種牡馬としても大活躍した「サーアイヴァー」とは “突風のような末脚”が持ち味の名馬

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2026年09月01日 08:00  netkeiba

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【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬

【サーアイヴァー】

 1960年代後半から1970年代前半にかけて、ニジンスキー、ミルリーフ、アレフランス、ダーリア、ロベルト、リヴァーマンといった北米生まれの名馬群がヨーロッパの大レースを賑わしました。サーアイヴァーはその1頭。同馬の主戦で20世紀のイギリスを代表する名騎手だったレスター・ピゴットは、数々の歴史的名馬を差し置いて「私が乗ったベストホース」と言って憚りませんでした。

 英2000ギニー、英ダービー、英チャンピオンS、ワシントンDCインターナショナルS、仏グランクリテリウム、愛ナショナルSなど通算13戦8勝。ゴール前で繰り出す突風のような末脚が持ち味でした。

 引退後、米ケンタッキー州クレイボーンファームで種牡馬に。牝馬の活躍が目立ち、イヴァンジカ(凱旋門賞、仏1000ギニー、ヴェルメイユ賞)、ゴデティア(愛1000ギニー、愛オークス)、オプティミスティックギャル(ケンタッキーオークス)、スウィートアライアンス(ケンタッキーオークス)、レディキャピュレット(愛1000ギニー)など94頭のステークスウィナーを出しました。

 牡馬はベイツモーテル、サーウィンボーン、マリノフスキーあたりが目立つ程度でしたが、ニュージーランドで種牡馬入りしたサートリストラムが大成功し、現在にいたるまで父系が存続しています。日本では北海道伊達市の高橋農場で種牡馬となったサーペンフロが、ランニングフリー、トーワトリプル、サーペンプリンス、メジロシートン、ロバリアアモン、ゴールデンアイ、ナリタチカラなどを出して気を吐きました。

 母の父としては、グリーンデザート、エルプラド、グッバイヘイロー、シャリーフダンサー、ダンジグコネクション、ブルーバードなどを出しています。

 瞬発力とスピードに秀でた血で、血統構成が酷似したヘイロー、ドローンとのコンビネーションは、現代のサラブレッドにも大きな影響を及ぼしています。たとえば、ディープインパクトはヘイロー≒サーアイヴァー2×4。イクイノックスの母の父キングヘイローはドローン≒ヘイロー≒サーアイヴァー3×2・3です。

◆血統に関する疑問にズバリ回答!

「チェスティーノの将来性は?」

 8月末時点における歴代の新種牡馬の産駒成績を見ると、勝利数1位はサンデーサイレンスの12勝(94年)、2位はキズナの11勝(19年)、3位はエフフォーリアの10勝(26年)です。

 2歳戦が始まって3ヵ月時点の成績では、エフフォーリアは少なくとも歴代最高クラスの成績を収めていることになります。

 8月30日の新潟新馬戦(芝1800m)で、父にとって10勝目となる勝ち星を挙げたチェスティーノは、チェルヴィニア(オークス、秋華賞)やノッキングポイント(新潟記念)の半弟です。

 初年度に交配した198頭の繁殖牝馬のなかで、母チェッキーノはトップを争う名繁殖牝馬。血統的には非の打ちどころがなく、先月、美浦の鹿戸厩舎で取材した際の陣営のコメントも、非常に熱のこもったものでした。使いつつさらに良くなってくるのではないでしょうか。前途洋々だと思います。

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