2030年ワールドカップを戦う大岩ジャパン26人を識者が大胆予想

0

2026年08月29日 17:10  webスポルティーバ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

webスポルティーバ

写真

 2030年のFIFAワールドカップ(開催地:スペイン・ポルトガル・モロッコ※アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイでも100周年記念試合を行なう)に向けて、大岩剛新監督率いるサッカー日本代表は、今後どのような顔ぶれで世界に挑むのか。スポーツライターの木崎伸也さんと青山知雄さんが、EXITのりんたろーさん進行のもと、スポルティーバのYouTubeチャンネル「ロッカールーム」にて、期待の若手から実績あるベテランまで選出。熱のこもった議論が繰り広げられた。
 

【GK争いは史上最激戦の時代へ】

GK

木崎さん:鈴木彩艶(パルマ→アストン・ヴィラ)、早川友基(鹿島アントラーズ)、小久保玲央ブライアン(シント・トロイデン)
青山さん:鈴木彩艶、荒木琉偉(ガンバ大阪)、小久保玲央ブライアン

りんたろー まずはゴールキーパーから伺います。おふたりとも鈴木彩艶選手、小久保玲央ブライアン選手を挙げられていますが、小久保選手は順調に成長している感じですか?

木崎伸也さん(以下、木崎) シント・トロイデンでレギュラーとして出ていて、パリ五輪でも非常によかったですよね。A代表に入ってくる実力は十分あると思います。

青山知雄さん(以下、青山) シュートストップもビルドアップのところもうまいですし、大岩監督とU-23でやってきているので、そこも強みになってくるのかなと思います。

りんたろー 木崎さんは早川友基選手、青山さんは荒木琉偉選手を推していますね。

木崎 早川選手はムードメーカーにもなれるというか、非常に明るい雰囲気を出せるキーパーなんです。この3人のなかでは鈴木彩艶選手が突出していますが、第2、第3のキーパーとしてチームを盛り立てるという意味でも、早川選手がいいんじゃないかと思いました。

青山 荒木選手は、ACL2で活躍をして今シーズンはJリーグの開幕イベントでもガンバ大阪がチームの顔として連れてきていて、推しているような選手です。ロス五輪世代で大岩さんも期待している選手になるでしょうし、ここは期待を込めて推していきたい。

木崎 荒木選手はヨーロッパ移籍の噂もありますからね。

りんたろー ゴールキーパーの海外進出は今まで本当に難しかったですよね。扉が開かれてきましたよね。

木崎 サイズが上がってきているのもありますし、川島永嗣選手(現ジュビロ磐田/海外5クラブで13シーズンプレー)の功績もある。そして鈴木彩艶選手がひとつの基準を確立してくれたことが大きいですね。

【今後のキャプテン候補は?】

DF
木崎さん:冨安健洋(クリスタル・パレス)、伊藤洋輝(バイエルン)、菅原由勢(ブレーメン→サウサンプトン)、市原吏音(AZアルクマール)、喜多壱也(レアル・ソシエダ)、小杉啓太(フランクフルト)、梅木怜(FC今治)、メンディーサイモン友(流経大付属柏高校)
 
青山さん:冨安健洋、高井幸大(トッテナム)、板倉滉(アヤックス→ボルシアMG)、伊藤洋輝、鈴木淳之介(コペンハーゲン)、小杉啓太、菅原由勢、喜多壱也

りんたろー ディフェンスラインの話に移りましょう。

木崎 市原吏音選手は、アンダー年代でキャプテンも務めていて、非常にイケメンで賢い選手です。RB大宮アルディージャからオランダのAZに移籍していますが、両親が教師というだけあって本当に優等生で、明るいキャラクターです。展開力もあるし、サイズもあって、守れますし、たぶん、将来的に日本代表のキャプテンになるんじゃないかと思っています。小杉選手も賢い選手なので、このふたりのキャプテン候補です。

りんたろー 青山さんも小杉選手を入れていますね。

青山 4バックをベースに予想すると、左サイドバックを考えた時に、キックの質とキャプテンシーを考えるとA代表でも通用するかなと思います。

木崎 小杉選手は湘南のユースで上に上がれず、大学もいいところからは声がかからず、スウェーデンのチームにトライアルで参加して受かって、今はフランクフルトにきているんです。

りんたろー すごい選手ですね。

木崎 最初はスウェーデンの言葉が喋れなかったのに、現地で覚えたらしいです。そのスウェーデンのチームではキャプテンを任されそうになったくらい、コミュニケーション能力が高い選手です。

りんたろー 喜多選手も、おふたりとも入れていますね。

木崎 京都サンガF.C.のアカデミーにいたんですけど、Jリーグを飛び越えてソシエダBに入って、久保建英選手がソシエダのトップチームにいるので、よく食事に連れて行ってもらうそうです。左利きの高身長の選手なのでA代表に入ってくるのは間違いないです。

青山 ソシエダのトップチームの監督も、喜多選手の特徴も含めてしっかり把握をしていたので、今はBチームですけど、トップまで連携したなかで若いうちに獲得した選手という感じです。

りんたろー 青山さんが推すのは、高井幸大選手ですね。

青山 高井選手は、ケガが治って中心になってもらわなきゃいけない、という位置づけです。鎌田大地選手や三笘薫選手がワールドカップであれだけ余裕のあるプレーができたのは、プレミアリーグで日常的にトップレベルの相手と戦っているからですよね。高井選手もプレミアでポジションを取って成長して、次の大会には中心選手になってもらわないと困るくらいの存在だと思っています。

りんたろー ネクスト冨安みたいな存在ですね。

青山 板倉選手はキャプテンとして入れたいと思いましたね。いわゆるキャプテンらしいキャプテンというよりは、チームをまとめるのがうまいタイプで、"コミュニケーションお化け"みたいなところもある。今回の流れも含め、精神的な取りまとめ役として非常に適任だと感じています。

木崎 キャプテン問題はありますよね。遠藤航選手も重責があったようですし、簡単な立場ではない。私は堂安律選手がキャプテンになるんじゃないかとも予想しているんですが、どうですか?

りんたろー 堂安選手は本人と話していてもかなり雰囲気が変わりましたよね。若い頃の尖った感じから、チームのことをすごく考えるようになっている。キャプテンシーが育ってきている感じが強くします。

青山 僕のなかでは板倉選手、堂安選手、あとは鎌田大地選手という選択肢もあります。

【圧倒的な佐野海舟と勝気な松木玖生】

MF
木崎さん:鎌田大地(クリスタル・パレス)、田中碧(リーズ)、佐野海舟(マインツ)、松木玖生(サウサンプトン)、三笘薫(ブライトン)、中村敬斗(スタッド・ランス)、久保建英(レアル・ソシエダ)、堂安律(フランクフルト)、伊東純也(ゲンク)、佐藤龍之介(バレンシア)

青山さん:鎌田大地、佐野海舟、田中碧、石渡ネルソン(シント・トロイデン)、堂安律、久保建英、佐藤恵允(FC東京)、三笘薫、中村敬斗、鈴木唯人(フライブルク)、佐藤龍之介

りんたろー 中盤の話に移ります。ボランチの人選についてはいかがでしょう。

木崎 佐野海舟選手は、圧倒的ですね。マインツで試合数を重ねていたこともあり、今回のワールドカップではコンディションが100%ではなかったらしいです。それで、あのパフォーマンスの高さということは、フィットしていたらどうだったのかと思います。可能性をまだまだ秘めていますよね。

 松木玖生選手もボランチの候補になるんじゃないかと思っています。今大会、左利きの選手が足りないという分析もあったようで、ボランチに左利きをひとり欲しいという意味でも入れました。

りんたろー 勝負強い選手ですよね。

青山 今の代表メンバーのなかに入っても強気で勝ち気で、『どうすれば勝てるのか』を本当に突き詰めていくタイプ。僕も入れるか悩みました。

木崎 一度インタビューした時に、試合開始5分で相手の肘打ちを受けて口の中がざっくり切れて、血が止まらないまま戦いきったという話をしてくれたんです。理由を聞いたら、「それはカッコ悪い。痛いというのを見せたくなかった」と。"青森山田魂"のようなものを感じました。ああいうメンタルの選手がチームに必要だと思います。

【前線のスプリンター戦略】

FW

木崎さん:上田綺世(フェイエノールト)、前田大然(イプスウィッチ・タウン)、塩貝健人(ヴォルフスブルク)、後藤啓介(フライブルク)、オノボフランシス日華(山梨学院大学)

青山さん:上田綺世、前田大然、塩貝健人、後藤啓介、南野遥海(浦和レッズ)、尾谷ディヴァインチネドゥ(FC東京)

りんたろー フォワード陣については、かなり面白いメンバーが並んでいますね。

木崎 私のなかで一番の期待枠は、オノボフランシス日華選手です。今は山梨学院大学の1年生で、今の日本の高校・大学年代で一番足が速い。バネもあるし、ドリブルも綺麗で、センターフォワードをやっていますが、ウイングもできるんじゃないかというくらい身体能力が高い。しなやかさとスピードが共存している選手で、化けたらとんでもないことになるんじゃないかと思っています。

 塩貝選手が慶應義塾大学を途中で休学してオランダに行き、ワールドカップに滑り込んだようなケースが、彼にも起こりうると思いますね。

青山 僕は、ガンバ大阪から浦和レッズに移籍をした南野遥海選手です。体がしっかりしていて、ボールが収まってからのターンとか、左足を振る速さが本当にすごい。これで海外に出られるくらい活躍したら、4年後にはA代表に食い込んでくる可能性があると思っています。

【日本代表、2030年の戦い方】

りんたろー 最後に、2030年大会での戦い方の展望を聞かせてください。

木崎 次の大会はスペイン・ポルトガル・モロッコですから、ある程度いい環境でできる。ハイプレスがいけるんじゃないかと想像していて、4-4-2もしくは4-2-3-1をベースに、日本らしいプレッシングサッカーができると思っています。かつてロンドン五輪でスペインに勝った時のように、全員で追い回してプレスをかけるイメージです。

りんたろー 初歩的な質問ですが、ディフェンスラインが3枚から4枚に変わるとどんな違いが生まれるんですか?

木崎 4枚のほうが前線に人がいるので、押し込まれてもカウンターが狙えたりはします。今大会も上田選手がひとりでアップアップでした。昔、岡崎慎司選手も「日本は2トップじゃないと厳しい」と言っていましたし、その考え方は今も変わらないと思います。プレッシングで言うと、4-4-2が日本の走力を生かせるんじゃないかと思います。

青山 僕もそれを思って今回、走れる前田選手、塩貝選手、佐藤恵允選手を入れました。できるだけラインを押し上げて、ダメならミドルブロックで構えるくらいの感じがいいのかなと。

木崎 そこに後半で、堂安選手や三笘選手が入ってきたら相手は嫌ですよね。ジョーカーを残しながら前半はスプリンターで行くのが日本らしいかなと思います。

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定