
私事ですが、2025年に第一子が誕生しました。子供が生まれて困っているのが、写真と動画の保存容量です。日々の成長を写真や動画に収めていると、スマホのストレージ容量はいくらあっても足りません。そこで今回は、筆者が実践している写真や動画のおすすめの保存方法を解説します。
●Apple/Googleの無料ストレージ分では足りない
子供の写真や動画は、主に妻が撮影しています。ファイルサイズは毎月20〜30GBにも上り、出産前に購入した妻の「iPhone 15(128GB)」のストレージはあっという間に埋まってしまいました。容量不足のせいで、新たな撮影はおろかLINEのメッセージすら受信できないこともしばしばです。
写真や動画のバックアップといえばAppleとGoogleのクラウドストレージですが、無料で保存できるのはiCloudが5GBまで、Googleが15GBまでです。課金すれば容量を増やせるものの、買い切りではなく月額または年額の支払いになります。今後永久に払い続けるのはもったいないと感じ、写真や動画を無料もしくは安く保存できるサービスをいろいろと探してみました。
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●「みてね」は動画が2分まで、さらにアップロード時に画質が圧縮
まず検討したのが、共有アプリ「みてね」です。生まれた直後から写真や動画をアップロードし、双方の両親にも共有しています。同アプリは基本無料で写真や動画を保存できるため、保管庫としても有用です。保管はしたいけれど他者には見られたくないファイルについては、公開範囲を「管理者のみ」に設定できます。
ただし、無料プランでは動画の長さに「1ファイルあたり2分まで」の制限があり、全てをアップロードできません(プレミアム会員なら10分まで)。また、画像も動画もアップロード時に圧縮される点を妻は気にしていました。パッと見て分かるほどの劣化はないため、筆者としては十分だと感じていますが、撮影したままの高画質で保管しておきたいという気持ちも理解できます。
●iPhoneは共有アルバムで容量を節約
iPhoneにもAndroidスマホにも、デフォルトのアプリで保管しておく方法があります。
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iPhoneの場合、写真アプリで「共有アルバム」を作成しましょう。このアルバムに追加した写真や動画はデバイスのストレージを消費しないため、追加後に元ファイルを削除すれば、容量を節約したままデータを残せます。共有アルバムは1人最大200個まで作成でき、1つのアルバムにつき5000ファイルまで保存できるため、理論上は100万ファイルの保管が可能です。
ただし、共有アルバムにも制限はあります。通常の写真は長辺が最大2048ピクセルに縮小され、動画は最長15分までしかアップロードできず、画質も720pに圧縮されます。そのため、こちらも元ファイルのまま保存することはできません。
また、共有アルバムは本来、写真や動画を他者と共有するための仕組みであり、ストレージ容量を節約して保管するためのものではありません。今後、保存制限が厳しくなったり、機能自体が利用できなくなったりする可能性もある点には注意が必要です。
さらに、SNSなどでは「操作ミスで共有アルバムのデータが消えてしまった」といったトラブルの報告も多数見られるため、大切なデータを誤って消去しないよう十分な配慮が求められます。
●Google Pixel 5までならGoogleフォトで容量消費なし
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Androidスマホでは、Google Pixelを使った有名な裏技があります。「Google Pixel 5」までの機種からGoogleフォトに写真や動画をアップロードすると、Googleアカウントのストレージ容量を消費せずに無制限で保存できる特典があるのです。対象機種からアップロードしさえすれば、他の端末で撮影したファイルにもこの特典が適用されます。
筆者も中古で「Google Pixel 3a」を購入し、メイン端末からPixel 3aを経由して、自動的にGoogleフォトへアップロードされるように以下の手順で設定しています。
・メイン端末(Galaxy S26)で写真や動画を撮影
・アプリ「Dropsync」を利用し、撮影ファイルをDropboxへ自動アップロード
・Google Pixel 3a側にも「Dropsync」を導入し、Dropbox上のファイルを自動ダウンロード
・ダウンロードされたファイルを、Pixel 3aからGoogleフォトへ自動アップロード
メイン端末のGalaxy S26から公式アプリ経由でDropboxへ直接アップロードすることも可能ですが、Dropboxの無料アカウントはリンクできる端末が3台までという制限があります。そこで、公式アプリをインストールしなくてもDropboxとファイルの同期が可能な「Dropsync」を活用しています。
この方法の最大の欠点は、Google Pixel 5以前の端末を別途用意する必要がある点です。筆者は2年ほど前にPixel 3aを約1万円で購入しましたが、古い端末は故障などで定期的な買い替えが必要になるため、結果として維持コストがかかります。iCloudやGoogle Oneの有料プランを契約するのとどちらがお得か、慎重に検討すべきでしょう。
●Yahoo!かんたんバックアップなら圧縮なしで無制限バックアップ可能
これまで解説したように、容量無制限で写真や動画を保存する方法はあるものの、いずれも画質が制限されてしまいます。しかし、最近ついに圧縮なし、かつ容量無制限で保存できるサービスを見つけました。それが「Yahoo!かんたんバックアップ」です。
通常会員が保存できる容量は5GBまでですが、「LYPプレミアム会員」になれば容量無制限で利用できます。LYPプレミアムの月額会員費(508円)は、ソフトバンクおよびY!mobileの契約者、ならびに「PayPayカード ゴールド」の保有者であれば無料になります。Y!mobileを契約中の筆者も、実質無料で容量無制限の恩恵を受けています。
Yahoo!かんたんバックアップは、画像も動画も画質を一切落とさずにアップロードでき、ファイル数の上限もありません。唯一、「1ファイルあたりの容量は2GBまで」という制限はあるものの、iPhoneのデフォルト設定(1080p HD/30fps)で撮影した動画なら、15分程度までは2GB以内に収まるため、一般的な用途であれば十分に実用的です。
●やはり物理メディアが安心? M-DISCにもせっせと保存中
ここまではクラウド上に保管する方法を解説してきましたが、これらには常にサービス内容の改悪や終了というリスクがつきまといます。実際、2022年頃には「みてね」に類似した写真共有アプリの「wellnote」が、データの一括ダウンロード機能を提供しないままサービス終了を発表し、ユーザーから大きな批判を浴びた出来事もありました(後にMIXI社の支援により、一括ダウンロードおよび「みてね」への移行機能が提供されています)。
iPhoneの共有アルバムや、Google Pixel 5までの無制限アップロード特典についても、AppleやGoogleの方針転換次第でいつ使えなくなるか分かりません。真偽のほどは定かではありませんが、「次期iOS 27からは共有アルバムでもストレージ容量を消費するようになるのではないか」といううわさもささやかれています。
その点、手元に置いておける物理メディアへの保存は安心感があります。妻も「クラウドだけでは不安だ」と感じていたようで、家電量販店のスタッフに相談した結果、一般的なHDDやSSDよりもはるかに寿命が長く、DVD以上の耐久性を誇る「M-DISC」を勧められました。現在では、定期的にデータをM-DISCに焼いて大切に保管しています。
とはいえ、M-DISCへのデータ書き込みは非常に手間がかかります。iPhoneからケーブル経由でPCへファイルを移行し、そこから外付けDVDドライブを使ってM-DISCに保存していますが、ファイル数が膨大なため毎回かなりの時間を要します。
さらに、一度に移行するデータ量が大きいためかエラーも頻発します。M-DISCはデータの消去や上書きができない仕様なので、書き込み途中でエラーが発生すればそのディスクは廃棄するしかありません。
1枚600円ほどするメディアが無駄になるのは非常にもったいなく、子供が大きくなるまでこの作業が続くことを考えると、「素直にiCloudのストレージに課金した方が賢明なのではないか」と思わずにはいられません。
以上、スマホで撮影した写真と動画の保存方法についての解説でした。筆者自身は現状、「Yahoo!かんたんバックアップ」と「M-DISC」を併用した二重保存体制を取ることにしましたが、M-DISCの手間と費用については今なお悩みの種です。
とはいえ、子供の写真は何度見返しても素晴らしいものです。現在の保存方法が最良の正解であるかは分かりませんが、今後も増え続ける大切な写真と動画をいかに安全かつ効率的に残していくか、引き続き模索していきたいと考えています。
著者プロフィール
シムラボ
「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。
・X:@simlabo_jp
・サイト:https://www.simlabo.jp/
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