災害時も冷蔵庫を止めない! 停電から10ミリ秒で給電を開始する厚さ約75mmの薄型UPS電源「BLUETTI FridgePower」登場

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2026年09月01日 13:11  ITmedia PC USER

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薄型UPSポータブル電源の新モデル「BLUETTI FridgePower」

 9月1日は防災の日だ。地震や台風などの自然災害に伴う停電時、最も深刻な問題の1つとなるのが「冷蔵庫の停止」ではないだろうか。食品の腐敗による食中毒リスクや、保冷が必要な医薬品・ペットフードの品質劣化は、避難生活における健康被害や二次災害に直結する。


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 BLUETTI JAPANは9月1日、そのような課題を解決する厚さ約75mmの超薄型ポータブル電源「BLUETTI FridgePower」(ブルーティー フリッジパワー/以下、FridgePower)の先行販売を応援購入サイト「Makuake」で開始した。


 一般での希望小売価格は24万4000円だが、Makuakeでの先行販売価格は54%オフの11万1800円からだ。


 3台まで追加できる拡張バッテリーや、BLUETTI FridgePower向け「BLUETTI SORA 220Wソーラーパネル」も用意され、FridgePower本体と拡張バッテリーのセットは20万8600円から、FridgePowerとソーラーパネルのセットは17万9648円から、FridgePowerと拡張バッテリー、ソーラーパネルのセットでは32万677円からとなっている。


 Makuakeでの先行予約販売に先駆けて開催されたメディア向け発表会で、その実機と給電デモを体験してきた。


●FridgePowerの概要


 本製品は、2000Whクラスのポータブル電源として業界最薄(同社調べ)となる厚さ約75mmのスリム設計を採用した。従来の大容量電源で課題となっていた設置場所の問題を解決し、冷蔵庫横や家具の隙間といったデッドスペースにすっきりと収まる。非常時だけ取り出すのではなく、日常生活の中で常設して使える防災電源として開発したという。


 標準で2016Wh(リン酸鉄リチウムイオン電池)のバッテリーを搭載する。単体での使用に加え、容量2016Whの拡張バッテリーを最大3台まで増設して合計で最大8064Whまで拡張できる。定格出力は1800W(瞬間最大3600W)に対応する。


 機能面では、停電を検知してから10ミリ秒(0.01秒)以内に自動でバッテリー給電に切り替わる高速バックアップ機能を備え、通信機器やデスクトップPCなども途切れることなく稼働させられる。また、放熱性に優れたABS樹脂ボディーや、水洗い可能なダストフィルター、スマート放熱システムを搭載し、長期にわたる安定稼働を図った。


 本体サイズは約580(幅)×350(奥行き)×75(高さ/フットパッドを含む高さは78)mmで、重さは約19.7kgだ。


●なぜ「冷蔵庫特化」なのか 停電時の衛生リスクと設置性の壁を打ち破る


 防災用途としてポータブル電源を導入する家庭が増えているが、通信手段の確保のためのスマートフォンの充電、照明確保のためのLEDランタンの電源供給といったものが主な用途で、医薬品や食品の安全な保存については見落とされがちである。


 同社の調査(20代〜70代の2500人を対象)によると、「停電時に最も守りたい家電」として50%以上のユーザーが冷蔵庫を挙げたという。被災地では、一度常温に戻って傷んだ食材を再冷却後に口にしてしまい、食中毒を引き起こすケースが後を絶たない。


 従来のポータブル電源を冷蔵庫のバックアップとして常設する場合、いくつかの高いハードルが存在していた。


・置き場所の制約:大容量モデルはキューブ型で大型のものが多く、狭いキッチンスペースに常設しづらい


・手動切り替えの手間:不在時や避難時に停電が発生した場合、コンセントを差し替える手間が生じるが、自宅にいないため行えない


・導入コストと工事:住宅用定置型蓄電池を設置するには、高額な本体費用に加えて数十万円単位の工事費がかかる


 FridgePowerは、これらの課題を解決するために設計された。回転させることで約5cmまでの高さに調節できるゴム足を使えば、冷蔵庫の放熱を妨げることがない。また、専用金具による壁掛け設置にも対応する。


 1800Wの定格出力は、家庭用ACコンセントの一般的な上限である1500W以上の出力があるので、起動電力の大きい大型冷蔵庫以外にも、電子レンジや電気ケトル、100V駆動のエアコンまで幅広く稼働させられる。純正弦波で出力するため、PCなど精密さが求められる機器にも利用できる。


 さらに、最大3台追加可能な拡張バッテリーにより、8064Whまで容量を拡張し、最大4日間の停電に備えられる。


 発表会では、一例として1台のFridgePowerを使った場合の冷蔵庫の稼働時間が提示されたが、BLUETTI JAPAN COOの川村卓正さんは「冷蔵庫は庫内の温度が一定まで下がれば、これほどの電力を消費することがないので、実際には稼働時間はもっと延びるはずだ」と説明した。


●防災だけにとどまらない「日常の節電」と「店舗/オフィスのBCP対策」


 FridgePowerは、災害時の非常用電源としてだけでなく、日常的なピークシフト節電や企業のBCP(事業継続計画)対策ツールとしても実用性が高い。


 また、家庭用コンセントと家電を電源ケーブルでつなぐだけで手軽に設置できることに加え、約20kgと持ち運べるサイズであるため、停電への備え以外にも車中泊へ持ち込むなどレジャーにも利用できる。


 日常の家庭での運用では、電気料金の安い深夜帯に充電し、日中の電気料金が高い時間帯に電力を供給するタイムシフト利用によって電気代を削減するといった活用もできるだろう。本体単体でも10年間で約3万2000円の削減が見込め、増設バッテリーやソーラーパネルを組み合わせることで年間数万円規模の電気代圧縮が可能だという。


 複数の充電方法を備えており、AC充電(最大1200W)とソーラー充電(最大1000W)を組み合わせることで、最大2200Wのデュアル充電を行える。これにより、1時間未満でフル充電が完了する。


 パワーコンディショナー機能を内蔵しているため、ソーラーパネルが発電した直流(DC)電力を効率よく交流(AC)に変換して各種家電へ供給できる。車中泊やアウトドアユース向けには、走行充電器(Charger 2)を用いた最大1000W充電にも対応している。


 また、飲食店や食品加工業、調剤薬局やクリニックなど、食材や薬品の温度管理が事業の生命線となる現場にとっても心強い。オフィス環境においては、ルーターやローカルNAS、複合機の電源をバックアップしておくことで、停電時でも緊急連絡網の印刷や通信環境の維持を行えるため、BCP対策にもなる。


 バッテリーには約4000サイクルの長寿命を誇るセルを採用し、毎日1回充放電を繰り返しても10年以上稼働するとうたう。動作温度範囲は充電時が0〜40度、放電時が−20〜40度となっており、内部温度が上昇した場合はファンによる強制空冷が働くため、夏場のキッチン環境でも安定した動作が期待できる。


 本体の残量や入出力ワット数を視覚化する着脱式マグネットディスプレイを搭載し、充放電の監視や台風などの気象警報発令時に万が一に備えてバッテリーを100%まで満充電にする「災害アラート機能」などを備えるスマートフォンアプリとの連携により、FridgePowerの状態を手元で確認しやすい。


 3カ月に1度、自動で充放電を行ってセルの健全性を維持するバッテリーケア機能を備える他、スマートスピーカー経由での音声操作にも対応する。


●10ミリ秒の瞬断レス給電と気の利いたマグネットディスプレイ


 会場で行われた実演デモでは、実際に大型冷蔵庫とFridgePowerを接続した状態で、家庭用電源コンセントを抜く停電シミュレーションが披露された。


 家庭用コンセントからの入力が途絶えた瞬間、FridgePowerが10ミリ秒で自動的にバッテリー給電へと切り替える。この10ミリ秒という切り替え速度は一般的なPC用UPSと同等であり、デモ中も冷蔵庫の庫内灯が一瞬たりともチラつくことなく、安定して稼働し続けていた。


 これなら外出中や就寝中に突然停電が発生しても、ユーザーが何のアクションも起こすことなく庫内の冷却状態が維持されるだろう。


 ポータブル電源は「いざという時のために押し入れにしまっておく機材」から、「普段使いすることにより、日常の電力コストを抑えつつ有事にも備えるインフラ」へと進化を遂げつつある。


 FridgePowerは、設置場所に悩まされがちだった大容量電源を薄型化し、UPS自動切り替えやスマート機能を組み合わせることで、家庭や小規模事業所の電源バックアップを現実的なものにした製品だ。


 同製品が予約販売を開始する9月1日には、初日購入特典としてマグネット式ディスプレイのプレゼントや最大54%オフの早割リターンなどが用意されている。


 また、9月6日午後11時59分までに11万円以上購入すれば2000円オフになる期間限定クーポン「BLUETTI_02」も発行される。停電時の食の安全や家庭の防災体制をアップデートしたいユーザーは、ぜひチェックしてみてほしい。



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