ダノンシーマ(c)netkeiba 今週の日曜日は、新潟競馬場で新潟記念(GIII)が行われます。
過去10年の新潟記念の年齢別成績を見ると、若い年齢の馬に高い期待値がありそうです。過去10年の新潟記念は3歳馬が[2-1-1-4]で単勝回収率85%、複勝回収率106%。4歳馬が[3-3-3-26]で単勝回収率106%、複勝回収率104%となっています。
一方、5歳以上の馬は[5-6-6-100]で単勝回収率73%、複勝回収率62%。勝率や連対率、複勝率も3歳馬や4歳馬の方が高い数字になっていますので、直近の新潟記念は5歳以上の馬を馬券の主軸にはしにくい印象を受けます。
3歳馬や4歳馬が活躍しているのは、斤量面の恩恵を受けられることや、年齢的に能力のピークを迎えていることが大きな要因として考えられます。3歳馬は年齢によるアローワンスで基本の斤量が古馬よりも軽くなります。4歳馬は競走馬としてのピークを迎え、持っている能力を最大限に発揮できることが良績を残している要因だと思われます。
今年の新潟記念でも若い年齢の馬に注目しながら、馬券を組み立ててみるのも策としては面白いかもしれません。
そんな新潟記念で、はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆強敵相手もチャンスは十分
今週の新潟記念でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるダノンシーマでした。
週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を押しているようです。
ダノンシーマはデビューから10戦を消化し5勝2着1回3着4回と安定感抜群の成績を残しています。これがすべて3勝クラス以下の下級条件での結果なら評価はできませんが、近2走は阪神大賞典(GII)、目黒記念(GII)といったレベルの高いレースでも崩れていません。
2走前の阪神大賞典は初めて3000mの距離に出走。レース序盤は若干力む面を見せていましたが、初距離だったことを思えば許容範囲。結果的に3着止まりでしたが、4コーナーでは仕掛けを待たされるシーンがありましたし、少しスムーズさを欠いたのは事実。それを考えれば十分に評価できる走りだったように思います。
前走の目黒記念はスローペースの中、中団やや後ろを追走。ペースが上がった残り800mあたりで鞍上に促されるシーンがあり、直線もなかなかエンジンがかからなかった印象。それでも最後はしっかりと差を詰めての3着。先着を許したのは4コーナーで自身よりも前にいた馬でしたし、スローの上がり勝負だったことを思えば、悲観する内容ではありません。
近2走は2500m以上の距離に使われていますが、オープン勝ちは今回の新潟記念と同じ左回りの芝2000m。実績から距離短縮は大きなプラス材料になりそうです。また、勝負所でエンジンのかかりが遅い印象を受けますので、広々としたコースで直線の長い新潟というのも歓迎材料ではないでしょうか。
状態面もここ2週の追い切りの走りから問題はなさそうです。最終追い切りは暑さや輸送を考慮して軽めの内容でしたが、1週前のウッドコースでの追い切りでは、ゴール前でしっかりと追われて負荷をかけられています。
併せた相手に大きな差をつけて先着することはありませんでしたが、終いは相手が差を詰めてくるのを待つような内容。馬体が合ったところから仕掛けて先着していますので、着差以上に余裕を感じる走り。相手が来れば来る分だけ伸びるという雰囲気もありましたし、新潟記念に向けて抜かりなく仕上げられている印象です。
これまでに重賞勝ちの実績のないダノンシーマですが、近2走の走りから重賞でも通用するポテンシャルは備えています。今回はGIで実績を残す馬も多く出走してきますが、別定戦で実績のある馬よりも斤量が軽いのは好材料。強敵相手の一戦ですが、自身の能力を出し切れればチャンスは十分にあるのではないでしょうか。