
山本昌のスカウティングレポート2026年夏(後編)
前編:山本昌が徹底分析 横浜・織田翔希ら夏の甲子園の好投手はこちら>>
球界のレジェンド・山本昌(元中日)が、甲子園で活躍した逸材投手の技術を徹底分析する。後編では、小林鉄三郎(横浜)ら2年生の好投手4名をアナライズ。2027年のドラフト戦線が早くも始まっている。
小林鉄三郎(横浜/185センチ・83キロ/左投左打)
神奈川大会での投球から注目していましたが、強豪相手にも堂々とした投球で驚かされました。ボールに角度がついて、ストレートにキレがあります。サウスポーから最速150キロものスピードが出るのですから、希少性が高いです。ただ、まだ2年生ですから、フォームの安定感はこれからの課題になりそうです。1球ごとに体の使い方が変わり、リリースのタイミングが合わないシーンも見られました。コンスタントに体の近くで左腕を振れるようになれば、もっとフォームが安定してくるはずです。体を強化しつつ、フォームの再現性を高めていけると楽しみです。
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石垣聡志(健大高崎/182センチ・83キロ/右投右打)
好投手が揃う健大高崎で、2年生からエース番号をつけるのは並大抵のことではありません。準決勝の天理戦で、1点リードの9回二死満塁というピンチにリリーフ起用された時は驚きました。しかも動揺した様子もなく、腹の据わったマウンドさばきで三振を奪ったのですから。見ていて「たいした度胸だな」と感心しました。この投手の長所は、フォームに安定感があること。本人もそれを自覚して投げているように見えます。右肩が前に出ることなく腕が振れるので、カットボールがよく曲がるタイプ。川上憲伸くん(元中日ほか)もそんな腕の振りでした。無理にひねらず、ストレートと同じような腕の振りで投げられるのは大きな武器です。今後は出力を高めて、最速150キロを超えてくると、ますますプロが近づいてきそうです。
菅原駿(花巻東/184センチ・82キロ/右投右打)
馬力があって、ボールの走りがよく、強さも感じる。これでまだ2年生ですから、高い将来性を感じます。腕の振りが鋭いので150キロ近いストレートが投げられるだけでなく、小さく動く変化球も難なく操ることができそうです。ただ、ふとした時にストライクが入らなくなる不安定さもあるようです。どうすれば自分の思ったところに投げられるのか。新チームでエースを任されるためにも、そこを追求してもらいたいです。コントロールが改善できれば、ワンランク上の投手になれるはずです。
高橋友朔(関東一/181センチ・87キロ/右投右打)
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今夏の甲子園ではリリーフで1イニングを投げただけですが、150キロ近いスピードのストレートが目を惹きました。体は大きいし、素材としての魅力を感じます。少し気になったのは、リリース時に体を横に使うところ。右腕を振るまでは体を縦に使っているのですが、最後にボールを押し込む際に横に滑るように使っています。これはシュート回転が強くなる原因かもしれません。ほとんどの投手がシュート回転するので過度に気にする必要はありませんが、少し注意して練習してみてはどうでしょうか。バックスピンが強くなると、今まで以上に打者を差し込めるストレートになるかもしれません。
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今回も多くの投手を分析させてもらいました。あらためて速いストレートを投げる投手が増えたと感じます。今の時代だったら、私はプロに入れませんね(笑)。
その一方で、どのボールをどこに投げるか。「ロケーション」という考え方を追求する投手が少ないとも感じました。私は「投球術」とは、いかにストライクを取れるかだと考えています。ただストライク先行で投げるだけでなく、被打率の低いところへ投げられるようになれば、勝てる確率はぐっと上がります。
今や私たちの時代では考えられないくらい、速いボールを投げる投手が増えてきました。そこに加えて「投球術」を追求すると、もっと高校野球界のレベルが上がると思います。これからスピードと投球術を兼ね備えた、とんでもない投手が出現することを願っています。
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![代表引退を発表したメッシ[写真]=Getty Images](https://news-image.mixi.net/article/138/138_20260901_2199325_001_70x70.jpg)