TGS2026マウスコンピューター「【新製品発表】パートナー共創セッション」。写真左から林田奈美氏、軣秀樹社長。 (C)oricon ME inc. 日本最大級のゲームの祭典『東京ゲームショウ2026(TGS 2026)』が、千葉・幕張メッセでいよいよ幕を開けた。ビジネスデイ初日となる17日、マウスコンピューターは「【新製品発表】パートナー共創セッション」と題したステージを開催し、同社のゲーミングブランドから注目の新製品3機種を一挙に初披露した。
【写真】TGSで初披露されたマウスコンピューター新商品 ステージには、同社代表取締役社長の軣秀樹(とどろき・ひでき)氏、開発・購買本部 製品部 製品企画室プロダクトマネージャーの林田奈美氏をはじめ、技術パートナーであるIntel、Asetek、NVIDIAのキーパーソンが登壇。大きな注目を集めた3つの新製品発表をレポートする。
■【NEXTGEAR】ブランド初のIntel CPU採用、モバイル用CPUで静音と性能を両立
最初のサプライズは、高いコストパフォーマンスで人気のゲーミングブランド『NEXTGEAR』から発表された、ブランド初となるインテルプラットフォーム採用のデスクトップPCだ。
最大の特徴は、インテルのゲーミング向けモバイルプロセッサー「Core Ultra 5 245HX」をあえてデスクトップ筐体に搭載した点。林田氏は「ゲーミングPCは発熱や消費電力、動作音が気になりやすい。今回は性能だけでなく日常での使いやすさにフォーカスし、モバイル向けCPUに着目しました」と開発の狙いを語る。
林田氏はこの発想の原点について、「初めてデスクトップPCを買う方の多くがファンの回転音に驚かれることや、昨今のゲーム実況・配信において周りの静かさが重要になっているというニーズに応えたかった」と説明。モバイル用でありながらデスクトップ向けと遜色ないパフォーマンス(55W設計)を確保しつつ、「『モバイルCPUだから本当にゲームが楽しめるの?』とお客様に誤解されないよう、性能と静音性を両立させる調整には苦労しました」と振り返った。
会場でお披露目されたのは、ホワイト筐体にGeForce RTX 5060(16GBメモリ / 500GB SSD)を組み合わせた『NEXTGEAR JG-I5G60』と、ブラック筐体に水冷GPUを備えた『NEXTGEAR JG-I5G7L』の2機種。いずれも負荷が低い状態ではケースファンが停止する「セミファンレス仕様」を採用している。両モデルとも、発表当日の9月17日12時より即日発売されている。
■【G TUNE】Asetek社と共同開発、究極のデュアル水冷モデルが降臨
続いて、ハイエンドゲーミングブランド『G Tune』からは、水冷クーラーのトップメーカーであるAsetek社と共同開発したオリジナル水冷グラフィックスカード(GeForce RTX 5070)搭載のフラグシップモデルがお披露目された。
本機は『G TUNE FZ I7G7L』として発表され、水冷仕様の「Core Ultra 7 270K」を搭載することで、CPUとGPUの双方を水冷化する「デュアル水冷仕様」を実現している。水冷化によるオーバークロックで、通常仕様より約7.9%高いグラフィックススコア(3DMark Fire Strike)を記録したという。
あえてミドルクラスであるRTX 5070を水冷化・オーバークロックした背景について、林田氏は昨今のグラフィックスカード市場の価格高騰やラインナップの隙間に触れつつ、「上位モデルとの間のパフォーマンスを埋めるためのひとつの回答。なにより、メーカー公式のオーバークロックでありながら『3年保証』でお届けできるのは面白い取り組みだと思っています」と明かした。
32GBメモリと1TB SSDを備え、価格は58万9,800円(税込)で9月17日12時より即日発売となった。
■タブレットが据え置きゲーム機に? クラウドゲーミング用拡張ドック
さらに、PCゲームの新しい楽しみ方として、タブレットPC「mouse M2」専用のドッキングステーション(試作機)が参考出展された。
タブレットをセットし、USB Type-Cケーブル1本で繋ぐだけで、前面ポートにゲーミングデバイスを繋いだり、背面の有線LANやHDMI経由で大画面モニターに出力したりすることが可能になる。NVIDIAのクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」での利用を想定した製品だ。
林田氏は「通常のタブレットだとゴチャゴチャと変換アタッチメントを付けて遊ぶことになりがち。それなら『いかにも家庭用ゲーム機』みたいな手軽さで、タブレットから本格ゲームが遊べたら面白いんじゃないか」という遊び心から生まれたアイデアだと明かした。TGS 2026の同社ブースでは本機が試遊可能となっており、来場者からのフィードバックを今後の開発に活かしていく。
各社パートナーとの強力なタッグにより、革新的な製品を次々と発表したマウスコンピューター。
昨今はAIブームなどの影響でPCパーツ市場全体の値上がりが続いている。林田氏は囲み取材の最後、「それじゃあしょうがないよね、とはしたくない。『PCでゲームをしてみたい』と思ったときに、一番に選択肢に挙げてもらえるブランドであり続けたい」と熱い想いを吐露した。
発表会の最後、軣社長も「『マウスコンピューター何やってんの?』と思われるような斬新な製品ですが、パートナー様の協力があって成り立っています。今後も新しいことにどんどんチャレンジし、日本のゲーミング市場を盛り上げていきたい」と力強く宣言。TGSの熱気をさらに高める、充実の新製品お披露目ステージとなった。