日本列島がほぼ「イオン色」に…早稲田大の学生が作ったスーパー勢力図に衝撃!34道府県で首位のワケ

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2026年09月13日 08:50  女子SPA!

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日本列島がほぼマゼンタ色に。“イオン一強”と言っていい
 スーパーはどこも同じかといえば、決してそんなことはありません。とにかくすべての商品が安いスーパー、プライベートブランドが強いスーパー、新鮮な野菜の多いスーパー……生活圏内のスーパーを上手に使い分けるとQOLは大きく向上するものです。

 つまり、スーパーにはそれぞれ特徴があるし、出店にも戦略が必要ということ。群雄割拠、戦国時代の様相です。

 そんななか興味深かったのは、「早稲田大学ショッピングモール研究会」のXアカウント(@shopping_waseda)が発信したポスト。

「各都道府県で店舗数1位のGMSをまとめてみた」というコメントとともにアップされたのは、同研究会が作成した日本地図でした。各都道府県で店舗数1位の総合スーパーをわかりやすくまとめ、発表しているのです。

 それにしても、思った以上にイオンの一強状態になっていることに驚き! 特に、東日本はほぼイオン一色のようです。

 このような地図をつくったきっかけ、GMS業界が現在のような状況になった理由、イオンの一強状態について思うこと……などについて、同研究会の前幹事長である坂部匠音さんに聞いてみました。

◆各社のホームページから店舗を検索し、地道に集計した

――“各都道府県で店舗数1位の総合スーパーをまとめた日本地図”を作成したきっかけを教えてください

坂部:もともとは学園祭の展示の一つで、ビジュアルで注目を引き、多くの人に興味を持ってもらえるコンテンツとして思いつきました。まさか、ここまで話題になるとは思ってもいませんでしたが……。

――改めて、どのようなお店のことを「GMS」と呼ぶのでしょうか?

坂部:「GMS」は「General merchandise store」の略で、日本語では「総合スーパー」という呼称が一般的です。

 一言で表すと「衣食住がすべて揃ったスーパーマーケット」で、食品のみを扱う食品スーパー(SM)や、対面販売を基本とする百貨店とは似て非なるものとなっています。

 しかし、実はその定義は厳密ではなく「百貨店っぽいGMS」「GMSっぽいディスカウントストア」といったものも見られ、実にややこしかったりします。

――この日本地図はどのように調査し、どのような方法で作成したのでしょうか?

坂部:各社のホームページから店舗を検索し、地道に集計していきました。

 作成については、AdobeのIllustratorを用いて各ブランドのロゴを一つひとつ都道府県の形状に切り抜いていきました。ただただ地道な作業でしたが、思いのほかご評価いただけたようで、少し報われた気持ちになりました……(笑)。

◆“イオン一強”になった経緯は……

――見たところ、実に34の道府県の1位がイオンでした。この結果に対する率直な感想を教えてください。

坂部:集計する前から「イオンが多いだろうな〜」とは思っていましたが、まさかここまでとは……というのが率直な感想です。

――このような“イオン一強”の状況となった理由として、どんな理由があると推察できますか?

坂部:1990年代は、「ダイエー」「イトーヨーカドー」「ジャスコ(イオン)」「サティ(マイカル)」「西友」の5大GMSがしのぎを削っている、いわば“GMS黄金期”。それに加えて各地域に有力GMSが存在し、勢力図は彩り豊かでした。

 しかし、2000年代になるとGMSの時代は終わり、経営破綻によりダイエーやマイカルはイオンの傘下となったほか、西友は食品スーパーに舵を切り、GMSはイオンとイトーヨーカドーの2強状態となりました。

 そして2020年代に入りイトーヨーカドーが大量閉店を実施し、北海道や東北から撤退したことで“イオン一強”の勢力図が完成したのではないでしょうか。

――東日本全体はほとんどイオンで占められていますが、それと比較して西日本はほかのGMSが奮闘している印象です。その理由としてなにが考えられる?

坂部:東日本はもともとイオンとイトーヨーカドーの2強でしたが、イトーヨーカドーが大量閉店をしたことでイオン一色となったと考えられます。

 一方の西日本は、「ゆめタウン(イズミ)」「アルプラザ(平和堂)」「フジグラン(フジ)」といった地場GMSが強いエリアです。これらのGMSは、店舗の大型化・ショッピングセンター化を進め、2000年代以降も出店を続けました。

 その結果、有力GMSが盤石な地位を保ち続けられたのではないかと考えます。

◆“イオン一強”の現状を残念とは思っていない

――Xで拡散されたことにより、多くの人がこの地図を目にしました。市井の人たちに、この地図をどう活用してほしいですか?

坂部:まずは、純粋に「普段、何気なく使っている商業施設って意外とおもしろいんだ」と感じてほしいですね〜。

「少しでも多くの人に商業施設に興味をもってほしい」という思いで活動しているので、これをきっかけに一人でも多くの方に商業施設のおもしろさを感じていただけたらうれしいです!

――この日本地図の発表後、どのような反響が寄せられましたか?

坂部:「このスーパーがない!」「この県はこっちだろ」といった声は多かったですね……。その大半は食品スーパーを指したものだったので、「総合スーパーと言ってるのになぁ」と思った反面、消費者の皆さんの多くにとっては「総合スーパー」も「食品スーパー」もともに「スーパー」でしかない、ということも痛感しました。

 より一般の消費者のみなさんの目線に立って、多くの人にとってわかりやすいコンテンツをつくっていきたいところです。

――早稲田大学ショッピングモール研究会にとって、“イオン一強”の現状は残念な状況ですか? それとも、あくまで今起きている現実を研究する俯瞰的なスタンス?

坂部:私たちは、あくまで商業施設の現状を俯瞰して楽しむ、というのが基本的な姿勢で“イオン一強”の現状を残念な状況とは思っていません。

 総合スーパー業態全体の衰退を残念と感じる会員も多いかと思いますが、業態として消費行動の変化に対応できなかったという側面も含め、冷静に見ていきたいところです。

――ところで、早稲田大学ショッピングモール研究会は普段どのような活動を行っているのでしょうか?

坂部:商業施設を軸に、さまざまな活動を行っております!

 メインは、「商業施設ツアー」。さまざまな商業施設を施設の担当者の方に実際にご案内いただき、見識を深めていきます。直近だと、2026年4月に御殿場プレミアム・アウトレットをご案内いただきました。

 ほかには、自分たちで商業施設を巡ったり、まちを歩いたり……といった活動をしています。さらに、2025年7月には「イオンレイクタウンmori」にてお子さま向けのワークショップを開催させていただくなど、商業施設の魅力を少しでも広めることを目的とした活動も行っております!

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 というわけで、この日本地図で明らかになった“イオン一強”の現状。薄々わかってはいましたが、もはやイオンは殿堂入りにしたほうがいいのでは……とさえ、思ってしまいました。

 そんななか、要所を押さえているイトーヨーカドーの奮闘ぶりも目を引きます。発祥の地である東京都では、しっかり首位をキープしているし。

 いち消費者として、この状況を知っていると生活に役立つかもしれません。“庶民の味方”であるスーパーを今以上に味方にしつつ、GMSのおもしろさにもより触れていきたいですね。

<取材・文/寺西ジャジューカ>

【寺西ジャジューカ】
1978年、東京都生まれ。2008年よりフリーライターとして活動中。得意分野は、芸能、音楽、(昔の)プロレス、ドラマ評。『証言UWF 最後の真実』『証言UWF 完全崩壊の真実』『証言「橋本真也34歳 小川直也に負けたら即引退!」の真実』『証言1・4 橋本vs.小川 20年目の真実 』『証言 長州力 「革命戦士」の虚と実』(すべて宝島社)で執筆。

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