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2026年09月09日 14:11 ITmedia PC USER

Googleは8月20日、同社の折りたたみスマートフォンとしては第4世代となる「Pixel 11 Pro Fold」を発売した。同社の直販価格は、ストレージ容量が256GBモデルで27万9900円、512GBモデルが29万9900円だ。カラーはOliveとObsidianの2色展開で、Google ストアに加え、ドコモやau、ソフトバンクでも販売される。今のところ、楽天モバイルでの取り扱いはないようだ。
サムスン電子が先行しているイメージがある折りたたみスマートフォンだが、最近ではオウガ・ジャパン(OPPO)やモトローラなども参入し、間もなくAppleも折りたたみiPhoneを投入するといううわさもある。折りたたみというフォームファクターもだいぶこなれてきており、価格の高さがネックではあるものの、普及期に入ったと言ってもいいだろう。
そのような中で登場したPixel 11 Pro Foldは、どのように変わったのだろうか。筆者は前モデルの「Pixel 10 Pro Fold」を使い込んではいないので、直接的な比較はできないのだが、手元にある「Galaxy Z Fold7」や「Galaxy Z Fold8」と比較しつつ、レビューをお届けする。
●本体は従来モデルから薄型軽量化
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Pixel 11 Pro Foldの本体サイズは、折りたたんだ状態で約76(幅)×155.2(奥行き)×10.1(厚さ)mm、広げると約150.4(幅)×155.2(奥行き)×5(厚さ)mmだ。縦方向のサイズはPixel 10 Pro Foldと変わらない。横幅が折りたたんだ状態で0.3mmほど細くなっているものの、広げた状態での変化はない。
また、厚さも折りたたんだ状態で約10.8mmから約10.1mm、広げた状態で約5.2mmから約5mmへと薄くなっている。重量も約258gから約239gへと19gほど軽くなった。Googleは「より薄く、より軽く。それでいて、強度は3倍」としており、よりスリムなカメラバーと再設計されたヒンジを採用したとのことだ。
強度については試用の範囲では判断できないが、折りたたんだ状態での厚みの減少幅が大きいのは、ヒンジの再設計によるものだろう。
●カバーディスプレイは6.5型に拡大
本体サイズはほとんど変わっていないが、カバーディスプレイのサイズが6.4型から6.5型に拡大している。ただし、解像度は1080×2342ピクセルで、縦方向のピクセル数はわずかに減っている。これに伴い、アスペクト比が20:9から19.5:9へと変わり、横方向に少し広がった格好だ。
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さらに従来のActuaディスプレイから、Pixel Proシリーズと同じSuper Actuaディスプレイとなり、1〜120Hzの可変リフレッシュレートに対応している。この他、最大輝度は2000ニト(HDR)で変わっていないが、ピーク輝度は3600ニトにアップした。
開いた状態のインナーディスプレイに関しては、8型で解像度2076×2152ピクセルのSuper Actua Flexディスプレイで、Pixel 10 Pro Foldと変わっていない。ただし、HDR輝度が2000ニト、ピーク輝度3600ニトになっている。アスペクト比は1:1.04のほぼ正方形だ。
●背面カメラにも手が加えられる
背面のカメラ部はPixel 10 Pro Foldに似た雰囲気だが、Pixel 11/11 Proと同様にガラス面が横まで伸びて一体感が増している。同時にフラッシュライトには、新機能のHiLightも追加されている。端末を伏せたままでも着信の通知を光で確認できるというものだが、今のところそこまで大きなメリットは感じない。
約4800万画素の広角、約1050万画素の超広角、約1080万画素の望遠という3眼構成自体はPixel 10 Pro Foldから変わってはいないが、広角カメラのイメージセンサーが1/2型から1/1.56型に拡大し、光の取り込み量が56%向上しているとのことだ。
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画角も82度から85度へとわずかに広がっている。この変更はPixel 11と同じものだ。超広角と望遠のセンサーは据え置きだが、超解像ズームも、やはりPixel 11と同じく20倍から30倍にアップしている。
マジックキャプチャーは、モーションフォトの進化版のような機能だ。マジックキャプチャーで動画を撮影すると、Pixelが重要な箇所を認識し静止画として切り出してくれる。動画も保存されるので、後から任意の場所を切り出すことも可能だ。
●Qi2.2対応でワイヤレス充電は25Wになるもバッテリー容量は減少
Pixel 11 Pro Foldは、Pixel 10シリーズから引き続き、Google Pixelsnapマグネット技術に対応している。Pixel 10シリーズはQi2認証で、Pixel 10 Pro Foldのワイヤレス充電は最大15Wだった。
これがPixel 11シリーズでは全モデルがQi2.2認証となり、Pixel 11 Pro Foldも最大25Wへと引き上げられている。Pixel 10シリーズで25Wに対応していたのはPro XLだけだった。
どうせケースを装着するのだから、本体にマグネット(Pixelsnap)があるかどうかは重要ではないという考え方もあるだろうが、ワイヤレス充電が速くなるのは素直にうれしい改善点だろう。
なお、薄型化の影響なのか、バッテリー容量は5015mAhから4806mAhへと減り、公称のバッテリー駆動時間も30時間以上から24時間以上へと短くなっている。ワイヤレス充電高速化の恩恵は、余計に重要なポイントになりそうだ。
●Tensor G6を搭載 ゲームには注意が必要
Pixel 11 Pro Foldが搭載するSoCはTensor G6だ。Googleによれば、Tensor G5と比べてWebブラウジングが25%高速、アプリの起動が15%向上しているとのことだ。
メモリは256GBモデル/512GBモデルどちらも16GBで、256GBモデルのみ12GBに減ったPixel 11 Proとは扱いが異なっている。8型の画面を分割して2つのアプリを並べるような使い方をするなら、ここは効いてくる部分だろう。
なお、試用機ではベンチマーク系のアプリをインストールできなかったため、処理性能を数値で確認することはできていない。
以前のPixel 10 Pro Foldのレビューでは、性能テストの一環として「原神」をプレイしていた。このため、今回も原神を試してみたのだが、画面表示がおかしなことになってしまった。これはPixel 11 Pro Foldに限った話ではなく、Pixel 11 Proでも同様だったので、原神側かPixel 11シリーズが搭載するTensor G6、あるいはその両方の問題なのだろう。
なお、もちろん全てのゲームがおかしくなるというわけではなく、「鳴潮」は問題なくプレイできた。
ゲームを主目的としてこの製品を選ぶ人は少ないと思うが、せっかくならゲームも楽しみたいと思っている人は、目当てのゲームが問題なくプレイできるか注意した方がいいかもしれない。
●純正ケースはヒンジ部も覆う仕様に
今回、純正ケースも借りたので、こちらも試してみた。全体的な作りとしては従来通りだが、今回のケースはヒンジ部も覆うように変更されている。
折りたたみスマートフォンのケースでは、カバーディスプレイ側の保護を諦めているものが多いが、Google純正のケースではカバーディスプレイ側もしっかりと保護される仕様だ。そして、これまでのケースと大きく変わったところとして、ヒンジ部も覆うようになっている。
スマホ本体に固定されているわけではなく、単に上にかぶさっているだけだが、保護としての役目は十分に果たしそうだ。開いた際にもしっかりと保護できている。ただし、開いた状態ではヒンジの保護部分がカバーディスプレイにかかってしまう。普段は問題ないが、背面カメラを使ったセルフィーでは若干邪魔になる。
●まとめ
Pixel 11 Pro Foldは、よく言うと細部をブラッシュアップした正統進化、悪く言うと前モデルからあまり代わり映えがしないという印象だ。
256GB/512GB共に前モデルから1万2400円の値上げとなったが、それに対して得られるのは、約19gの軽量化と3倍の強度、ワイヤレス充電の15Wから25Wへの高速化、そして広角カメラのセンサー拡大だ。
一方でバッテリー容量は209mAh減っている。薄さと軽さを最優先するなら納得できる交換条件だが、駆動時間を重視する人には割り切りが必要な内容といえる。
Tensor G6による処理性能の向上も、短期間の試用では直接体感できるほどではなかった。ただし、カメラのアップデートは堅実で、Pixel 10 Pro Foldのカメラに不満を持っているなら買い替えはありだろう。また、折りたたみスマートフォンに興味があり、これから購入を考えているのなら、選択肢としてはお勧めできる1台だ。
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