ロッテ・中森俊介「バッターが意識してくれるだけで…」右打者のインコースにワンシームを投げる理由

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2026年09月14日 10:10  ベースボールキング

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ロッテ・中森俊介[撮影=岩下雄太]※撮影日=25年2月4日
 ロッテの中森俊介はここ最近の登板でフォークで三振を量産すれば、左打者の外、右打者の内にスライダー、右打者のインコースにワンシームを投げるなど、工夫を凝らしながら打者を封じている。



 今季ここまで35回1/3を投げ、30奪三振を記録しているが実に19奪三振がフォークだ。13日のソフトバンク戦でも、4−7の7回二死二塁で牧原大成を2ボール2ストライクからインコース136キロのフォークで空振り三振に仕留めた。



 中森は8月4日の取材で「フォークは見極められるケースも多くなってきた」と話していたが、現在は「フォークはいい高さには投げられているのかなと思います」と自己分析。



 8月4日の取材以降、フォークに注目してみると、同日の西武戦、5−3の7回先頭の蛭間拓哉を1ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた140キロフォークはストライクゾーンからボールゾーンに良い落ちを見せ、8月9日のオリックス戦、4−2の7回一死二塁で来田涼斗を2ボール2ストライクから空振り三振に仕留めたインコース139キロフォークはストライクゾーンからボールゾーンに良い落ちだった。



 この1ヶ月でストライクゾーンからボールゾーンに落ちるフォークで空振りが奪えている。



 「結局、僕はフォークボーラーというか、縦変化で空振りを取るピッチャーなので、バッターは追い込まれたら意識してくると思いますし、その中でもしっかりスライダーとまっすぐを交えながら、いいところに投げられるように投げています」



 8月26日のソフトバンク戦、3−5の9回二死走者なしで近藤健介を2ストライクから空振り三振に仕留めた3球目のフォークはストライクゾーンに落ちる球だった。意図的にストライクゾーンに投げ込んだのだろうかーー。



 「違います。ボールゾーンに投げたかったんですけど、近藤さんも気持ち悪いスイングというか、ボールの上を振って欲しかったです。下を振っていたので空振り三振取れたのは良かったですが、投げどころは2ストライク有利カウントで打たれていたら勿体無い。結果的には良かったですけど、もっと厳しいところにボールゾーンに落とせるように意識していかないといけないと思います」



◆ ワンシーム



 スライダーも8月20日の楽天戦では4−1の7回先頭の中島大輔を1ボールから2球目の外角127キロスライダーで見逃しを奪えば、4−3の7回二死走者なしで村林一輝に初球インコースの130キロスライダーで見逃しと、左打者の外からのスライダー、右打者のインコースにスライダーを投げ込む。



 「基本的に左バッター、左の外から入ってくるボールというのは初球待っていないと思います。基本的にバッターが待っていないボールを投げたり、一番はカウントを整えていく上で待っていないボールだったりとか、まっすぐで力勝負できるところは力勝負で行ってファウルでカウントを整えたりしていくのが理想。その上で左の外のスライダーというのは最近よくいいところに投げられているかなと思います」



 8月4日の取材で「フォークは見極められるケースも多くなってきたので、そこでしっかりフルカウントになってもカウントの取れるボールを何かあればいいなと思って、小さいスライダーをまた投げるようにしたんですけど、バッターの得意、不得意を見極めながら投げたいと思います」と話していたが、ここ最近は速いスライダーを投げていない。



 「速いスライダーも数値的にフォークボールと似通っているところもありますし、差別化できていないので、それだったら得意ボールのフォークボールを使ったり、最近右のインサイドにワンシームを投げるようにしていて、バッターが意識してくれるだけで踏み込めなくなってくると思うので、右バッターは外のボールが広くなったりとかがあると思います。紅林選手にホームラン打たれましたけど、どんどんこれから使っていけたら。使っていける場面で使っていけたらなと思っています」



 なぜ、ワンシームを投げようと思ったのだろうかーー。



 「右バッターが踏み込んでくるというところで、もっと外を広く使ったりとか、まっすぐがもう少し上がってくればいいんですけど、騙し騙しでちょっと練習している感じです」



 ストレートは8月4日の取材で「数字的に球速は出ていると思うんですけど、そこまで質の良い、数値の良いボールではない」と話していたが、「メカニック的なところもありますし、今から数値どうこうシーズン中に変えるのは難しい。残り試合で怪我なく完走できるように。そのあとたくさん練習できると思っています」と、シーズン終了後に改めて磨いていく考えだ。



 残りシーズン、現在自身の持っている力を発揮し、シーズンを戦い抜くつもりだ。



取材・文=岩下雄太

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