フォーエバーヤングの秋初戦 JCゴールドCを展望

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2026年09月16日 21:00  netkeiba

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▲合田直弘が海外競馬の「今」を詳しく解説!(c)netkeiba
【合田直弘(海外競馬評論家)=コラム『世界の競馬』】

◆最大の敵は急遽参戦の良血G1馬

 フォーエバーヤング(牡5、父リアルスティール)の秋緒戦となるG1ジョッキークラブゴールドカップ(d10F、ベルモントパーク競馬場)の発走が、18日(金曜日)に迫っている。

 出馬登録は12日(土曜日)に行われ、フォーエバーヤングを含めて7頭がエントリーを行ったが、当初想定されたいたものとは、かなり異なる顔触れとなっている。

 もともとは、昨年の全米年度代表馬ソヴリンティ(牡4、父イントゥミスチーフ)とフォーエバーヤングの対決が大きな見せ場となるはずだったが、今月4日の調教後に、ソヴリンティが左後肢蹄に膿瘍を発症。その後、同馬を管理するW.モット調教師からジョッキークラブGCの回避が発表された。

 8月8日にサラトガ競馬場で行われたG1ホイットニーS(d9F)で、ソヴリンティの2着となった昨年の最優秀3歳牝馬ナイトロジェン(牝4、父メダリアドーロ)も、ここ参戦の噂があったが、結局は9月25日に同じベルモントパーク競馬場で行われる牝馬限定戦のG2ベルデイムS(d9F)に回ることになった。

 さらに、デビューから無敗の4連勝後、重賞初挑戦となった7月18日のG3モンマスC(d9F)がナイツブリッジの2着だったマネーゲーム(牡4、父キャンディライド)も、11日(金曜日)の調教後に右前脚に故障を発症。戦線を離脱することになった。

 残った顔触れの中で、格的に最上位にランクされるのが、ソヴリンティと同厩のバエザ(牡4、父マッキンジー)だ。23年のG1ケンタッキーダービー(d10F)勝ち馬メイジや、24年のG1ベルモントS(d10F)勝ち馬ドーノックの半弟にあたる良血馬で、キーンランドセプテンバー1歳セールにて120万ドル(当時のレートで約1億7798万円)で購買された同馬。期待にたがわぬ出世を見せ、3歳春からG1サンタアニターダービー(d9F)2着、G1ケンタキーダービー(d10F)3着、G1ベルモントS(d10F)3着などの実績を残した後、3歳9月にG1ペンシルヴェニアダービー(d9F)を制し、G1のタイトルを手中にした。今季も、2戦目となったG1スティーブンフォスターS(d9F)がマグニチュードの2着、前走G1ホイットニーSがソヴリンティの4着と、まずまずの成績をあげている。

 ただしこの馬、当初は9月26日にサンタアニタ競馬場で行われるGグッドウッドS(d9F)に出走予定と言われていたのが、ソヴリンティの回避を受け、急遽ここに矛先を向けることになった経緯がある。管理するのは伯楽W.モットだけに、状態に問題はないはずだが、急仕上げの懸念が否めないことも確かである。

 主催者発表のモーニングラインでは、フォーエバーヤングが1.6倍の抜けた1番人気で、バエザはオッズ5.5倍の3番人気となっている。

 オッズ5.0倍の2番人気が、G.ロドリゲス厩舎のフィリアスフォッグ(セ6、父アスターン)だ。

 ゴドルフィンによる生産馬で、生産者の所有馬として3歳10月まで5戦1勝の成績に終わった後、キーンランド11月市場にて5万5千ドル(当時のレートで約835万円)で売却された過去を持つ。ゴドルフィンによる見切りは少々早すぎたようで、フィリアアフォグは5歳7月にG2サバーバンS(d10F)を制し重賞初制覇。その後、重賞での入着を2度経験した後、7月4日にサラトガ競馬場で行われた今年のG2サバーバンSを10馬身差で圧勝し、このレース連覇を果たしている。

 フィリアスフォッグと全く同様に、ゴドルフィンによる生産馬で、売却された後に頭角を現したのが、D.ジェイコブソン厩舎のバニッシング(セ5、父ゴーストザッパー)だ。生産者の所有馬として2歳11月にデビューしたものの、4歳6月まで9戦2勝の成績に終わった後、ファシグティプトン7月現役馬セールに上場され、8万ドル(当時のレートで約1294万円)で売却されている。同馬は4歳秋から急上昇。5歳時は13戦し、G2チャールズタウンクラシック(d9F)、G3オークローンマイル(d8F)という2重賞を含む4勝。G1チャーチルダウンズS(d7F)2着など4つの重賞で入着を果たす大変身を見せた。

 今季の3戦目となったメイダン競馬場のG2ゴドルフィンマイル(d1600m)を制し、3度目の重賞制覇。さらに前走、自身の連覇がかかったG2チャールズタウンクラシックで、ウィリーディーズの2着となっている。

 一方で、今年2月に参戦したG1サウジC(d1800m)では、勝ったフォーエバーヤングに10馬身以上離された8着に敗れているのがバニッシングで、フォーエバーヤングの牙城に迫る器ではないと見ている。

(文=合田直弘)

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