極右政党AfDが躍進…ドイツ州議会選挙 北東部では第一党確実に 背景に東西の“経済格差”も【news23】

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2026年09月22日 12:37  TBS NEWS DIG

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ドイツで移民排斥を掲げる極右政党「AfD」が議席を伸ばすかが注目された州議会選挙。「AfD」の躍進が続きました。

【写真で見る】 「AfD」躍進には東西での「格差」要因か

与党「メルツ首相では勝てない」 ドイツ “極右政党”「AfD」が躍進

AfD候補者(20日)
「AfDにとって素晴らしい夜だ!」

20日、ドイツで行われた2つの州議会選挙。どちらも移民排斥を掲げる極右「AfD」が躍進を遂げました。

北東部メクレンブルク・フォアポンメルン州では、得票率38.2%で第一党を確実に。(開票率100%暫定結果)

一方、メルツ首相率いる「CDU」は、得票率わずか4.9%で議席を獲得できない見通しです。

AfDは公約に、「難民の子どもはドイツ人とは別の『特別クラス』で教育を受けさせること」などを盛り込んでいて、ナチスを彷彿とさせると物議を醸しています。

ただ、勢いは他の州でも…

ベルリンでは得票率が倍増し第3党になったほか、9月6日に行われた東部のザクセン・アンハルト州の議会選挙でも圧勝。今後、州レベルで初の極右の首相が誕生する可能性があります。

AfD アリス・ワイデル共同代表
「(政権を担えば)国境を封鎖し、滞在資格を持つものだけが、我が国に入国できるようにします」

一連の選挙結果を受け与党「CDU」からは「メルツ首相では勝てない」と辞任論も浮上していますが、メルツ氏は続投する意向を示しています。

「AfD」躍進には東西での「格差」要因か

藤森祥平キャスター:
旧東ドイツ圏5つの州のうち、3つの州の議会で「AfD」が第一党となりました。躍進する背景に東西での経済格差があります。

▼世帯平均純資産(2021年)
西:35万9800ユーロ
東:15万900ユーロ

▼平均時給(2023年)
西:24.98ユーロ(ベルリン含む)
東:20.81ユーロ

▼1人あたりGDP(2023年)
西:102.0(ベルリン含む)
東:86.7
※ドイツ=100

物価高で生活が厳しい一方、政権が受け入れを進めている移民への手厚い補償に不満を持っています。

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
東西統一してから35年経っていますが、はっきりとした経済的な格差があります。西ドイツの人たちは東ドイツにほとんど行きません。「何もない」みたいな感じです。

東ドイツでは人口も減っていて、高齢化も進んでいます。貧しい中で、さらに物価高の影響を受けて、不安や「自分たちが見捨てられている」という怒りが、移民排斥などを訴える右派の「AfD」に利用されているというのが状況です。

藤森キャスター:
都市部の経済格差、物価高、外国人政策を巡る議論は、日本でも起きている問題です。

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
「政治が自分たちの声を反映してくれない」という不満は、ドイツやアメリカで右派に繋がっている側面もありますが、同じ日にベルリンであった選挙では、第一党は左翼系で、むしろ左に向かっています。

アメリカでも、ニューヨーク市長のゾーラン・マムダニ氏のような社会民主主義が出てきています。日本でも右派にいく可能性がありますが、実は左に行くチャンスでもあると思います。

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<プロフィール>

斎藤幸平さん
東京大学准教授 専門は経済・社会思想
近著にベストセラーの続編『人新世の「黙示録」』

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