
《本日行われました交野市長選挙、「みよしかおる」候補、現職市長に及びませんでした。(中略)結果を率直に受け止め、今後の日々の活動に邁進します。》
9月6日、投開票された大阪府交野市長選で、地域政党・大阪維新の会の新人で、前府議の美好かおる氏(56)が、無所属現職の山本景氏(46)に約1万票の大差をつけられて惨敗した。
翌日、日本維新の会(以下、維新)代表で、大阪府知事の吉村洋文氏(51)は、冒頭のように自身のXで、淡々と敗戦の弁を述べた。
かつて関西で「不敗の神話」を誇り、国政でも自民党を脅かす存在だった維新に、いまかつてない激震が走っている――。
「この敗北は、単なる地方選挙の1敗ではありません。維新の地元・大阪での求心力の低下、そして吉村代表が悲願とする、3度目の挑戦となる“大阪都構想”の実現に向けて、かなりの危険信号が灯っている状況です」(在阪紙政治部記者)
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じつはここ数年、維新の公認候補らが出馬した首長選で、敗北が相次いでいる。2023年10月の奈良県橿原市長選、同年11月の京都府八幡市長選での敗北に始まり、2024年4月には藤田文武共同代表(45)のお膝元、大阪府大東市長選でも敗北。さらに同年8月、大阪府箕面市長選において、“結党以来初めて、公認の現職首長が負ける”という歴史的敗北を喫したのだ。そして今回の交野市長選での大惨敗……。
なぜ、あれほど強かった維新が、地元・大阪や関西地区で敗北が相次いでいるのか。
「今回、交野市長選で勝った無所属の現職・山本氏は、コミュニティバスの運行や学校給食の無償化など、1期4年間の“地道な生活実績”をアピールしました。
一方、維新は吉村代表や国会議員らが現地に入り、応援に駆け付けましたが“国との連携”や“風通しのよい役所作りを”といった組織論が目立ち、これに地元有権者がそっぽを向いたんです。
毎日の物価高に苦しむ有権者、とくに主婦層たちが、“今日明日の暮らしを助けてくれるのは誰か”という冷静な判断を下したのだと思われます」(前出・在阪紙政治部記者)
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ネット上でも、
《数年前ならダブルスコアで維新が勝っていただろう。それが真逆のダブルスコアに近い負けとなった。》
《もう大阪では「維新公認」が武器にはならなくなっています。》
《維新の求心力も陰りが見えてきましたね。府議からの転身での市長選敗北ですから痛いですね。このままでは大阪都構想も厳しいかな。》
《大阪府民です、先の衆議員選挙から、維新支持やめました。万博とかカジノとか、一部の人にはよかっただろうが、府民生活に生かされてない。》
と、大阪での維新人気の陰りを指摘する声が多くみられた。その人気下落の要因となったのが、数々の不祥事だ。
2025年8月、現職議員による秘書給与詐取事件。2026年1月、複数の地方議員らが民間法人を隠れ蓑にして、国民健康保険料の支払いを低額に抑えていた、いわゆる“国保逃れ”問題が発覚するなど、現職議員や関係者らが離党や除名される不祥事が相次いだ。
“クリーンで身を切る改革”を売りにしていた維新のイメージが、この数年で急落したことが支持者離れに拍車をかけたと思われる。
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すでに維新内では、吉村代表の求心力低下を囁く声も。
「地元の支持者から“既成政党に擦り寄りすぎでは”と、批判されることが増えました。吉村代表が強引に推し進めている3度目の大阪都構想にも、『なんで3回もやるんや、他にやることあるやろ』と。
すでに党内の市議と府議の間でも利害対立や、足並みの乱れも出ています。もう、かつてのように“吉村人気”だけでは選挙に勝てなくなっているのが現状です」(維新の地方議員)
現在、大阪府と大阪市では、大阪市を廃止し、特別区に再編する“大阪都構想”の制度案を議論する法定協議会が進められている。
しかし、ここに参加しているのは維新のメンバーのみ。他党からは完全にボイコットされ、議論の体をなしていないのが実情である。
早ければ来春にも3度目となる“大阪都構想”の住民投票が行われるといわれているが、首長選で敗北が相次ぐ中、吉村代表の“悲願達成”は、そう簡単ではなさそうだ。
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