
9月17日、オリックスバファローズとの試合を7-1で勝利して、パ・リーグ3連覇を達成した福岡ソフトバンクホークス。本拠地のみずほPayPayドーム福岡ではなく、京セラドーム大阪での胴上げとなったものの、小久保裕紀監督をはじめとするチーム、そしてホークスファンも勝利の美酒を味わったことだろう。一方でーー、
《ソフトバンクが強すぎておもんない》
《ソフトバンク強すぎてパ・リーグもう嫌》
《ソフトバンク、優勝した割に空気だな、強すぎる》
2位の西武ライオンズに11ゲーム差をつける、11試合を残してのリーグ優勝にネットでは「ソフトバンク強すぎ問題」が勃発。確かに「優勝して当たり前」と思われているのか、偉業を成し遂げた割には各スポーツメディアも、地元以外は「ホークス3連覇!」とは騒がれていない。
その反面、他のパ球団ファンの怒りの声なのか、ソフトバンクの“アンチ”と思われるユーザーは黙ってはいない。
《だから嫌いなんだよ金にモノを言わせる「金満球団」が》
《ソフトバンクが強い理由って結局金があるからなんですよね》
《ソフトバンクなんて日本一になって当たり前。大型補強しまくりの球団だし》
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近年では、元西武ライオンンズ・山川穂高選手らFA(フリーエージェント)権行使で移籍した選手や、有原航平投手(現北海道日本ハムファイターズ)や上沢直之投手らメジャーリーグからの“出戻り”選手の獲得も目立つだけに、「カネにモノを言わせて強くなったチーム」とのイメージも持たれる節はある。
スタメンはドラ2以下の”生え抜き”
しかしながら優勝を決めたオリックス戦、2026年シーズンで主にスタメンを張ってきたレギュラー選手が出場したのだが、移籍組は2022年にFA入団した近藤健介選手のみで、主軸の柳田悠岐選手や栗原陵矢選手、そしてブレイクした正木智也選手をはじめ顔を揃えたのは“生え抜き”ばかり。
しかも全員が「即戦力」の期待もされがちなドラフト1位指名ではなく、いずれも2位以下の指名選手で、昨年に首位打者のタイトルを獲得した牧原大成選手に至っては育成5位と、ほぼ“自前”選手たちの活躍が光ったシーズンだった。
「この育成こそがソフトバンクの強さ」とは、主に関西地方で取材活動を重ねる野球ライター。
ソフトバンクは2011年に3軍、2023年からは球界唯一の4軍を導入し、NPBの支配下登録選手が70人のところ、育成選手だけで54人と総勢120人以上が在籍。もちろん12球団でダントツの総選手数で、同じく3軍制を敷く読売ジャイアンツよりも20人近く多い大所帯となっている。
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「3軍では社会人チームや独立リーグとの練習試合をこなし、4軍では毎日が“キャンプ”とも言えるほどに、練習を繰り返しては汗を流す選手たち。年俸数百万円でプレーする彼らの目標は2軍に昇格して、公式戦に出場して首脳陣にアピールすること。ライバルに負けじと猛練習をすることで、自ずとハングリー精神も鍛えられるのです。
以前に一軍選手に取材した際に、“ホークスでレギュラーを張るのはリーグ優勝するよりも難しい”と、冗談ではなく本心だったのでしょう。チームでスタメンを張る、年俸数億円を稼ぐ選手たちは、死に物狂いで練習を重ねてきた選手だということ」
もちろん大勢の選手を抱えるには潤沢な資金を要し、他球団もおいそれと真似できるかと言えばそうではない実情もある。それでもソフトバンクが「補強」だけではない、「育成」にもカネを使う球団なのは間違いない。
ポスティング移籍を認めていない
そしてもう一つ、前出の野球ライターが指摘する「強さの理由」とは、
「球団として原則的に“ポスティングを認めていない”のも大きい。NPBで数年プレーしてからMLB移籍の流れが主流になりつつある昨今、選手は球団にポスティングシステムを容認してもらう必要がありますが、譲渡金に興味がないホークスは“メリットがない”と受け付けていません。
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あくまでも選手がメジャー挑戦できるのは、全盛期をホークスでプレーしてからの海外FA権取得後。球団はその間に自慢の育成機関で若手を鍛え上げ、足りなければ他球団から補強で穴埋め。親会社の“ビジネス”同様、勝つためのチーム運営方針が確立されているのが一番の強みでしょう」
孫正義オーナーの目が黒いうちは、まだまだソフトバンク政権は続きそうだ。
週刊女性PRIME

