画像提供:マイナビニュースコスモエネルギーホールディングス(以下、コスモ)が「キャリア・フェス2026」を開催した。「フェス」と名の付くイベントなのに、参加者はコスモとグループ会社からがメイン。いったいどんなイベント? 開催の理由は? 現地で取材して担当者に話を聞いた。
コスモのキャリア・フェスとは?
コスモのキャリア・フェスは今回が2度目の開催。普段は接点のない部署の担当者から仕事内容やミッション、求められるスキル、働く魅力などを聞くことで、参加者が自身のキャリアを考えるきっかけにしてほしいとの思いから始まったイベントだ。
今年は経営企画や人事、法務といったコーポレート部門からDX・IT、新規事業、研究開発、製造技術、営業、サステナビリティ推進など、グループ内から33の部署や会社が出展した。
フェス開催に先立ち登壇したコスモ取締役常務執行役員の岡田正さんはこう語った。
「グループの仕事をこういった場でよく知っていただき、感じていただければと思います。そして、『次はここに来たい』と思ってもらえたら最高です。現在は会社全体がチャレンジを進めています。どの部署が、どんなチャレンジをしているのか、ぜひ担当者から聞き出してもらって、ひとつでもふたつでも気づきを得ながら楽しんでいただきたいと思います」
AIによるキャリア提案が人気コンテンツ
フェスの会場には、部署やグループ企業ごとに自らをPRするパネルボードが設置されていた。内容はかっちりしたものから遊び心にあふれたものまでさまざま。ひと目見ただけで、各部署やグループ企業の雰囲気やキャラクターが伝わってきた。
ひと際目を引いたのが、「コスモの歩き方AI」と書かれたブースだ。質問に直感で回答するだけで、AIが適性を診断してくれる占いのような仕組みだという。
フェス開始から約1時間で20人ほどが利用していたAIによる適性分析。担当者は「興味本位で受けてくれた人もいたかも」としつつ、AIの診断結果に利用者からは「意外と核心を突いている」との声が聞かれるなど、なかなか好評だと話していた。
社内向け「キャリア・フェス」開催の理由
それにしても、なぜコスモは「キャリア・フェス」を開催するのか。イベントを主導した人事部 人事Gの樋口翔太さんに話を聞いてみた。
――「キャリア・フェス」の開催には、どんな課題感があったのでしょうか? 例えば社内で人材の流動が少ないなど、何か具体的な理由はありますか?
樋口さん:ジョブチャレンジ制度という社内公募のような制度がありますが、ここ数年は手を挙げる人が少なく、利用率があまり伸びていませんでした。それもあって、自分のキャリアを考えることについて、コスモは他社より弱いのかもしれないとは、以前から思っていました。何かキャリアを考えるきっかけができれば、というのがフェスを始めた理由のひとつです。
もうひとつ、近年は中途採用も積極的に行っていますが、プロパー社員と比べれば、どうしても他部署やグループ会社に対する理解が低いんです。今回のフェスのキャッチコピーは「知る、そして『挑む』」を掲げていますが、「キャリア・フェス」が他部署やグループ会社の仕事の内容を知るきっかけになればと考えています。
――出展部署、グループ企業の選定方法は?
樋口さん:完全に立候補制ですね。今回で言えば33の部署・会社が出展していますが、これはコスモエネルギーグループのだいたい8割ほどになります。出展していない部署・グループ会社についても、人手不足で準備ができなかったり、当日の人員を用意できないといった事情があって、出展したくてもできていないところがあります。社内流動性の意味でも、本来は、そうしたところにこそ参加していただきたいと思っています。
――次回の開催に向けて、学びや課題の発見などはありましたか?
樋口さん:まずは、人手不足で参加できていないところも含めて、出展を増やしたいという思いがあります。加えて、イベントが対面で、どうしても参加者が本社にいる人中心になってしまっているので、今後は本社以外にいる皆さんにもアプローチしていきたいです。オンラインの導入や、業務に支障のない範囲で参加希望者に来てもらうなど、いろいろと方法を考えていきたいと思います。
――ちなみに、人気のブースは?
樋口さん:海外系ですね。関連会社にも何社か出展してもらっていますが、やっぱり、名前は知っていても何をしているかが謎、ということもあって、多くの人から関心を集めています。
安藤康之 あんどうやすゆき フリーライター/フォトグラファー。編集プロダクション、出版社勤務を経て2018年よりフリーでの活動を開始。クルマやバイク、競馬やグルメなどジャンルを問わず活動中。 この著者の記事一覧はこちら(安藤康之)