直線は使用されるコースによって多少の差はありますが、距離は266m前後と短くなっています。差しや追い込みを得意とするタイプには不利なコースと言えます。
前走の初角を6番手以内で通過している馬は、スタートから積極的に運ぶタイプと言えます。そのような馬にとって直線の短い札幌は大きなプラス材料になるでしょうし、このことから好成績を残している要因として考えられます。
今年のキーンランドCでも、前走の初角での位置取りに注意しながら、予想を組み立てるのも得策になるかもしれません。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走オープン特別以下で初角7番手以下(ただし、GIII以上で連対実績のある馬は除く)
[0-0-0-15]複勝率0%
該当馬:ジョーメッドヴィン、ゾンニッヒ、ナムラクララ、ルシード、ロジケープ
※特に言及のない限り、データは過去10年のキーンランドCを対象にしています。
上位人気が予想されるロジケープが該当しました。
過去10年のキーンランドCは、前走初角で7番手以下の馬は[2-3-4-51]。ノーチャンスではありませんが、その時のレースやそれまでの実績には注意が必要になります。
前走初角7番手以下で馬券に絡んだ9頭のうち、7頭が前走でGIII以上に出走。レベルの高いレースでの位置取りは度外視して考えた方が良いのかもしれません。一方、前走がオープン特別以下だった馬で馬券に絡んだ2頭には、GIII以上での連対実績がありました。
前走でキーンランドCよりも格下のレースに出走し、その時の初角が7番手以下だったとしても、GIII以上で通用する能力を示す実績がある馬ならばチャンスがあると言えそうです。
該当馬に挙げたロジケープの前走は3勝クラスのTVh賞に出走し、初角は7番手で通過。これまでGIII以上での連対実績どころか、今回が重賞初挑戦となります。過去の傾向や能力的に通用するか未知な面があるという点を踏まえると、人気ほどの信頼はしにくい1頭と言えます。
今回は重賞で一気にメンバーレベルが上がりますし、これまでのレースよりもテンからタフなペースにもなることで追走にも苦労する可能性があります。道中で余計な体力を消耗することで、直線に向くころには余力を失い、末脚の威力を発揮できないということも考えておきたいところです。
現在3連勝中であることや、前走の勝ちっぷりが鮮やかだったことから人気が想定されている印象ですが、これはあくまでも下級条件での結果。今回は重賞メンバー相手ですし、GIで好走歴のある馬も出走を予定。ハイレベルなメンバー、レースに戸惑って力を出し切れないケースは十分に考えられます。人気で買うほどのメリットは少ないように思いますし、本馬の評価を下げた馬券にこそ高い期待値があるのではないでしょうか。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。