
エピソード1:<行事にだけ参加はズルい?>登校できない理由は本人にも「わからない」
Aさん(仮名の)息子は不登校です。学校には通えないものの、仲のいい友人と遊んだり、ときには運動会や遠足などの学校行事に参加していました。しかし、そのたびに周囲から「こういうときだけくるのはズルい」といった言葉を向けられることがあったのです。
「遊べるのになんで学校にこないの?」と友人に聞かれた息子が答えました。「自分でもわからないんだ」。それは本音だったようです。
不登校でも家に閉じこもらず、人とのつながりを保ちながら日々を重ねていきました。スーパーで ママ友に会ったら「学校に行けていないの」と素直に言ってみました。すると誰ひとりAさん親子を責めるようなことはなく、むしろみんなが好意的で、そっと応援してくれたのです。その先で息子は将来の夢を見つけ、進路を考えはじめるのでした。
<不登校のわが子と歩んだ10年間>母としての葛藤の軌跡【第4話:友だちとの関わり方】
エピソード2:<私は非常識な親ですか?>「行きたくない」修学旅行で再び向き合うことになった過去
ミサエ(仮名)さんの娘のカナコ(仮名)さんは小学4年生の頃、ある同級生の「お世話係」のような立場を担い続けたことで心身ともに疲れ、不登校気味になった経験がありました。5年生でクラスを離れ、その後は元気を取り戻し、学校生活を楽しめるようになっていたのです。
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ところが6年生でまた同じクラスになってしまいました。しかも修学旅行では、その同級生と再び同じ部屋になる予定だと判明します。ミサエさんは過去の経緯を学校に伝えていたにもかかわらず、十分に共有されていなかったことに強い不安を覚えました。
担任に相談すると、理不尽な要求をしてくるモンスターペアレント扱いをされたのです。最終的に夫婦で学校側との話し合いへ発展。そこで明らかになったのは、学校側が「問題は解決済み」と判断していた一方で、カナコさんの気持ちは確認されていなかったという現実でした。
<私は非常識な親デスカ?>楽しい修学旅行なのに…避けたい子と「2人部屋」に驚愕!【第1話まんが】
エピソード3:<不登校、娘のせい?>先生から任された「お世話係」に限界
中学2年生の娘、マヨ(仮名)さんをもつフミノ(仮名)さんは、最近娘の様子に違和感を覚えていました。マヨさんは責任感が強く、先生から頼まれたことを断れない性格です。そのため、不登校気味で別室登校をしている同級生の話し相手や給食のつき添いを任されるようになっていました。
頼んでくる先生は、それほど深く考えていない様子。そんななか次第にマヨちゃんの負担は大きくなります。同級生からの依存も強まり、マヨちゃんは「自分が支えなければ相手が学校にこられなくなる」と思い詰めるようになっていました。
ある日、限界を迎えたマヨちゃんは涙を流しました。その姿を見たフミノさんは、不登校の子どもへの支援がマヨちゃんに押しつけられているのではないかと疑問を抱きます。ふつふつとした怒りを抱えながら、学校へ相談することを決意するのでした。
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不登校への理解と周囲への配慮、その両立はできるのか
不登校になる理由が異なるように、学校とのかかわり方もまたそれぞれなのではないでしょうか。大切なのは、本人の気持ちを尊重することと、そして周りの子どもたちへの配慮を忘れないこと。そのバランスをどう取るのかを、学校・家庭・子どもたちが一緒になって考えていく必要があるのかもしれません。
文・岡さきの 編集・あいぼん
