写真 日本サッカー協会(JFA)は12日、JFAサッカー文化創造拠点「blue-ing!」で『キリンカップサッカー2026開催記念トークイベント』を開催。日本代表の中村俊輔コーチと齊藤俊秀コーチが登壇した。
現役時代には高精度の左足や堅実な守備でファンを魅了した元日本代表の中村コーチと齊藤コーチ。現在はチームの「裏方」として日本代表を支えている二人が、コーチ業の裏事情を明かした。現在の代表コーチなどは、相手の分析結果や戦術的な落とし込みを行うために「映像」を使用し、その作成も自身で行うことがあり、幼少期からゲーマー気質だったという齊藤コーチは「時間を費やす時は夜中の2時、3時ぐらいになる」とのこと。
齊藤コーチは現役引退後、アンダー世代の日本代表でコーチを務めていた時にパソコンを使っての映像作成を徐々に覚え始め、A代表になってからも「テクニカルスタッフとか分析担当にお願いするやり方もある」としつつ、「自分でやった方が早いところもある」と主張。それでも「どちらも良し悪しはあるので、誰かと協力しながらやるのも大事」であることを強調した。
一方の中村コーチも、「最初は人差し指で(キーボードを)叩いてました」と苦笑。それでも、ライセンスを取得している時やスタッフと同部屋になる際に学んでいったとのこと。そして今ではアニメーション作成は「楽しい」という。ただし、「自己満足で終わってはダメ。選手に伝わらないとダメなので」との苦悩も明かしつつ、相手チームの色をどうするかといったことを悩む“あるある”で、齊藤コーチと意気投合する場面も見られた。
10月に行われる『キリンカップ』に向けても、「やっぱりコーチとして、スタッフとして、まずは最大限チームが力を発揮できるように、今から準備をしっかりしていきたい」と主張。選手たちのベストパフォーマンスを促しつつ、「この先もっと日本が強くなるためにどうすればいいかというのを共有していきながら、タイトにトレーニングしていきたいです」と、その先も見据えた。
ときには、深夜までパソコンの前で試行錯誤を繰り返すなど、目に見えない情熱と緻密な分析作業でチームのために奮闘するコーチ陣。彼らの存在が、現在の日本代表を裏から支えていることは間違いないだろう。日本代表が15年ぶりの優勝を目指す『キリンカップサッカー2026』は、10月1日に横浜で行われるエクアドル代表戦で幕をあける。