
『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』(以下、映画ちいかわ)が公開から1か月(7月24日〜8月23日)で観客動員数766万人、興行収入110億円を突破と飛ぶ鳥を落とす勢いだ。
不穏なラストが大きな話題に
エンタメビジネスに詳しい編集者の武井保之さんによると、
「日本映画は年間約700本製作され、100億円を超えるのは年間2〜3本ほど。映画ちいかわは、よく比較される今年4月公開の『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』とほぼ同じペースで興行収入を積み上げていますが、コナンは'94年に漫画が始まって今回の劇場版で29作目。一方、ちいかわは1作目の劇場版で、しかも漫画誌ではなく、SNSのX(旧ツイッター)で2020年から漫画が生まれ、それから約6年で100億円を超えたのは本当に異例です」
Xでは、
《映画を見終わった時に、めちゃくちゃ色んな事を考えさせられた》
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《なんだこれは 深く、深く突き刺さる 子供が見ても特に問題はないが、大人が観るとくらう ただただ重くのしかかってくる。子供にはそこがわからず、ただただ面白いだけかも》
と、観客の想像に任せた不穏なラストが大きな話題となった。
「かわいい見た目のキャラクターたちの冒険の夏休みと見せかけて、因果応報の復讐の話になっているという驚きはXなどを中心に大きな話題になりました。私も実際に公開直後に見に行ったのですが、原作を知らずに見た親や大人たちが、映画が終わったあとにざわめいていました。その話題性から映画を見に行こうという人もいると思いますし、映画から新規のファンも獲得していると思いますね」(武井さん、以下同)
「200億円突破」の可能性も
また、興行収入110億円突破に貢献した一つの要素が「特典」だ。
第1弾の特典はバッグや傘などに付ける映画仕様の特別デザインのチャームミニフィギュアで、ランダム全8種だった。
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「推しが欲しい人もいれば、全部集めたいという人もいるはず。ランダムなので、回数を重ねてファンは見に行ったり、友人を誘って行くという人もいて、特典がうまく機能したと思います。これだけ種類も多く、ランダムにもかかわらず、炎上しなかったのはさすがだなと思いました」
第3週(8月7日〜9日)の週末観客動員数は入場者特典第2弾「ボンボンドロップシール」効果で、前週比158%の驚異的ジャンプアップを見せた。また第5週(8月21日〜23日)も入場者特典第3弾「プルバックカー」の配布により、再び前週比137%と数字を伸ばす異例の推移が見られた。
「通常、映画は公開3日間が興行収入が大きくてそこから少しずつ下がるのですが、ちいかわに関しては話題性や特典でその後も伸びていっているんです」
これからの興行収入について、「驚きや話題性による新規層はもう落ち着いてきています。伸びるのは特典により、ファンがリピートするもので、これからどれだけ伸びるかは特典をどれだけ出せるかによると思います。遠い目標ですが、特典を重ねれば、200億円突破も可能性はゼロではありません」と武井さんは話す。
9月からは4DX上映&発声可能応援上映&自動制御ペンライト演出付き応援上映の開催が決定。さらに、ちいかわたちが劇場に登場する「“また会う日まで”お見送り上映会」の実施もある。
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さらに、9月5日から特典第4弾、島二郎・セイレーン・ヒトハ・フタバのチャームミニフィギュア(ランダム全4種)の配布開始も決定。
現時点で今年1位の興行収入の映画は『ズートピア2』で157.4億円(7月14日時点)。映画ちいかわはこの数字を超えられるのか、そして200億円突破も特典次第ではなんとかなる!?
週刊女性PRIME
