【競馬予想】スプリンターズS、"上がり馬"フリッカージャブの勢いはホンモノか 前哨戦は「確かに強かったが...」

0

2026年09月25日 07:10  webスポルティーバ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

webスポルティーバ

写真

 今年も、G�汽好廛螢鵐拭璽今咫複昂�27日/中山・芝1200m)で幕を開ける秋のG�汽轡蝓璽此�レースごとに距離や舞台設定は異なるものの、共通する興味のひとつが、「新興勢力の台頭」があるかないか、だ。

 実績馬の大半が休養に入っている夏場。休まずに走って力をつけ、やがて既成勢力を脅かす存在になる――そういう馬が1頭でもいれば、その路線への関心度は一気に高まる。

 迎えるスプリンターズSには、まさにそのイメージにぴったりハマる"上がり馬"がいる。フリッカージャブ(牡4歳)だ。

 春から夏にかけて、オープン特別の鞍馬S(5月16日/京都・芝1200m)、G�桂牟綵5�念(7月5日/小倉・芝1200m)、G�競札鵐肇Ε襭咫複昂遑尭�/阪神・芝1200m)と3連勝。その勢いから、一気に大一番での戴冠が見込まれている。

 関西の競馬専門紙記者は、その躍進ぶりについてこう語る。

「もともと調教ではメチャクチャ動く馬。そのため、早くから『いずれはオープン級』と言われていました。その馬がここに来て重賞2連勝と軌道に乗ってきた。期待されていた馬がようやくホンモノになってきた、ということだと思います」

 フリッカージャブは、とにかくスピード能力が高い。3歳時に芝のスプリント戦を3連勝したときは、いずれも他馬を寄せつけない圧巻の逃げきり勝ちを果たしている。

 その後、年明け初戦のG�轡�ーシャンS(2月28日/中山・芝1200m)はコンマ3秒差の6着に屈したものの、3走前の鞍馬Sでは番手から鮮やかに抜け出して快勝。1分6秒4という驚異的なタイムをマークして、12年ぶりにコースレコードを塗り替えた。

 3歳時には逃げ一辺倒だった馬も、古馬になってからは精神面が成長。逃げ馬の後ろで我慢が利くようになり、鞍馬Sからの3連勝はすべて番手につける競馬で勝利を収めている。

 元来、優れたスピード能力を持った馬が番手で折り合って、しかも上がり33秒台の脚を使える。こうなると、並のスプリンターではさすがに太刀打ちできない。「G�気任�......」と期待されるのは当然のことだろう。

 その期待を一層高めたのは、前走のセントウルSだ。

 同レースでも番手につけて最後に逃げ馬をとらえたのだが、その逃げ馬はピューロマジック(牝5歳)。この夏、G�携ヾ曠好廛螢鵐硲咫複況�13日/函館・芝1200m)、G�轡▲ぅ咼好汽沺璽瀬奪轡紂複厳遑夏�/新潟・芝1000m)と連勝し、サマースプリントシリーズのチャンピオンになった馬だ。

 この馬を、ゴール前でとらえて並ぶ間もなくかわした。しかも、1馬身差をつけての完勝である。勝ちタイムは1分6秒9。時計的にも、内容的にも、相当優秀なものだったと言える。

 ちなみに、セントウルSはスプリンターズSの重要な前哨戦のひとつ。過去10年で3頭がここをステップにスプリンターズSを制し、4頭が2着に食い込んでいる。

 こうしたことから、フリッカージャブの前途はかなり有望に思える。ただし、実際に勝てるかどうかは、何とも言えないところ。先の専門紙記者が言う。

「セントウルSは確かに強かったと思いますが、競馬自体がこの馬に最もハマって、この馬に勝ってくださいというレースでした。なにしろ、逃げたピューロマジックは隣の馬がゲートで暴れて、その影響を受けて出遅れ。スタート後に脚を使わざるを得ず、そのロスが最後に響きましたからね。まともに出ていたら、あそこまでラクにはかわせなかったと思います。

 それに、セントウルSはやや手薄なメンバー構成でした。その意味では、本当の一線級相手に戦えるかどうかは未知数。本番は、決してラクな戦いにはならないと思いますよ」

 さらに見逃せないのは、3歳時の3連勝から主戦を務めてきた松山弘平騎手が同馬を手放してパンジャタワー(牡4歳)を選んだこと。その事実は、最大の懸念材料と言える。

 そのうえ、先の専門紙記者が言うように、今度はそのパンジャタワーをはじめ、昨年の覇者ウインカーネリアン(牡9歳)、一昨年の勝ち馬ルガル(牡6歳)に、桜花賞馬のスターアニス(牝3歳)など、トップクラスが顔をそろえる。フリッカージャブの勢いは認めるが、厳しい戦いになることは明らかだ。

 それでも、チャンスはゼロではない。

「ポイントとなるのはセントウルSのときと同様、スプリンターズSでも無駄な力を使うことなく、あのポジションをスムーズに取れるかどうか。もしそれができたら、この馬は強い。そこに、わずかながら勝機があるかもしれません」(専門紙記者)

 はたして、"上がり馬"フリッカージャブは強力な既成勢力を打ち負かすことができるのか。その走りに注目である。

新山藍朗●文 text by Airo Niiyama

    ニュース設定