画像提供:マイナビニュース“オルカン”こと「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、全世界の株式に投資できることで人気の投資信託です。一方で株式だけでなく、債券や金、不動産投資信託など複数の資産に投資する『資産複合型ファンド』も人気です。今回は、NISAで購入できるファンドのうち、1年リターンがオルカンを上回った5本を紹介します。
資産複合型ファンドを利用するメリット・デメリット
複数の資産に投資をするバランス型のファンドには、以下のようなメリット・デメリットがあります。
○メリット
簡単にリスク分散ができる
リバランス(調整)も行ってくれる
複数の資産に分散投資することにより、価格変動リスクを抑える効果が期待できます。価格の上下が比較的緩やかなため、初心者の方も扱いやすいでしょう。
また資産を運用していくと、成長性の違いにより、資産配分が当初と異なってくることも。この場合、適宜リバランスを行い、資産配分をファンド所定の配分に調整してくれる商品もあります。
○デメリット
株式のみのファンドより値上がりが緩やかになる可能性がある
ファンド内の資産配分を自由に指定できない
債券などの安定性が加わる代わりに、株式のみを投資対象とするファンドと比べ、値上がりが緩やかになることもあります。また、資産配分はファンドごとに決められており、投資家が自由に指定することはできません。
オルカン超えを記録した資産複合型ファンド5選
株式・債券など複数の資産クラスに投資するファンドのうち、1年リターンでオルカン超えを達成したファンドを5本紹介します。いずれも高いリターンを記録しているため、株式や現物資産の割合が高めのファンドが多い傾向です。
※リターンは2026年8月14日時点、純資産は2026年8月18日時点
○FDA日米バランスファンド(積極型)
「緑の架け橋」という愛称が付けられたファンドで、長期的な視点から日米の株式・国債に分散投資を行います。値動きの大きさが異なる「安定型」「成長型」「積極型」の3種類があり、ここでは積極型を取り上げます。
積極型のポートフォリオは以下のようになっています。
米国株式:40%
日本株式:40%
米国国債:10%
日本国債:10%
株式の組み入れ比率が高めになっており、資産の成長性を優先した内容です。これよりも株式の割合を減らしたい方は、安定型あるいは成長型を選ぶとよいでしょう。
○全世界株式・ゴールドアロケーションファンド
「株式の逆張り」と金の投資で利益を狙うファンドです。株式は独自モデルを用いて、安く購入して高く売却するチャンスを見つけるとしています。
株式および金への投資割合は、局面別に変更を行う方針です。2026年5月作成の目論見書によると、金が50.6%、株式が49.2%、その他が0.2%となっています。
○eMAXIS 最適化バランス(マイストライカー)
日本を含む世界各国の株式、公社債、不動産投資信託(REIT)に投資を行うファンドです。2026年1月作成の目論見書によると、株式が91%、債券が5%、REITが4%であり、成長性を重視したポートフォリオとなっています。
○お金のデザイン・グローバル・リアルアセット・ファンド(世界の実物資産中心)
世界の上場投資信託(ETF)および不動産投資信託へ投資を行うファンドです。純資産総額は2021年にいったんピークを付けた後に減少していましたが、2025年からは増加に転じています。
2026年6月末作成の目論見書によると組入れ上位銘柄は、
iシェアーズ ゴールド・トラスト:20.2%
iシェアーズ シルバー・トラスト:19.3%
東証REIT指数連動型上場投信:13.9%
などであり、貴金属や不動産など、実物資産への投資効果を得るETF・REITの割合が高めになっています。
○ハッピーエイジング・ファンド ハッピーエイジング20
SOMPOアセットマネジメントが運用する、「ハッピーエイジング・ファンド」シリーズの1つです。リスク水準の異なる5つのコース(20〜60)があり、「20」は一番リスクを取るアグレッシブな位置づけです。
資産の成長を重視しており、ポートフォリオは国内外の株式を90%組み入れています。
※NISAでの取扱商品や対象となる投資枠は金融機関によって異なります。購入前に各金融機関でご確認ください。
安藤真一郎 あんどうしんいちろう マーケティング会社に勤務した後、フリーランスのライターに転身。 多種多様なジャンルの記事を執筆するなかで、金融リテラシーを高めることや情報発信の重要性に気づき、現在はマネー系ジャンルを中心に執筆している。 ライターとして、知識のない人でも理解しやすいよう、かみくだいた文章にすることが信条。 ファイナンシャルプランニング技能士2級、日商簿記検定2級取得。 この著者の記事一覧はこちら(安藤真一郎)