「天皇陛下をお支えする」高円宮家の絢子さんが結婚会見で語った皇族の矜持…「旧宮家養子」を皇室研究家が不安視する理由

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2026年08月31日 09:10  週刊女性PRIME

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'18年に結婚された高円宮家の三女・守谷絢子さん

「7月17日に改正皇室典範が成立し、高市早苗首相は10月からの施行に向け、宮内庁の黒田長官に“しっかりと進めるように”と指示しました。しかし、改正皇室典範の中心議題のひとつであった“旧宮家の養子”案について、養子探しやその教育方針についてはこれから検討を進めなければならず、宮内庁はその対応に追われているといいます」(皇室担当記者)

 特に養子制度については賛否が分かれており、「一般人として生活をしてきた方に皇族の務めを果たせるのか」という疑問が湧き起こっている。

高円宮家の教育方針とは

皇族の一員として生まれるということは天皇、皇后両陛下をお支えすることだと教わりながら育ちました。今日をもって私は皇族を離れますが、元皇族として天皇、皇后両陛下をお支えしていくということに変わりはございません

 '18年に行われた結婚式の後にこう発言されたのは、高円宮家の三女・守谷絢子さんだ。國學院大學講師で皇室研究者の高森明勅さんはこう解説する。

「絢子さんの発言に象徴されるように、皇族の務めとは天皇をお支えし、お助けすることです。皇族は一般的に、国民の心理的・精神的な統合に貢献すべき天皇のお務めを、天皇がそのお立場の重さやさまざまな制約ゆえに柔軟にカバーしきれない部分を補完する役割を負っています

 高円宮家は憲仁親王が初代当主を務め、ご薨去後には妻の久子さまが当主を引き継がれた宮家。高円宮家の教育方針には、皇族としての自覚を強くにじませるエピソードが多くある。

養子の対象となる旧宮家は、戦後80年近く民間で暮らしてきた

「守谷絢子さんの父宮だった高円宮憲仁親王が20代だった'82年ごろ、当時は左翼的な風潮が強く、反天皇・反皇室的な言論があふれていました。そんな折にも“皇族としての私の役割は、皇太子さま(現上皇さま)をお守りすることです”と明言される場面がありました。“皇室を批判する人がいるが、陛下(昭和天皇)や皇太子さまら直系の方たちはお立場上、反論することができない。だが、自分は比較的自由な立場にいる。だから、直系の方々が口に出しておっしゃれないことを国民に説明したり、情報を発信したりしなければならない”と語られていました。

 久子妃殿下も'22年に“私どもは国民との接点が多いので、天皇、皇后両陛下の出席がかなわないような小さな行事に携わっていきたい”と憲仁親王の思いを受け継がれるようなご発言をされています」(高森さん、以下同)

 このように皇室には代々受け継がれてきた「天皇をお支えし、お守りし、そのお手伝いをするという精神」があるという。だからこそ、養子制度について高森さんは危機感を募らせる。

養子の対象となる旧宮家は、戦後80年近くずっと民間で暮らしてきた人々です。養子制度は人格的な深い交流を踏まえた婚姻とは性格が異なり、目先の人数確保のためだけの法的手続きという狙いが透けて見えます。親の代から一般国民だった者が養子縁組によって皇族になるという歴史上前例のないやり方なので、そもそも皇族身分の取得そのものの正統性も疑問が生じますし、幼少期以来の成育環境や教育方針が将来の皇族にふさわしい条件を満たしているケースがどれだけあるのでしょうか」

 親から子へと継承されてきた皇室の精神。15歳以上を迎えた養子にその精神は根付くのか、疑念は尽きないーー。

高森明勅 國學院大學講師。神道学や日本古代史を専攻し、『天皇「生前退位」の真実』『「女性天皇」の成立』(共に幻冬舎新書)など著書多数

週刊女性2026年9月8日・15日号

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