長岡一也さん(フリーアナウンサー)【長岡一也=コラム「競馬白書」】
◆中心は日本ダービー組
史上9頭目のクラシック三冠がかかるロブチェンが神戸新聞杯へ向けて始動、当然話題の中心にある。一方でセントライト記念から本番へと目論む各馬の動きも活発になっていて、こちらも目がはなせない。この5年、ここから菊花賞馬になったものが3頭いて、神戸新聞杯組を上回っている。ここでどう戦うか、先を見据えてしっかり見ていきたい。
この10年、日本ダービーからの直行組が5勝2着6回と抜けていて、中心はこの組からということになるが、さらにつけ加えれば、連対を果たしたこの11頭中9頭は、皐月賞でも好走していた。中山の2000米だから、春の皐月賞2000米の成績も参考になるということだ。それにつけ加えれば、この10年の勝ち馬のうち9頭が2000米以上での勝ち鞍があることと、7頭に重賞の連対実績があったことにも注目していきたい。
ステップ別でこれに続くのがラジオNIKKEI賞組で4連対、大穴には、前走2勝級戦で古馬を相手に勝ってきた組となっている。昨年2着に入ったヤマニンブークリエは、前走東京の2勝クラスの2400米を勝って3カ月ぶりにここに出走し、8番人気で、日本ダービー6着で1番人気で勝利したミュージアムマイルに4/3馬身と食い下がっていた。
今年は、日本ダービー組から3着のバステール、4着のゴーイントゥスカイが出てきた。前者は弥生賞を、後者は青葉賞を勝っており、前述の条件は満たしている。この2頭では、ゆるいペースの日本ダービーで向正面から果敢にまくっていき、しぶとく脚を伸ばしていたバステールが中山でも勝っており、大きなチャンスがある。ゴーイントゥスカイは鋭い脚があり、実績のない右回りでも底力を発揮できるかがカギだろう。
これを追うのが、ラジオNIKKEI賞コースレコード勝ちのサノノグレーター、2000米2連勝中のサヴォアフェール、6月に2400米で2勝目を上げたばかりのエリプティクカーブ、奥手の血統でスタミナ豊富で魅力がある。
一方の秋華賞トライアルでは、先週の紫苑Sでオークス2着のドリームコアが3着で、これを6番人気マスターソアラ、4番人気サムシングスイートが1、2着で下していた。どちらも条件級からの挑戦で、春のクラシック断念組で成長を促した成果を見せ、ステップアップして秋の第一歩を記していた。この10年でオークスからの直行組が7勝して、やはりまずここから選びたい。デビューが3月と遅かったオークス7着のエンネを。最後方から0.3秒差まで追い込んでいたが、ワン・ターンの阪神の外回りは合っている。馬体の成長、初めてのブリンカーでその効果に期待する。これを追うのがデビューから3連勝中のモンローウォーク、カーネーションCを快勝しているイクイノックスの全妹イクシードと春2冠を断念した2頭を推す。
「この秋が、この一戦で、見えてくる」