新幹線で次々と缶ビールをあけ、駅弁を食べる“クチャラー”男性に辟易…車掌が放った“毅然とした一言”

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2026年08月31日 16:01  日刊SPA!

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※画像は生成AIによるイメージです
 出張帰りの新幹線では、仕事を終えた開放感から、ゆっくり過ごしたいと考える人も多いだろう。しかし、周囲を気にせず騒いだり、お酒に酔って迷惑をかけたりする乗客と居合わせてしまうこともある。
 今回は、出張帰りの新幹線でマナーの悪い乗客に困惑したものの、思わぬ展開にスカッとしたという2人のエピソードを紹介する。

◆前後の座席をまたいで会話する3人組

 ある日、出張を終えた山本浩平さん(仮名・30代)は、新幹線で帰宅することになった。仕事から解放され、ご当地の軽食を購入。予約していた窓側の席に座り、のんびり過ごすつもりだったという。

「隣の席は空いていましたが、発車前になると隣に1人、すぐ後ろに2人のビジネスマン風の男性が乗ってきました。雰囲気から、新入社員の研修帰りなのかなと思いました」

 3人は前後の座席にわかれて座ったが、発車するとすぐに会話を始めた。

「後ろの席から立ち上がって前の人に話しかけたり、私と隣の席の隙間から会話をしたりするんです。いきなり横から声が聞こえてくるので驚きました」

◆前のネットにはゴミ、床には食べかすが散乱…

 さらに気になったのが、荷物の置き方だった。通路側にはみ出すように置かれていたうえ、食事を終えたあとには、ゴミや食べかすも目についたそうだ。

「せっかく買ったご当地の軽食を楽しみにしていましたが、落ち着いて食べられるような雰囲気ではありませんでしたね……。『早く降りてくれないかな』と思いながら耐えていました」

 やがて、到着を知らせるメロディが流れた。3人組は慌ただしく荷物をもつと、そのまま車両をあとにした。

「ようやく静かになったと思ったのですが、座席を見たら、前のネットにゴミが残され、床にも食べかすが落ちていたんです。最後までこれか……と腹が立ちました」

◆座席に残されていたゴミの中に“まさかの忘れ物”

 山本さんも降りる準備を始め、自分のゴミと一緒に片づけようとしたそのとき、座席前のネットに残されたものを見て、思わず手が止まったという。

「乗車券が挟まっていたんです。それだけではなくて、足元にはお土産らしき袋まで落ちていました」

 先ほどまで、周囲を気にする様子もなく過ごしていた3人組。そんな彼らが、とても大切なものを置き忘れていった。

「ちょっと大人げないですけど、“ニヤッ”としてしまいました。降りてから乗車券がないことに気づいたら、かなり焦りますよね。とはいえ、そのまま放置するわけにはいかないので、近くを通りかかった乗務員に『忘れ物かもしれません』と言って乗車券とお土産を手渡しました。彼らのマナーの悪さにイライラしていたので、『神様はみているんだな』と思ってしまいましたね」

 その後、新幹線を降りた山本さん。車内では十分に楽しめなかったご当地の軽食は、自宅に帰ってから妻とともにゆっくり堪能したようだ。

◆缶ビールを次々とあける隣の男性

 出張帰りの新幹線に乗っていた佐藤健吾さん(仮名・30代)。仕事を終えた開放感もあり、座席についたときには、「あとは寝て帰るだけ」と気を抜いていたという。

「発車してすぐ、隣から“プシュッ”と音が聞こえました。中年男性が缶ビールをあけたんです。1本くらいなら気にならなかったんですけど……」

 しかし男性は、2本、3本と、立て続けにビールを飲んだ。さらに、駅弁を広げると、咀嚼音を響かせながら食べ始めたそうだ。

「咀嚼音って一度気になってしまうと、ずっと耳に入ってくるんですよね。イヤホンをしても気になりました」

 ビールが進むにつれて、男性の行動はさらに大胆になっていった。

「ひじが肘掛けを越えて、私の腕に何度も当たりました。私はどんどん窓側に寄るしかありませんでした」

 佐藤さんは、注意しようと何度も考えた。しかし、男性はすでに酔っている。声をかけたことで逆上されるかもしれないと思うと、なかなか行動には移せなかったという。

「次の駅まで、あと1時間以上あると思うと気が重かったです。でも、トラブルになるのもイヤなので我慢していました」

◆車掌が声をかけると車内に静けさが戻り…

 そのとき、通路を挟んだ席に座っていた乗客が立ち上がった。デッキに向かい、しばらくすると車掌と一緒に戻ってきたのだ。

「おそらく状況を伝えてくれたんだと思います。自分では動けなかったので、ありがたかったです」

 車掌は男性のそばで腰をかがめると、落ち着いた様子で「すみません、ほかのお客様のご迷惑になりますので」と話しかけた。男性は何か言いたそうな顔をしていたが、周囲から視線を向けられていることに気づいたのか、テーブルに並べていたビールの缶を端に寄せた。

「車内に静けさが戻って、車掌を連れてきてくれた人と目があったんです。お互いにうなずき合うような感じになりました」

 佐藤さんはそこで初めて、男性の行動を気にしていたのが自分だけではなかったことに気づいた。

「自分で動けなかった悔しさはありましたけど、それ以上にスッキリしました」

 降車駅が近づくころには、出張帰りの疲れも和らいでいたという。騒動が収まったあと、座席で飲んだ缶コーヒーは、いつもよりもおいしく感じられたそうだ。

<取材・文/chimi86>

【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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