
「入社したら、聞いていた労働環境とは全く違った」とはよくある話だが、あまりにもギャップがあり過ぎた会社での体験談が寄せられた。50代男性(医療・福祉・介護)は、「この会社、全然ダメじゃん」と思った前職での出来事を振り返る。
「勤務条件、勤務地、給料面だけで探して、某グループ傘下の小規模な警備会社に警備員指導教育責任者ということで採用されました」
ところがこの会社は、入社早々驚きの「裏切り」をしてきたという。(文:篠原みつき)
「他府県などに行かされ、通えず退職する者もいた」
そこは最初から、勤務地の約束などなかったかのような人員配置をする会社だったようだ。
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「都内勤務のはずが、勤務初日に横浜に異動となった」
「警備員の募集も謳っておき、現場契約が終わると他府県などに行かされ、通えず退職する者もいた」
さらに、内勤で「指導教育責任者」としての業務を任されるはずが、研修の翌日から「現場の視察」と称して一警備員として交通整理をやることに。指導教育責任者の仕事は一切教えてもらえないなか、「たまに新人警備員の研修をやることになった」という。
「1か月後も夕方にならないと翌日の勤務が現場か研修か判らず、いつ指導教育指導者になるかも不明だった」
研修後は即現場の「丸投げ形式」
警備員の教育体制も不十分なものだった。警備員は採用時に20時間の研修を受ける必要があるが、
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「会社を一切取り仕切る部長が研修を行うため、DVDによる視聴覚研修がメインで口頭説明も顧客からの連絡などで中断されたりと詳細な研修はほぼなし」
という状況。研修後は即現場で、何もできない警備員をベテラン警備員に業務の合間に指導させる「丸投げ方式」だった。目が行き届かず、現場に行った際はただ立っている警備員もおり、男性は「いつ事故や苦情が起こるか心配でしかなかった」と振り返る。
高齢警備員に「うちしか働ける所はない。金が欲しいんだろ」
現場の人材不足に対する幹部の対応も強引なものだった。同社は警備員を増やすため高齢者を多く採用していたが、配置人数が足りないと無理なシフト変更を迫っていた。
「『うちしか働ける所はない』『金が欲しいんだろ。休み替えろ』と強制出勤させていた。事務所内も幹部がいるいないで空気が変わり、残業すると幹部から『勤務時間でなぜできない』と数分間の説教を受けるなど、言葉は丁寧だが威圧的な発言が多かった」
結局、男性はこの会社を見切りをつけて退職することに。しかし、退職日にも不可解な出来事が待っていた。貸与された制服などを直接幹部に返納しなければならず、時間指定されたのに席を外され、連絡も取れない状態になった。「午前のはずが夕方まで待たされた」という。
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最初から最後まで不誠実な対応を繰り返す会社では、人が定着しないのも当然だろう。
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