AI開発、「囲い込み」も徒労?=中国猛追、募る危機感―米

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2026年09月13日 08:01  時事通信社

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時事通信社

 【ワシントン時事】米国が人工知能(AI)開発をめぐり、懸念を強めている。最先端技術の流出を防ぐ「囲い込み」を進めているものの、中国勢は、月之暗面(ムーンショットAI)をはじめ新興企業が猛追。トランプ米政権は、自国企業のAIモデルがこうした企業に不正利用されたと主張し、危機感を募らせる。24日に予定される米中首脳会談を前に、AI覇権争いが激しさを増している。

 中国が、高性能AIモデルを使い新しいAIモデルを訓練する「蒸留」によって、米国との技術格差を大幅に縮めた―。米メディアによると、米AI新興企業アンソロピックの幹部はこう指摘し、警戒感を示す。

 米国では、アンソロピックやオープンAIの最先端モデルは、サイバー攻撃に悪用される懸念などから、限定的な公開にとどまってきた。ただ、アンソロピックは10日公表した報告書で、最先端モデル「クロード」が中国側によって不正にアクセスされ、蒸留に用いられたと批判した。

 覇権を争う中国に先端技術が流出することを警戒してきた米政権も、ムーンショットAIなど中国6社が不正に蒸留を実施してきたと主張。「中国政府の認識の下で行われた可能性が高い」と敵意をあらわにする。

 一方、中国勢は、技術が公開され改変可能な「オープン型」のAIモデルを安価な形で提供し、急速な利用拡大を図ってきた。中国政府は米国の批判に対し、「蒸留は一般的に用いられる手法だ」と反発している。

 米中は5月の首脳会談で、AIに関する公式対話の新設で合意。最先端AIがサイバー攻撃や軍事利用などで互いの安全保障上の脅威となるリスクを抑えたい考えだが、蒸留を巡る新たな対立軸で双方の溝は深まっている。 

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