「ねんね」の悩みを地域の力で――三木市 Lullabyと連携、住民を乳幼児の睡眠支援の担い手に

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2026年09月17日 10:40  OVO [オーヴォ]

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「ねんね」の悩みを地域の力で――三木市 Lullabyと連携、住民を乳幼児の睡眠支援の担い手に

 【ポイント】兵庫県三木市が、赤ちゃんの寝付きや夜泣きの悩みを地域で解決する仕組みづくりに乗り出した。連携するのは、乳幼児の睡眠改善のノウハウを持つLullaby株式会社(ララバイ、東京都千代田区)。赤ちゃんの眠りを改善する専門人材を市内で育て、科学的な根拠に基づく知識と支援を住民自身の手で家庭に届ける。行政の手が届きにくい家庭の悩みを、民間の知見と地域の力で解きほぐす試みだ。

 赤ちゃんの夜泣きは、いつか終わる――。そう自分に言い聞かせ、眠れぬ夜に耐える親は少なくない。家庭の中の悩みに対し、行政はただ相談窓口を設けるだけになりがちだ。兵庫県三木市は、そこから一歩踏み出した。企業の知見とデジタル技術を取り入れ、住民自身を担い手に育てれば、「仕方がないこと」と受け止められてきた悩みを、解ける課題として捉え直すことができる。官民連携をサービス提供の枠にとどめず、地域で支え合う仕組みづくりへと広げる狙いがある。

▽「ねんね」の悩みを解く

 人口減少を現実として受け止めた三木市は、「選ばれるまち」への道を探ってきた。その中で着目したのが、産後の家庭が抱える切実な悩み――乳幼児の睡眠不足や夜泣きだった。
 夜泣きや寝付きの悪さは、長く「仕方がない」と受け止められてきた。解決するには、家庭ごとに異なる事情に寄り添いながら、科学的根拠に基づくアプローチが欠かせない。
 市は兵庫県が主催する「ひょうごTECHイノベーションプロジェクト」を通じ、Lullabyと連携。住民を支援の担い手に育て、子育て世帯を地域で支え合う仕組みづくりに踏み出した。

▽民間の知見、住民に託す

 Lullabyは、赤ちゃんの睡眠リズムについて医師監修の下でアドバイスするアプリや、専門家に直接相談できるサービスを手がける。同社が市に持ち込むのは、科学的な睡眠の知識と家庭で実践できる支援の手法だ。
 柱となるのが「CISA認定小児スリープコンサルタント」の資格取得プログラム。三木市に住む人が資格を取り、地域の専門人材として活動できるようにする狙いがある。実証期間内にすでに市民2人が資格を取得し、担い手が地域の中から生まれ始めた。
 2026年1月と2月には、三木市立児童センターで乳幼児の睡眠習慣を改善するセミナーを開催した。同社の専門家が講師を務め、妊娠中の人から1歳半までの子どもを持つ保護者に、知見を直接伝えた。

▽「非アクティブ層」にどう届ける

 事業を進める中で、新たな課題も浮かんだ。実証セミナーの満足度は約90%と高い。だが参加者は、自ら情報を集めて足を運べる層に偏っていた。
 「産後うつ」のリスクが高いとされるのは、外出が難しく、対面の場での支援が届きにくい「非アクティブ層」だ。この人たちに、どう手を差し伸べるか。時間や場所を問わず相談でき、継続して寄り添う「伴走支援」の仕組みが欠かせない。
 市は三木市立児童センターやなおみ助産院、子育て支援に取り組むNPO法人ほっぺなど、地元関係者との対話を重ねている。地域の人材が役割を担い、切れ目のない子育て支援につなげられるか。三木市は、その体制づくりへと歩み始めている。

【三木市縁結び課 コメント】

 2026年度からは、新たな一歩を踏み出した方々や団体を市とLullabyが伴走支援し、自立を後押ししてまいります。5月に開設した多世代交流施設『HITOTOKIMIKI』を拠点に、相談やセミナーを通じて地域人材と住民のつながりを育み、住み続けたい、住み移りたいと思えるまちの魅力を高めてまいりたいと考えています。

【Lullaby コメント】

 当社は、東京大学卒の医師を監修医に迎え、科学的根拠に基づいた睡眠知識をもとに、赤ちゃんの夜泣きや寝かしつけなど主に乳幼児の育児全般に関するお悩みを伴走支援するサポートを提供しています。「CISA認定小児スリープコンサルタント」と呼ばれる小児睡眠の専門家を育成し、一人ひとりの赤ちゃんに合わせたサポートを個別相談などを通じて提供することで、赤ちゃんとママ・パパ、家族みんながより良く眠れる環境づくりを支援しています。

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