

次の授業参観の日。私は少し緊張しながら教室へ向かいました。廊下に着くと、前回とは違って静かでした。保護者たちは教室の後ろに並び、スマホはバッグの中にしまっています。小さなお子さんを連れた保護者は、子どもがぐずりそうになると、そっと廊下の奥へ出ていきました。
紙をめくる音と、子どもたちが鉛筆を動かす音だけが聞こえる教室。ソウタはまっすぐ前を向いていました。そしてついに、そのときが訪れました。ソウタの右手が、机から離れます。前回より少し早く。でも、丁寧に。まっすぐ、上へ伸びました。

次の授業参観では、教室の空気が前回とは変わっていました。保護者たちは静かに見守り、スマホを向ける人も、廊下で話し続ける人も、小さい子を教室であやし続ける人もいません。
その中でソウタは、まっすぐ手を挙げ、少し緊張しながらも自分の言葉で発表することができました。声を出してほめることはできませんでしたが、私は小さくうなずき、ソウタの頑張りをしっかり受け止めました。
|
|
|
|
原案・ママスタ 脚本・くまなかこ 作画・中島なかじ〜 編集・みやび

