
「この会社、色んな意味でやばい」と思った瞬間について、読者から様々なエピソードが寄せられている。東京都に住む50代女性(ITコンサルタント/年収850万円)は、あるベンチャー企業での体験を明かした。
「入社時(中略)は普通のベンチャーだったんです。これから大きくしていくぞ!とビジネスへの熱気に溢れていました」
入社当初、社員は数十人で「普通のベンチャーだった」というが、徐々に独自の企業文化が形成されていった。(文:篠原みつき)
「社員旅行や運動会、土日の勉強会… なんと全部自腹」
その「ビジネスへの熱気」が溢れる空気が変わってきたのは、1年半くらい経過した頃だったという。
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「運動部が次々出来、社員旅行や運動会、土日の勉強会… なんと全部自腹(当然業務外)。そしてそれの参加率によって決まる年次査定」
イベントへの参加が評価に直結するのだから、ほぼ強制参加のようなものだ。さらに、社員間で異なる待遇の差もあったようだ。
「一部の『お気に入り社員』は業務としてカウントされ、交通費(宿泊費)も出たとか」
「ビジネスへの熱意がいつの間にか筋肉への熱意に変わってました」
イベントや部活が重視される一方で、通常業務の負担が減るわけではなかった。当時の労働実態を、女性はこう振り返る。
「つまり土日祝日休み無しで、通常業務もこなす日々(ちなみに職業柄21時頃まで残業は当たり前)で、生産性が下がれば叱責される日々…」
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休む間もなく働き続ける環境のなか、社内のノリはさらに独特なものになっていく。
「挙げ句の果てに、イベントや部活で骨折すると『大人の青春』と賛美するslack… ビジネスへの熱意がいつの間にか筋肉への熱意に変わってました」
仕事への情熱が体育会系のノリへと変わってしまったベンチャー企業。最終的にはどうなったのか。女性は次のように締めくくっている。
「社員数は200名を超え、毎月10名前後の中途入社者と同じくらいの退職者が出る、実に新陳代謝の良い会社になりました」
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