角張ったデザインの狙いは? ボディ内手ブレ補正も搭載したキヤノン「EOS R8 Mark II」を触ってきた

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2026年09月17日 08:41  ITmedia NEWS

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全体に直線的なデザインとなったキヤノン「EOS R8 Mark II」

 キヤノンのフルサイズミラーレス一眼のエントリーモデル「EOS R8」がフルモデルチェンジして「EOS R8 Mark II」となったのである。デザインも一新した。


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 キヤノンのカメラを追ってる人ならすぐ分かるだろうが、R8といわれてもピンとこない人も多い気がするので最初に整理しておくと、EOS Rの35mmフルサイズセンサーを搭載したシリーズが、「EOS R1/R3/R5/R6/R8」。数字が小さい方が上位レベルだ。APS-Cサイズセンサーを搭載したシリーズは「EOS R7/R10/R50/R100」。


 R7とR8でモデル名の数字とセンサーサイズの関係が逆転してることもあり、R8ってちょっと印象が薄かったのだよね。


 でも、今回のEOS R8 Mark IIでそれも払拭されそうである。


 今までのエントリー機とはワンランク違う操作性や性能を持ち、デザインコンセプトも従来のEOSとは大きく変えてきたのだ。


●直線的になったデザインとボディ内手ブレ補正がポイント


 EOS R8 Mark IIの基本性能面での進化から見ていきたい。


 イメージセンサーは35mmフルサイズで約2420万画素のCMOSセンサー。EOS R6 Mark IIと同等のセンサーという。


 注目は、ここにボディ内手ブレ補正機構が搭載されたこと。前モデルのEOS R8は他のエントリーモデルと同様、ボディ内手ブレ補正はなかった。だがEOS R8 Mark IIでは中央部で約7.5段、周辺部で約7.0段のボディ内手ブレ補正を搭載。その分ボディは少し分厚く重くなったが、初代EOS R、その次のEOS RP、そしてEOS R8とエントリークラスのフルサイズセンサーEOS Rはレンズ内手ブレ補正に頼っていたので、EOS R8 Mark IIで上位機レベルの手ブレ補正が付いたのは朗報だ。


 もう1つ特筆すべきは操作系。エントリークラスながらAFポイントを親指だけでさっと動かせるスティック状のマルチセレクターも搭載されたのだ。


 EOSシリーズの象徴でもあった背面のダイヤルこそ未搭載だが、操作性はかなり上がっている。


 モニターはバリアングル式。ファインダーはOLEDの0.39型で約236万ピクセルとなっている。


 もちろん上面の2つのダイヤルも健在。電源スイッチも構えたとき親指でさっとオンオフできる位置にあり、動画への切り替えスイッチも兼ねている。


 そして目立つ大きな変化が「見た目の印象」だ。


 従来のEOS R(そしてそれ以前のEOSも)は角が曲面で、全体になで肩のデザインをずっと継承してきた。R8も上部が滑らかな曲線状なのが特徴の1つだった。


 だが、EOS R8 Mark IIでは角張った直線を多用したシャープなデザインに変化している。これは、若年層を意識した合理的で直線的なデザインで、道具として装飾性よりも機能性、意味のあるシンプルさを重視したのだという。


 従来のEOSシリーズユーザーは違和感を覚える形状ではあるが、EOSシリーズに馴染みのない、今までカメラに触れてこなかった人は新鮮に感じるのかもしれない。


 EOS R8と比べるとシャッターボタンの角度も少し浅くなっている。ここも大きな違いだ。


 ただ、よく考えてみると、動画モデルの「EOS R50V」も直線を多用したデザインになっており、そういうトレンドの中にEOSもあるのだ。


 エントリークラスの新規ユーザーに訴求したいモデルはこういうデザインになっていくのかもしれない。


●撮影機能の進化もチェック


 撮影機能も23年発売のEOS R8より大きく進化している。


 シャッターは電子先幕と電子シャッターのみ。電子先幕時は最高で1/4000秒だが、電子シャッター時は1/16000秒まで上げられる。電子シャッター時の歪みはレビュー時にチェックするがそれほど大きくなさそうだ。


 ISO感度は最高でISO102400まで対応。


 AFは人物・動物、さらにモータースポーツ、鉄道、飛行機の被写体検出に対応し、登録人物優先機能も搭載している。上位機のEOS R6 Mark IIIには及ばないそうだが、AFも進化した。


 連写も最高で秒40コマ(電子先幕時は秒6.0コマ)で、プリ撮影機能も搭載している。


 画作りではカラーフィルターにネガフィルム調とポジフィルム調を追加したり、カラーフィルターの効果量を調整したり、シーンモードの手持ち夜景時に夜景の色味を調整できるようになった。夜景は色によって印象が大きく変わるので、この目の付け所はいい。


 また、エントリー機ということでEOSのフルサイズ機では初めてとなるクリエイティブなAUTOモードを搭載。


 動画は4K60p。より補正が大きな手ブレ補正「強+」や、動画撮影終了時に自動的にフォーカスアウトする演出なども追加された。


 全体に、今までのEOSユーザーの買い替えや買い足しよりも、新しくデジタル一眼を始めたいという、どちらかというと若年層をターゲットにしたカメラがEOS R8 Mark IIなのだといえそうだ。


 気になるのは大きさと価格。


 実は手ブレ補正機構などを搭載したことで、EOS R8より85gほど重くなったが、EOS R6 Mark IIIに比べると153gほど軽い。手にした感じ、EOS R8より厚みを感じるが、フルサイズのミラーレス一眼としては十分軽量だ。


 価格はボディのみで27万5000円(キヤノンオンラインショップ価格)、24-105mm F4-7.1 IS STMを同梱した標準レンズキットは32万4500円。


 注目すべきは、45mmレンズキットが用意されたこと。RF45mm F1.2 STMという大口径単焦点レンズとのキットもあるのだ。この45mmレンズキットは日本のみの構成。


 初めてフルサイズのデジタル一眼を使う人に、その大きなボケを体感してもらおうという、若年層が提案したレンズキットだそうである。確かに、F1.2のレンズなんてそうそう使う機会がないだろうから斬新な提案といえよう。こちらは31万7900円と比較的廉価だ。


 すでに予約は受け付けていて、発売は10月29日の予定だ。


 初めてデジタル一眼を購入したいという層にフルサイズセンサー+45mm F1.2という組み合わせを提案するのは非常に面白い。どのくらいアピールできるのか注視したい。


 同時にアクセサリーもいくつか発表された。


 EOS R8 Mark II用エクステンショングリップで、手が大きな人はこちらを付けた方がグリップが安定するというもの。カメラの電池ぶたを外さずに装着できるようになったのが前モデルとの違いだ。


 また、無線出力を向上させたスピードライト「EL-5(Ver.2)」とテーブル三脚にもなるトライポッドグリップ「HG-1000TBR」(HF-200TBRの廉価版でじゃっかん機能や同梱品が省かれている)も発表された。価格はそれぞれ6万6000円、1万7050円(どちらもキヤノンオンラインショップ価格)となっている。



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