

義母の手伝い、外食や旅行の手配、親戚へのプレゼントの用意などなど……。ユウナさんがなにか申し出るたびに、義母は私に「本来ならあなたがやることなのよ?」と言っていました。だから私もそれをそのままユウナさんに伝えます。

そして私は、以前から気になっていたことに切り込みました。「奥さんと子どもが実家に入りびたっている間、旦那さんはどうしているのかしら?」ユウナさんも思うところがあったようで、痛いところを突かれたというような顔をしました。
義母はことあるごとに「ユウナは嫁に出た身だから」と言っていました。都合よく私を「娘」扱いしてユウナさんを甘やかしていたのです。だから私は義母の理論に従い、ユウナさんのことを「佐藤さんの奥さん」として対応することにしました。義母が普段私に言っていることを、旦那さんの親が思っていることとしてユウナさんに伝えたのです。
「佐藤さんのお母様の電話番号、たしかどこかにメモがあったような……」そう言って私がスマホの連絡先を探しはじめると、ユウナさんは慌てた様子で子どもを連れて帰っていったのでした。
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