歯科医が教える「いい歯医者」の見分け方、“安さ”より確認したい2つのポイント

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2026年08月28日 07:10  マイナビニュース

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歯科医院を選ぶ際、立地や通いやすさ、スタッフの対応、口コミなどを重視する人は多いでしょう。しかし、歯科医が自分や家族のために医院を選ぶときは、さらに長期的な視点から診療体制を確認します。患者と歯科医では、歯科医院を見る「物差し」がどのように違うのでしょうか。

○歯科医が考える「良い歯科医院」の本当の条件



「治療費の安い所より、高い歯科医院をおすすめします」。もし歯科医からそう言われたら、あなたはその歯科医を二度見するのではないでしょうか?「同じ治療なら安いほうがいいに決まってる」と思うので当然の反応ですが、実はこれが歯科医としての本音なのです。理由を知れば、あなたの「良い歯科医院」の物差しがガラッと変わるはずです。



これまでの多くのアンケートで、患者さんの「歯科医院を選ぶポイント」として上位を占めるのは「立地・通いやすさ」「医師・スタッフの対応」「設備や衛生管理」「口コミ」でした。確かにどれも大切なことです。ですが、歯科医としてもう1つ加えてほしい視点があります。それが「『予防歯科』を取り入れているか?」です。



例えば「久しぶりに外食をしよう!」となった時、頭に浮かぶのはピザがおいしいイタリアンレストランや、クロワッサン・オ・ザマンドを楽しめるカフェベーカリーでしょうか。でも、これが毎日となると、さすがに飽きますし、栄養に偏りが出るかもしれません。

医院選びも、これに似ています。患者さんにとって歯科医院に通うことはある意味イベントであり、どうしても目先のことを意識して選びがちです。一方、歯科医が見ているところは、もっと先のことになります。



予防歯科に取り組んでいる歯科医院では、10年後、20年後のあなたのお口の状態まで考えてくれます。



予防歯科には、1次予防・2次予防・3次予防という3段階の考えがあります。1次予防はブラッシング指導や生活習慣指導など、そもそも病気にならないための予防。2次予防は定期検診により、むし歯や歯周病の早期発見・早期治療を行います。そして3次予防とは、治療後に再発・悪化しないように行う管理です。この3段階を意識して予防歯科に取り組んでいる医院では、意識していない医院と比べると、10年後の口腔内の状態(残存歯数など)に大きな差が生じます。



実際、定期的な予防メンテナンス(サポーティブペリオドンタルセラピー)を受け続けた患者さんは、そうでない患者さんに比べて歯を失うリスクが低いことが、複数の研究で報告されています。



そして、もう1つ注目してほしいのが「予約優先」という考え方です。既存の患者さんの治療を大切にするために予約している人を優先する姿勢は、むしろ好ましいことです。ただし、「予約優先」を掲げる歯科医院の中には、通院中の歯が「欠けた」「痛い」「詰め物がとれた」などの急なアクシデントに見舞われた際にも、すぐに対応してもらえないケースもあります。逆に言えば、既存の患者さんのケアもしっかりと行いながらも、急患も受け入れられる医院は、実力もマンパワーも備えた、患者さん思いの歯科医院と言えるでしょう。


宮本日出 日本顎関節学会代議員・専門医・指導医。 1965年、石川県金沢市生まれ。愛知学院大学歯学部卒業後、石川県立中央病院歯科口腔外科に勤務。1994年、豪アデレード大学歯学部で研修し、1996年から同大学歯学部口腔顎顔面外科招待研究員に。2000年から明海大学歯学部の教員に就任。2007年、幸町歯科口腔外科医院を開業。国内外に160編以上の論文を発表している。 著書に『お口からの感染予防』(ギャラクシーブックス)、『レモン水うがいダイエット』(あさ出版)がある。 この著者の記事一覧はこちら(宮本日出)

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