
米テキサス大学MDアンダーソンがんセンターやコロラド大学に所属する研究者らが学術誌Frontiers in Psychologyで発表した論文「Rethinking return-to-office: the positive impact of remote work on well-being, connection, and employee retention」は、勤務形態(完全リモート、ハイブリッド、完全出社)の違いが従業員のウェルビーイング(幸福度)や職場でのつながり、定着率に及ぼす影響を検証した研究報告だ。
この研究では、米国の医療機関に勤務する7704人を対象に、「完全リモート」「ハイブリッド」「完全出社」の3つのグループを比較した。内訳は完全リモート1869人、週2〜3日出社のハイブリッド2099人、完全出社3736人。
調査の結果、ウェルビーイングが最も高かったのは、完全リモートの従業員であり、次いでハイブリッド、完全出社の順となった。この差はいずれも統計的に有意だった。
一方で、リモートワークは孤独になりやすいと懸念されがちだが、職場の文化を尋ねた自由記述で、ポジティブなつながりを示す言葉に言及した割合が最も高かったのも完全リモートの従業員だった。ただし差はごくわずかで、統計的に確かなものとは言えなかった。
|
|
|
|
調査から1年後の実際の離職率を追跡したところ、完全リモートが7.8%と最も低く、完全出社が8.8%と最も高い結果となったが、こちらも有意差はなかった。
|
|
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2026 ITmedia Inc. All rights reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。