画像提供:マイナビニュース野村不動産ソリューションズは、住宅売買に関する意識調査アンケートの結果を8月27日に発表した。調査は2026年7月8日〜23日の期間、不動産情報サイト「ノムコム」の会員1,041名を対象に行われた。
はじめに、 今後、不動産の価格はどうなると思うか尋ねたところ、「上がると思う」は33.8%と最多を維持したものの、前回から8.4pt減少した。
具体的には、「金利の上昇、円安による住宅資材の高騰等で不動産価格は上昇する」「新築マンション件数の減少、建材費人件費の上昇、円安、などが続くため」などの声が寄せられた。
一方、「横ばいで推移すると思う」「下がると思う」が増加しており、不動産価格の先高感はやや和らいでいる。
現時点で、不動産は売り時だと思うかについては「売り時だと思う」「どちらかと言えば売り時だと思う」の合計は75.2%となり、売り時と考える回答者が多数を占めている一方で、前回の合計から2.5pt減少した。
売り時だと思う理由は、「今なら好条件で売却できると期待できるため」が66.3%で最多となり、「不動産価格が上昇していると感じる ため」を上回った。また、「今後、不動産価格が下落すると考えているため」も前回から3.7pt上昇しており、価格の先行きに対する見方が分かれるなかで、今のうちに売却したいと考える動きもうかがえる。
現時点で、住宅は「買い時」だと思うか尋ねると、「買い時だと思う」「どちらかと言えば買い時だと思う」の合計が19.2%となり、前回から2.5pt減少した。
また、「買い時」と考える回答者は2020年9月(第19回)の調査以来、5%を下回る結果となった。
今後の住宅ローン金利はどのように推移については、「明確に上昇していくと思う」が90.1%で最多となり、住宅ローン金利は今後上昇すると考える回答者が引き続き多数を占めた。一方で、「わからない」も5.8%と小幅ながら増加した。
不動産売買に関する情報収集や検討を行う際に、AI(生成AI やチャットボットなど)を利用しているか、またその目的については、「現在、積極的に利用している」「現在も利用しているが、限定的である」の合計は25.7%となった。
また、「興味はあるが、まだ利用したことはない」が47.4%を占めており、今後さらなる利用拡大の余地があることがうかがえる。 利用目的では「相場や価格の妥性の確認」「物件情報の収集・比較」「検討条件の整理」が上位を占め、AIは主に情報収集や比較検討を支援する用途で活用される傾向がみられる。
不動産を「売り時」と見る人が依然として多い一方、「買い時」と考える人は2割を下回った。さらに、9割が住宅ローン金利の上昇を予想するなど、購入を取り巻く環境には慎重な見方が広がっているようだ。不動産価格の先高観にも変化がみられるなか、今後は価格だけでなく金利の動向も、売買を判断するうえでますます重要になりそうだ。(安藤美耶)