
「Galaxy Z Fold8 Ultra」は、サムスンの最新折りたたみスマートフォンの最上位モデルです。8月7日に同時発売されたワイドサイズの「Galaxy Z Fold8」、縦折りの「Galaxy Z Flip8」と同じく、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイルの各キャリアほか、サムスン公式オンラインショップなどで取り扱われています。
【写真】「Galaxy Z Fold8 Ultra」をチェックしてみた
ストレージが256GBの場合、本体価格(一括・税込)は、サムスン公式オンラインストアが29万6780円、楽天モバイルが29万9900円、KDDI(au)が31万9800円、NTTドコモが32万7140円、ソフトバンクが32万9040円。折りたたみの最上位モデルだけにかなり高価ですが、各社とも下取りや買い替えプログラム、分割払いを組み合わせて、実質負担額が軽減されるキャンペーンを展開しています。
たとえばソフトバンクでは、他社から乗り換え(MNP)の上「新トクするサポート+」と「買替え応援割」を併用し、26カ月末までに端末を返却・査定が完了した場合、実質支払い価格は9万5760円と手の届くものになっています(2026年8月末現在)。
前モデルよりも開きやすくなったメインディスプレイ「Galaxy Z Fold8 Ultra」は名前にUltraが付きましたが、実際には2025年発売の「Galaxy Z Fold7」の後継機種になります。2024年の「Galaxy Z Fold6」から「Fold7」では、サイズがぐっとスリムになりましたが、「Fold7」から今回の「Fold8 Ultra」では、サイズに変化はほとんどありません。
|
|
|
|
開いたときの厚さが0.1mm薄くなっただけで、閉じた状態のサイズが約158.4(高さ)×72.8(幅) ×8.9(厚さ)mm、重さが約215gというのは前モデルと同じです。幅72.8mmは一般的なバータイプのスマホと変わらないため、手でギュッと握り込めるこのホールド感は、新たに折りたたみのラインアップに加わった、ワイドな「Fold8」では味わえない感覚です。
見た目の変化はあまりありませんが、実は薄くてもしっかり強度が保てるように、ディスプレイには新たな工夫が加わっています。チタンプレートとチタン合金フィルムを組み合わせた「Flex Titanium」構造を採用。「Fold7」と見比べてみると、折り目も目立ちにくくなっているように見えます。
またごく細かな変化ではありますが、ディスプレイ開閉時の指がかりを良くするために、エッジを落とす加工がされているなど、デザインもアップデートされています。カラーは写真のバイオレットシャドウのほか、グラファイト、クリームの3色。サムスン公式ショップでは加えて、限定色のグリーンシャドウも販売されています。
開いたときのメインディスプレイは約8.0インチで、アスペクト比は正方形に近くなっています。動画やコミックの視聴には、ワイドな「Fold8」が適していますが、逆にWebサイトやSNSを閲覧するときには、一度に表示できる情報量が多い「Fold8 Ultra」が使いやすく感じます。
薄さ、軽さはそのままに5000mAhのバッテリーを搭載前モデルから進化したのが、カメラとバッテリーです。カメラは約2億画素の広角カメラに加え、超広角カメラも約1200万画素から約5000万画素と、高精細になりました。あわせてF値も2.2から1.9へと、より明るい写真が撮れるようになっています。
|
|
|
|
実際に撮影してみましたが、広角カメラはもちろん、超広角カメラでも十分に明るくきれいな夜景が撮影できます。望遠カメラは約1000万画素、F値2.4と変わっていませんが、光学3倍ズームのほか、最大30倍のデジタルズームにも対応しています。
なお、「Fold8」は開閉の途中の角度で固定できない仕様ですが、「Fold8 Ultra」はこれが可能です。スタンドなど不要で折り曲げた状態で置いて撮影でき、その際には最適なカメラUIに切り替わります。
バッテリー容量は5000mAhとGalaxyの折りたたみスマホでは過去最大容量を搭載。新採用のシリコンカーボン技術により電力効率も従来比67%向上しているとのこと。動画の連続再生可能時間も前モデルの最長約24時間から、27時間に延びています。実際に使っていても、電池がすぐ減ってしまうような感覚はありませんでした。安心して1日使える印象です。
Galaxy AIも折りたたみスマホに合わせて最適化サムスンのスマホは「Galaxy AI」と呼ばれる、AI機能が充実しているのも特徴です。その1つ「Now Nudge」は、メッセージの内容から次のアクションを提案してくれる機能。「Fold8 Ultra」では2画面表示など、折りたたみならではの大画面を生かしてより便利に使えるよう工夫されています。
たとえば友人から「〇月〇日の予定は空いている?」とメッセージが届くと、それをAIが認識して画面内にカレンダーを呼び出すためのポップアップが表示されます。タップするとすでに該当日が選択された状態でカレンダーが起動し、予定を確認しながら返信できるといった具合です。
|
|
|
|
折りたたみならではの大画面はこのように、複数の画面を開いて作業するマルチタスクに向いていますし、複数の画面を開いてもストレスを感じることなく作業ができるだけの、基本性能も備わっています。チップセットにはGalaxy向けに最適化された「Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy」を搭載。ストレージは256GB/512GBのほか、一部オンラインストアでは1TBモデルも選択できます。なお、1TBモデルはメモリが12GBから16GBに増量されています。
「Galaxy Z Fold8 Ultra」は、前モデルから見た目にこそ大きな変化はないものの、ディスプレイ構造の刷新やカメラの強化、バッテリーの増量など、折りたたみスマホの完成度を一段引き上げた、正常進化したモデルという印象です。最大の障壁はその価格ですが、各社のキャンペーンをうまく活用し、思い切って最上位モデルで折りたたみスマホデビューというのも悪くないかもしれません。
