【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬
【ベーリング】
イギリスで生まれ、フランスのクリスティアーヌ・ヘッド厩舎に入厩。四白流星の派手な外貌で、1986年の仏ダービー(2400m)を2分24秒1という大レコードで優勝しました。その年の凱旋門賞は、出走馬15頭中11頭がG1勝ち馬という史上最高クラスのメンバー構成で、ベーリングは2番人気に推されたものの、1番人気のダンシングブレーヴの末脚に屈して2着と敗れました。
2代父は20世紀の欧州最強馬という評価もあるシーバード。父系をさかのぼるとネイティヴダンサーに到達します。母の父リファールはダンシングブレーヴの父でもあります。
種牡馬としては77頭のステークスウィナーを出して成功。英2000ギニー馬ペニカンプ、仏2000ギニー馬アメリカンポストなど、G1を勝った6頭はすべてマイラーで、タイトルのほとんどは2歳から3歳春に行われたレースでした。日本ではケープリズバーンが大井のTCK女王盃を勝っています。
母の父としては本邦輸入種牡馬ハービンジャー、名ステイヤーのストラディバリウスなどを出しています。
後継種牡馬のアメリカンポストは年度代表馬リスグラシューの母の父です。ちなみにリスグラシューの娘リスグロワール(父サートゥルナーリア)は先週新馬勝ちを果たしました。
◆血統に関する疑問にズバリ回答!
「イギリス競馬の障害種牡馬ランキングは?」
イギリス競馬の障害競走(ナショナルハント)のメインシーズンは10月から翌年4月までです。したがって、南半球の血統統計のように年をまたいで集計されます。
2025-2026年シーズンの首位種牡馬はウォークインザパーク(Walk in The Park)。3年連続で英愛障害リーディングサイアーとなりました。父はサドラーズウェルズ系のモンジュー、母の父はロベルト系のロベリーノです。現役時代に英ダービーでモティヴェイターの2着となりました。
平地ではスピード不足だけれどスタミナとタフさがある、といったタイプが障害用種牡馬に供されるのですが、サドラーズウェルズ系はこの分野でも才能を示し、他にキングズシアター(首位5回)、イェーツ(2回)、オールドヴィック(1回)、ミラン(1回)がリーディングサイアーとなっています。