ペットボトル運搬で500万再生!自衛隊SNS「中の人」が教える“生死を分ける”防災テクと意外な日常ワザ

1

2026年09月01日 08:00  週刊女性PRIME

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

週刊女性PRIME

自衛隊東京地方協力本部の広報係・SNS担当の池田竜也さん 撮影/山田智絵

「毛布で担架を作る方法」「ペットボトルを一度にたくさん運ぶ方法」……など、感心しつつやってみたくなる「知恵」や、楽しい動画を配信し続けているのが、【公式】自衛隊東京地方協力本部のインスタグラム。ネットニュースやSNSでも常に話題になるこの動画、登場している「あの人」にその秘訣と、おすすめライフハックを伺いました。「防災の日」を前に、備えあれば憂いなしの情報ですよ!

最初は説明会のチラシ画像などを投稿していた

 9月1日は「防災の日」。普段から災害への備えを万全にしておきたいが、その中でぜひフォローしておきたいインスタグラムアカウントがある。「【公式】自衛隊東京地方協力本部(@tokyo_pco)」だ。

 災害時や日常に役立つライフハックをショート動画で紹介し、SNSで大バズり。フォロワー数は約14.7万人(2026年8月現在)に達し、お堅いイメージのある官公庁のアカウントとして驚きの成長を見せている。

 今回は、このアカウントの企画・撮影・編集をこなし、自身も「いけちゃん」として多数の動画に登場する広報係・SNS担当の池田竜也さんにお話を伺った。

実は僕、ずっと野球をやっていたというバリバリの体育会系で入隊したので、『自衛隊は体力だけじゃないんですよ』と言ってもあまり説得力がないんですが(笑)」(池田さん、以下同)

 池田さんが自衛隊を志した原点は、幼少期に起きた阪神・淡路大震災だった。テレビのニュースで自衛隊が災害派遣で活躍する姿を見て「これしかない」と決意。

 高校卒業後、2007年に入隊し、東京・練馬駐屯地の第1普通科連隊で十数年現場を経験したのち、現在の広報部門へと配属された。

 現在池田さんが所属する「東京地方協力本部」は、主に自衛官の募集(リクルート)を担う部署だ。しかし、2年前にSNS担当になった際、ある壁にぶつかったという。

最初は説明会のチラシ画像などを投稿していたのですが、それでは興味がある人しか見てくれません。若い世代に自衛隊を知ってもらうには、ショート動画の活用が大事になってくるのかなと。防衛省としてはTikTokのアカウントが持てないため、インスタグラムやYouTubeショート、Xに注力することにしたんです

 アカウントの転機となったのは、2024年の能登半島地震だった。

自分に何かできることはないかと考えたとき、被災した際に少しでも楽になったり、事前の準備として役立つ『自衛隊ならではのライフハック』をSNSで出してみようと思いついたんです。それを知ってもらうことが、結果的に自衛隊への興味につながればと

 とはいえ、最初は手探り状態。同僚の通称“プロテイン先輩”に頼み込んでコンビで動画に出ている。当初は4000人程度だったフォロワー数が、棒と毛布を使った「簡易担架の作り方」の動画が初めて1万回再生を突破。

ライフハックを知っているかで生死を分ける可能性も

 そして、アカウントを爆発的に成長させたのが「ペットボトルにロープを結びつけて運ぶ方法」だった。

自衛隊には過酷なレンジャー訓練があり、そこでよくロープワークの技術を使うんです。それを日常のペットボトル運搬に応用してみたら、なんと500万回再生を記録しました。ワイドショーやネットニュースでも取り上げられ、そこから一気にフォロワーが増えましたね

 SNSのトレンドをいち早くキャッチし、自衛隊流にアレンジするセンスも抜群だ。海外で流行っていたメイク動画の音源に合わせ、自衛隊が顔に塗る「ドーラン(迷彩メイク)」を実践する動画も話題に。

 顔の凹凸を目立たなくするため、高い部分に暗い色を塗るという、美容メイクとは真逆の自衛隊メソッドが視聴者の興味を引いた。

 池田さんが動画を通じて伝えたいのは、ライフハックだけではない。「自衛隊の多様性」だ。

自衛隊というと、匍匐前進をして泥だらけになっているイメージが強いと思いますが、陸上自衛隊でいうと戦闘職種は全体の約2割ほど。残りは、料理を作る人、気象予報士、航空管制官など、裏方で支える仕事なんです。災害時に水や電気、食事からお風呂まで提供できる『自己完結型』の組織。

 SNSを通じてフランクな雰囲気を見せることで、『こんな人もいるんだ』『いろいろな仕事があるんだ』と知ってもらい、『自衛官は特別な人しかなれない』という概念を崩したいんです」

 池田さんの実感でも、イベントの集客は格段に増えており、SNSを見て入隊試験を決断した若者もいるという。そんな池田さんが今、広く伝えたいことを聞いた。

東日本大震災など、僕もいくつかの災害派遣を経験しました。そもそも災害派遣や有事など、実任務はないに越したことはありません。でも、何かあればすぐに動けるように、自衛官は常に心と物の準備をしています

 だからこそ、一般の人にも普段から備えることの大切さを知ってほしいと池田さんは話す。

災害大国である日本では、ライフハックを知っているか、知らないかが、生死を分ける可能性もあると思います。このアカウントでは、自衛隊だからこそ知っている知恵やコツを発信しています。ぜひフォローして、いざというときに思い出してもらえたらうれしいですね

 大切なのは、物も知識も平時から準備しておくことだ。

「首都直下地震をはじめ、いつどこで災害が起きるかわかりません。ご自身や家族、大切な人を守れるよう、事前の備えをしておいてください」

暑いときには「手のひら&前腕」を冷やそう

 まだまだ暑い季節、素早く身体をクールダウンしたいときは、手のひらや前腕を冷やすのもひとつの方法。冷たいペットボトルを手に持ったり、冷たい水に肘から先をつけたりして冷やしてみましょう。ハンディファンは便利ですが、気温が非常に高いときは逆効果。涼しい場所への移動や水分・塩分補給も忘れずに。

帰宅後の「ムワッ」は換気扇で素早く追い出す!

 日中閉め切っていた部屋は、すぐにエアコンを効かせようとしてもなかなか涼しくならないことも。そんなときは、まずキッチンの換気扇を回し、換気扇から離れた窓を少し開けて、室内にこもった熱気をまず外へ。熱い空気を追い出してから冷房を使えば、効率よく部屋を冷やせます。

お弁当の保冷剤は下ではなく「上」に!

 残暑が厳しい時季のお弁当には保冷剤が必須ですが、お弁当の「下」に敷いちゃっていませんか? 冷たい空気は下へ流れるため、保冷バッグの中ではお弁当箱の上側に保冷剤を置くのが正解! 冷凍フルーツや凍らせたおにぎりなどを保冷剤代わりにすれば、食べた後は荷物も減って一石二鳥。保冷バッグと組み合わせて使いましょう。

固くて開かないフタには「輪ゴム」1本!

 ペットボトルのキャップや瓶のフタが固くて回らないときは、輪ゴムを巻きつけてから握ってみましょう。ゴムが滑り止めになり、素手よりも力を伝えやすくなります。力の弱い人にも覚えておいてほしい簡単ワザです。

開かないポリ袋は「縦にしごく」

 スーパーのポリ袋やゴミ袋の口がピタッとくっついて開かないとき、指を舐める必要はありません。袋の口付近を両手で挟み、縦方向にシュシュッとしごいてみましょう。袋の口がずれて、簡単に開けやすくなります。ゴミ箱に袋をセットするときにも便利です。

取材・文/高松孟晋 

池田竜也さん 自衛隊東京地方協力本部 広報担当 1988年生まれ。高校卒業後、2007年自衛隊に入隊。東京・練馬駐屯地の普通科連隊(歩兵部隊)で十数年現場を経験したのち、現在の広報部門へ配属。「渋谷募集案内所では進路相談や各種イベントを開催しています。お気軽に訪ねてきてください」(池田さん)
渋谷募集案内所:東京都渋谷区渋谷1丁目8-3 AND CROSS BLDG. 3F

週刊女性2026年9月8日・15日号

    ランキングライフスタイル

    前日のランキングへ

    ニュース設定